
学習方法に画一的な正解はない。児童の適性や性格に合わせた最適解があるはずだが、なかなか見つけられずに悩んでいる中高生やその親御さんは多いのではないだろうか?
コクヨはこのほど、中学・高校生500名/中学・高校生の子どもを持つ親500名を対象に「まなびかた」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
1. 親子ともに『まなびかた』に不安を抱えている実態
今回の調査では、中学・高校生とその親を対象に、「自分に合ったまなびかた」や「勉強のやり方」についての実態を尋ねた。その結果、中学・高校生の7割超(76.0%)が「自分に合った勉強法を模索中・見つけられていない」と回答。また、親も約半数(47.2%)が「わが子に合った学習方法がわからない」と答え、親子ともに『まなびかた』に不安を抱えていることが明らかになった。
2.親子ともに『まなびかた』に不安を抱えているものの、話し合いは十分でない実態
さらに、親子ともに約半数は「勉強のやり方」や「自分に合ったまなびかた」について十分に話し合えていないことがわかった。一方で、別途「わが子に合った『まなびかた』を見つける手助けをしたいか」と親側に尋ねたところ、78.2%もの親が「手助けしたい」と回答。子どもの学びに積極的に関わろうとする親の姿勢がうかがえる。
3.中学・高校生の6割超が「親にすすめられた勉強法は合わない」と回答
親に学生時代の勉強スタイルを尋ねたところ、「問題を繰り返し解く」「一人で黙々と勉強する」「とにかく暗記を重視する」といった、暗記中心・個人学習型の方法が上位に挙げられた。
一方で、中学・高校生の62.0%は「親にすすめられた勉強法は自分にはあまり合っていない」と回答。親子で『まなびかた』について話し合う時間は少ないものの、子どもの学びに積極的にかかわりたい親の想いと、すすめられた勉強法が合わないと感じる学生の実感とのギャップが浮き彫りになった。
4.親子で異なる文具の効果、勉強モチベーションに対する意識のギャップ
文具がもたらす効果について調査したところ、「文具は勉強のモチベーションにつながる」と回答した親は30.6%にとどまる一方、中学・高校生の半数超(54.0%)は「モチベーションが高まる」と回答した。文具が勉強意欲に与える影響に対して、親子間に認識の差があることがわかった。
5.『まなびかた』次第で勉強に前向き、親子ともに約8割が共感
自分に合った『まなびかた』を見つけることで、勉強に前向きになれるか尋ねたところ、中学・高校生の77.6%、親の85.6%が前向きになれると回答した。勉強がうまくいかないのは単なる能力の問題ではなく、やり方がわかっていないことが一因である可能性がうかがえる。
<調査概要>
・調査対象:
(1)中学・高校生(500名)
(2)中学・高校生の子どもを持つ親(500名)
・調査エリア:全国
・調査期間:2025年8月18日(月)~8月22日(金)
・調査方法:インターネット調査
出典元:コクヨ調べ
構成/こじへい