小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

今どきのバーは「ライフハック」の場!?アジアのベストBAR50に学ぶ新世代バーの愉しみ方

2025.09.23

少し前のバーと言えば、JAZZが流れる静かな店内で、酒にうるさい男たちが静かに杯を傾けている・・・・・・そんなイメージだ。

コロナ禍前に日本ウィスキーのシングルモルト人気が世界的に盛り上がったが、コロナ後はいわゆる「酒を楽しませる」オーセンティックなバーではない。例えば五感で楽しむ仕掛けや、店やカクテルのストーリー性やテーマに合わせた演出、ノンアルコールカクテルを充実させたような「新世代BAR」が注目を集めている。

インバウンド客の中には、東京のみならず日本各地の新世代BARを巡る「バー・ホッピング」を楽しむ人も増えているという。

話題の「新世代BAR」はどんな特徴?

アジアのベストバー50には、アジア各国のバーテンダー、ジャーナリストが集結。様々な新世代バーが登場した。

この4月に、女性誌『Oggi』の「初めてのバー特集」でアドバイザーを務め、7月にマカオで開催されたバーの世界的コンテスト「アジアのベスト・バー50」に参加した、バー・ジャーナリストの児島麻理子さんは、最近のバーのトレンドについてこう語る。

「今年の『アジアのベスト・バー50』では日本のバーが6軒ランクインしましたが、これはインバウンド客が楽しめるバーが増えている証拠です。

インバウンド客が多いということは、『一見(いちげん)客』でも入りやすいバーが増えているということ。また、様々な嗜好の人たちを楽しませるダイバシティ(多様性)に対応するバー、お酒に弱い客も楽しめるような、ノンアルコールや低アルコールのカクテルを充実させるバーも増えています。

少し前だと例えばバーで『ノンアルコールありますか?』とかは聞きにくかったけど、今は揃えていることがむしろアピールになります」

会場はマカオの高級統合型リゾート「ウィンパレス」。
「GOKAN」は伝説的な日本バーテンダー後閑信吾氏が昨年香港ちにオープンし、1年目でアジアのベストバー33位にランクイン。

確かに筆者も、今回のベスト・バー50にランクインした香港の『バー レオーネ』(24年・25年と連続1位)と『GOKAN』(25年初登場33位)を訪ねたが、充実したノンアル・メニューがあり、特に若い女性のグループ客が楽しんでいたのが印象的だった。

「アジアのベスト・バー50」とは、アジア各地のバー業界の関係者やジャーナリストが「この1年間で実際に行って良かったバー」をランク付けするコンテストで、バー文化のトレンドが非常によくわかるランキングだ。因みに今年の日本の最上位は「バー・ベンフィディック」(東京・新宿)の9位だった。

「バーというと、特に女性は、お酒やカクテルの知識がないと入りにくいイメージがありますよね。でも、ベンフィディックは、お客ひとりひとりの話を聞いて、オーダーメイドで好みのカクテルを作ってくれるバーなんです」(児島さん)

酒の知識がないバー初心者でも楽しめるハードルの低さと、自分好みのカクテルをその場で作ってくれるエンターテイメント性が魅力なのだ。

「バー・ベンフィディツク」のアットホームなエンタメ性を演出するスタッフ。中央はバーテンダーの鹿山博康氏。鹿山氏自ら栽培するハーブやスパイスをカクテルに使う。

ゼロプルーフのカクテルを楽しむ、〝ソバーキュリアス人口〟が急増!?

ノンアル・メニューについて児島さんはこう続ける。

「実は、ノンアルの方が難しい面があります。レシピの定番がないのでバーテンダーの腕が良くないと美味しくないし、アルコールがないと深みとか出ないんです」

例えばと推薦してくれたのが、ザ・ペニンシュラ東京の「Peterバー」だ。女性バーテンダーであり、ミクソロジー&バーマネージャーの鎌田真理さんはこう語る。

「私は体質的にアルコールが飲めないのですが、だからこそ、お酒の飲めない方、弱い方、あるいは『今日はお酒を抜こう』と思われるお客様にもバーを楽しんで頂けるようなメニューを研究しています。『ザ・ゼロプルーフ』(=アルコール度数ゼロ)のメニューは常に15種類ほど揃えています。最近はバー・デビューの女性がいらしたり、男性の方でも運転などを理由に飲めない際に気軽に楽しんで頂いています」

ドライブデートの途中にモクテルをデートで楽しむ、そんなカップルもいるようだ。

ザ・ペニンシュラ東京「Peterバー」の代表的モクテル「江戸パレス」。ホテルが位置する場所がかつての江戸城内にあり、徳川家康が江戸城へ移った日が旧暦8月1日(八朔)の日だったことから「八朔」を、徳川家のルーツが京都であることから「抹茶」を使う。

事実、20代の間では、健康志向の高まりや「飲まない生活」への興味から「ソバーキュリアス」というライフスタイルが広がっている。

お酒を飲めるにも関わらず、あえて飲まない、少量しか飲まないことを指す、Sober(しらふ)とCurious(好奇心が強い)を組み合わせた造語だ。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年9月16日(火) 発売

DIME最新号は、「あなたの知らない ポケポケの秘密」。開発の舞台裏やヒットの軌跡、今からでも楽しめる効果的な遊び方まで、知ればもっとポケポケが楽しくなる“ポケポケ現象”の秘密を徹底解明!特別付録は、BIGサイズの超限定「フォルクスワーゲンBUZZトート」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。