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高齢者の7割が「毎日の必需品」と回答するテレビ、シニアの視聴実態は?

2025.09.26

総務省の「人口推計」によれば、2035年には65歳以上人口の割合である高齢化率が32.3%に達すると見込まれている。体調や体の状況から外出機会が減りがちなシニア世代にとってテレビは、「情報源」、「娯楽」、「会話のきっかけ」として日常生活に欠かせない存在といえるだろう。そこでパナソニックは、関東圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県)と関西圏(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、和歌山県)で生活する65歳以上の男女を対象にしたテレビ視聴に関する意識調査を実施して結果を公開した。それによれば、65歳以上の7割が「テレビは毎日の生活に欠かせない」と回答しており、いまだに大切な情報源であることがわかったという。

65歳以上の7割がテレビは毎日の生活に欠かせないと回答

テレビは日々の生活においてどのようなものかという質問では、「毎日の生活に欠かせない存在」が72.3%で最多だった。テレビを視聴する主な目的では、「ニュースや時事情報の収集」が94.0%と非常に高い数字になった。それに続くのが「天気・防災情報の収集」が84.3%、「娯楽や気分転換のため」が63.0%だった。シニア世代では、いまだにテレビが新たな情報の入手源として機能しており、高齢者の暮らしを支える重要な存在といえるだろう。

高齢者が観る番組のトップは9割超でニュース・天気予報

よく視聴するテレビ番組のジャンルでは、「ニュース・天気予報」が94.5%と圧倒的な結果だった。ニュースや天気予報以外のジャンルでは、「スポーツ中継」は関西圏平均が49.5%で関東圏平均は51.5%、「歌番組・音楽番組」は関東圏平均が16.3%に対して関西圏平均は20.2%で、地域差のある結果になった。ニュースや天気予報のような生活のルーティンで観る番組は全国共通だが、娯楽として観るスポーツや歌番組などでは地域性が出る結果さったという。

高齢者の7割以上がレコーダーを利用。用途は8割以上がリアルタイムで視聴できない時に後から視聴

自宅でテレビ番組を録画する機器であるレコーダーなどを使用しているかという質問では、71.9%が「現在使用している」と回答。高齢者の7割以上がレコーダーを利用していた。地域別では、「関東圏」が平均で70.5%、「関西圏」が平均で73.7%だった。どちらの地域も7割を超えたが、関西圏が約3ポイント高い結果になった。レコーダーを利用する理由では、85.1%が「リアルタイムで見られない時に後から視聴するため」と回答しており、続く回答では「すぐには見ないが必要なときに見るかもしれないから」が24.3%、「気に入った番組をコレクションとして残しているため」が21.2%で、視聴以外の目的で録画を活用している人も一定数いるようだ。シニア層の使い方としては、レコーダーは単なる“見逃し対策”だけでなく、将来の視聴や保存などの多様なニーズを満たす役割を担っているという。

テレビに欲しい機能のトップは「特にない」

テレビを見るうえで欲しいと思う機能についての質問では、「特にない」と回答した人が44.7%で最多だった。「目に優しいブルーライトカットモード」と答えた人が24.3%で、毎日テレビを見ることから目への配慮を考えている人は多いようだ。「テレビの場所を自由に動かせる」を選んだ層は60代から70代の女性が中心で、いずれも2割以上だった。家事をしながらの“ながら視聴”を快適にしたい人が多いことがうかがえる結果といえる。

高齢者の4割以上が動画配信サービスを「ほぼ毎日視聴している」と回答

テレビで動画配信サービスを利用する高齢者を対象に、動画配信サービスの視聴頻度を質問すると44.9%が「ほぼ毎日視聴している」と回答した。動画配信サービスでよく視聴する番組のジャンルでは、「映画」が最多の55.7%、次いで「国内ドラマ」が34.7%、「海外ドラマ」が32.8%という結果になった。動画配信サービスは、“日常的な趣味”として定着して娯楽の幅を広げる存在になっているといえるだろう。

高齢者の半数以上がテレビを1日平均3時間以上も視聴

1日にどのくらいテレビ視聴するかという質問では、「3時間以上~5時間未満」と「5時間以上~7時間未満」と「7時間以上」を合わせると53.1%で、高齢者の半数以上が1日3時間以上テレビを視聴しているという。「7時間以上」と回答した人も9.4%と約1割もいるので、シニア層の長時間視聴の傾向が浮き彫りになったといえる。地域別の1日「5時間以上」テレビを視聴する人の割合は、関東圏平均21.5%に対して関西圏平均は24.4%と約3ポイント高く、地域によって生活の中でのテレビ視聴の割合に差があることもわかったという。

今回の調査結果では、高齢者にとってテレビはいまだに欠かせない存在で、ニュースや天気情報の収集、娯楽や気分転換のアイテムとして活用されていた。レコーダーや動画配信サービスを活用した“後から視聴”や“お気に入り番組の繰り返し視聴”など、生活スタイルに合わせた視聴方法が高齢者にも定着していることもわかったという。

「日本の将来推計人口(令和6(2024)年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)では、2035年には85歳以上の高齢者人口が全国で1000万人を超えると推計されているが、高齢者にとってテレビは情報収集と娯楽の両方を支える重要な存在といえるので、今後も生活に溶け込む日常のパートナーとして活用されそうだ。

「高齢者のテレビ視聴スタイル実態調査」概要

調査対象:65歳~89歳の男女計1400人
(自宅にテレビを持ち、テレビを1週間に1日以上視聴している人)
対象エリア:
関東圏(東京、千葉、埼玉、神奈川、群馬、栃木、茨城、山梨)
関西圏(大阪、京都、滋賀、奈良、兵庫、和歌山)
調査期間:2025年8月4日~2025年8月5日
実査委託先:楽天インサイト
出典:「パナソニック調べ」

構成/KUMU

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