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今や常識!?高校生のキャッシュレス決済の利用実態

2025.09.25

その利便性でキャッシュレス決済やQRコードを利用する人は多いが、高校生とその親は実際にはどのように使っているのか。MMDLaboが運営するMMD研究所は、2025年8月7日に発表した「高校生と高校生の子を持つ親のキャッシュレスに関する実態調査」をもとに、実際の親子にキャッシュレスの利用状況や意識についてインタビューを行う「親子のコード決済利用と送金に関する座談会」を2025年8月27日に開催した。その座談会では、高校生とその保護者の間でQRコード決済の利用が高まり、特に家族間送金の需要が増加していることを浮き彫りになったという。

高校生と保護者におけるキャッシュレス決済は利用拡大

MMD研究所が2025年7月に実施した調査では、高校生のキャッシュレス利用率は62.1%、QRコード決済の利用率は50.8%だったという。保護者では、さらに普及が進んでおり、キャッシュレス利用率は91.0%、QRコード決済の利用率は61.0%という結果だった。高校生の主な決済方法は、現金が92.1%と依然として多いが、QRコード決済がそれに次ぐ50.8%と半数を超えていた。保護者では現金が78.0%、次いでクレジットカードが68.2%、QRコード決済が61.0%と多様な決済手段が利用されていた。

QRコード決済が家族間送金の新たな手段に

QRコード決済の利用拡大で送金機能の利用も増加しているという。QRコード決済を利用する高校生の送金経験者は34.7%で、直近半年で「家族間送金をした」と回答した高校生は74.7%もいたという。保護者もQRコード決済利用者の直近半年間の送金経験は51.0%で、そのうち82.5%が家族間で送金をしたと回答している。QRコード決済が単なる支払い手段だけでなく、家族間の資金移動をスムーズにするツールとして定着していることが推察できる。

座談会でみえた高校生と保護者のリアルな意見

参加者:小林さん(『PayPay』ユーザー:高校1年生と母親)、田中さん(『PayPay』ユーザー:高校3年生と父親)、山田さん(『楽天ペイ』ユーザー:高校1年生と母親)、佐藤さん(『楽天ペイ』ユーザー:高校3 年生)

2025年8月27日に開催した座談会では、『PayPay』ユーザーと『楽天ペイ』ユーザーの高校生とその保護者からキャッシュレス決済、特にQRコード決済の利用実態とニーズに関する意見を聞いたという。

高校生は利便性と割り勘・集金で活用

座談会で高校生は、QRコード決済の利便性を強調していたという。『PayPay』ユーザーの小林さんは「財布を忘れやすいので便利」、田中さんは「『PayPay』の請求リンク機能を使うことで事前に集金しやすい」と具体的なメリットを挙げた。『楽天ペイ』ユーザーの山田さんは、必要時に現金やQRコード決済支払いをして、『PayPay』、『楽天ペイ』を優先的に使用して残高がない場合は現金を利用していたという。『楽天ペイ』ユーザーの佐藤さんは、『楽天ペイ』を優先して利用して、次いで『PayPay』、『ANAPay』、『Suica』、現金の順で使っているという。送金をリンクで行う方法に便利さを感じており、簡単にお金をやり取りできると評価していた。利用における課題では、『PayPay』ユーザーの小林さんからは「QRコードの画面を出すのが面倒なので、開いたら決済に繋がるとうれしい」と機能改善への要望があった。『楽天ペイ』ユーザーの佐藤さんは、「後払いの使い方で滞納している人がいる」という友人間のトラブルがあったという。お小遣いの管理は、多くの高校生が都度親から受け取る形式で、『PayPay』などのQRコード決済を通じて送金してもらうことがあり、貯まったポイントはゲーム課金に利用するケースもあったという。

保護者はポイント意識と子どもへの利用許可

保護者の多くはポイント還元を強く意識して、還元率の高い時期やキャンペーン時にQRコード決済を利用する傾向が見られたという。MMD研究所の調査では、高校生の親がもっとも意識している経済圏は「楽天経済圏」が36.8%でトップ。次いで「PayPay 経済圏」、「ドコモ経済圏」だったという。もっとも活用している共通ポイントも「楽天ポイント」が34.5%でトップだった。次いで「PayPay ポイント」、「d ポイント」という結果だった。座談会でも『楽天ペイ』ユーザーの山田さん(親)は、ポイント還元があるときにキャンペーンを意識して使用し、『PayPay』ユーザーの田中さん(親)もポイント還元の高い時期にキャンペーンを意識して使用していたという。子どもの決済方法の管理では、保護者によって温度差はあるが、多くはQRコード決済の利用を自由にさせており、『PayPay』ユーザーの小林さん(親)は娘の支払い管理を大まかに把握して、必要な時にお小遣いを渡す形でQRコード決済を活用し、山田さん(親)もQRコード決済については自由に利用させていると答えている。

求められる直感的でシームレスなサービス

今回の調査と座談会では、高校生と保護者の間でQR コード決済が浸透して、家族間送金でも利便性が高く評価されていることがわかったという。保護者はポイント経済圏を意識して決済手段を選択して、高校生は友人間での割り勘や集金にQRコード決済を積極的に活用していた。キャッシュレス化が進む中で、簡便な操作性や多様な決済シーンへの対応、安全な送金機能などが今後のQRコード決済サービスの重要な要素になるだろう。若年層のニーズに応えるためにも、より直感的でシームレスな決済体験の提供が求められそうだ。

「高校生と高校生の子を持つ親のキャッシュレスに関する実態調査」概要

・高校生
調査期間:2025年7月18日~2025年7月23日
有効回答:予備調査/1114人、本調査/300人
調査方法:インターネット調査
調査対象:
予備調査/通信契約しているスマートフォン所有の15歳~18歳
本調査/QRコード決済を利用している高校生
設問数:予備調査/6問、本調査/4問
・高校生の子どもを持つ親
調査期間:2025年7月18日~2025年7月22日
有効回答:1681人
※人口構構成比に合わせてウエイトバックを実施
調査方法:インターネット調査
調査対象:30歳~69歳の通信契約しているスマートフォン所有かつ高校生の子どもを持つ親
設問数:10問
※調査表中の「n=*」はその設問の有効回答総数。
出典・MMD研究所 )

https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2481.html

構成/KUMU

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