
暑さがひと段落し、涼しさを感じる秋らしい日が増えてきた。秋と言えば読書の秋だ。近年はネット書店の隆盛に伴い、実店舗の書店が減少傾向にあると伝えられているが、消費者はネット書店とリアル書店をどのように使い分けているのだろうか?
楽天グループが運営するオンライン書店「楽天ブックス」はこのほど、読書の秋に向けて「楽天ブックス」ユーザー10,000名を対象に実施した「本の購入場所に関する調査」結果を発表した。
普段、ネット書店とリアル書店を「使い分けている」と答えた人は約6割!
「楽天ブックス」で本を購入したユーザーに、「普段、ネット書店とリアル書店を使い分けているか」と聞いたところ、約6割のユーザーが「使い分けている」と回答した。
「どんな理由によってネット書店とリアル書店を使い分けるか」という質問には、「本の入手の緊急度による」(46.7%)、「ポイントやキャンペーンによる」(36.4%)、「在庫状況による」(36.4%)が上位となった。また、「本のジャンルによる」(29.4%)と答えた人もいたことから、様々な理由やニーズに応じてネット書店とリアル書店を使い分けている事がわかった。
さらに、「本を購入する際、実物を見ずにオンラインで購入することに抵抗があるか」という質問には、約7割が「全く抵抗がない」「ほとんど抵抗はない」と回答し、多くのユーザーに本のネット通販が受け入れられていることがわかった。
使い分ける理由は、ネット書店は「ポイントが貯まる・使えるから」、リアル書店は「実際に中身を確認できるから」、電子書籍ストアは「本の保管に場所を取らないから」がそれぞれ最多
「ネット書店とリアル書店を使い分けている」と答えたユーザーに、本のジャンルごとに最も多く利用する場所を聞いたところ、「雑誌」については「リアル書店」(46.9%)が「ネット書店」(41.6%)を上回った。そのほか、「漫画・コミック」については「電子書籍ストア」(16.7%)を「よく利用する」と答えたユーザーが他ジャンルと比較して多い結果となった。
また、「ネット書店」「リアル書店」「電子書籍ストア」のそれぞれを最もよく利用する理由も聞いたところ、「ネット書店」については「ポイントが貯まる・使えるから」が最も多く(62.0%)、次いで「場所や時間を問わず購入できるから」(44.2%)という結果になり、お得さと利便性によって選ばれるケースが多いことがうかがえた。
さらに、「リアル書店」については「実際に中身を確認できるから」(67.3%)、「電子書籍ストア」については「場所を取らないから」(70.6%)が最多の理由となり、それぞれの強みや特色によって本の購入場所が選ばれていることがわかった。
約7割のユーザーが月に1回以上本を購入。人気のジャンルは「漫画・コミック」「小説」「趣味・教養」
「楽天ブックス」ユーザーに「直近半年間で本を購入した頻度」を聞いたところ、約7割が「月に1回以上」、最も多かったのが「月に2~3回程度」(32.7%)で、多くのユーザーが定期的に本を購入していることがわかった。
また、「普段どのようなジャンルの本を読むか」という質問には、「漫画・コミック」(63.6%)、「小説」(53.7%)、「趣味・教養」(45.6%)が上位となった。
さらに、「本を購入する際に事前に参考にする情報」については「特に参考にしない」(28.3%)が1位となり、次いで「ネット書店のレビュー・評価」(28.0%)、「メディア(新聞、雑誌、テレビなど)」(22.0%)という結果となった。また、「あなたにとって読書はどんな存在か」という質問には、「趣味・娯楽」(74.4%)が最も多く、「気分転換・リラックス」(61.7%)が続いたことから、多くの人が読書に対してポジティブなイメージを持っていることがわかった。
<調査概要>
調査エリア: 全国
調査対象者: 「楽天ブックス」ユーザー(一定の期間内に「本」の購入履歴があるユーザー)
回収サンプルサイズ: 10,000サンプル
調査期間: 2025年8月15日(金)~2025年8月17日(日)
調査実施機関: 「楽天ブックス」
※本レポートでは小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合がある。
構成/こじへい