
2025年9月1日、LINEヤフーは「LINE」の送信取消機能の取り消し可能期間を変更することを発表した。従来は「送信から24時間以内」から変更後は「送信から1時間以内」に変更となる。この仕様変更は10月下旬より順次適用予定となっている。

メッセージの送信取消機能は、自身の端末のみからメッセージを消去する「削除」とは異なり、相手の端末からもメッセージを消去することができる。送信相手のトークルームには「〇〇がメッセージの送信を取り消しました」とメッセージが表示されるため、メッセージを送信した痕跡を消すことはできないが、送信取り消しをしたメッセージを確認する方法はない(当然、「送信取消」をする前に相手がメッセージを確認していれば別である)。
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LINE上でメッセージの送信取り消しは相手にどのように通知される?
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今回の仕様変更を「改悪」と感じるユーザーの本音とは?
DIME編集部で取材をしたところ、今回の”1時間ルール”への変更にはユーザーから「気にしない派」と「改悪派」にきっぱりと分かれている。
気にしないと答えた人は、「そもそもメッセージの送信取消機能を使わない」(40代・男性)や「送信を取り消すのはメッセージの送信直後に誤字・脱字に気づいてすぐに送り直す時なので1時間もあれば十分」(30代・男性)との答えだった。
一方で、今回の仕様変更を「改悪」と答えた人の理由は何なのか。
「送信取消は、メッセージを送ったけど”やっぱり気が変わった”時に多用しています。例えば、友達を遊びに誘ったけど半日くらい既読がつかない時に何となく遊ぶ気分じゃなくなったから『やっぱりさっきのメッセージは無し』と言う代わりに送信取消を使います。なので送信取り消し時間が1時間では短すぎますね」(20代・女性)
他にも「つい感情的になってしまって悪口やきつい言葉を言ってしまった時に、送信取消を使います。既読がついていなくても、通知やトークの一覧からメッセージを読まれている可能性があるので、取り消した後に『ごめん』って送りますけど、後悔したメッセージをずっとトークルームに残しておくのが嫌なんです」(20代・女性)という意見もあった。
中には「送信取消」そのものが嫌いという意見もあった。
「『〇〇がメッセージの送信を取り消しました』って表示されていると『何?』って思います。大したことじゃないのかもしれませんけど、大したことじゃないならわざわざ消さないでほしい。取り消したメッセージの内容は聞きにくいし、”取り消した側”はいいかもしれませんが”取り消された側”としてはモヤモヤが残ります」(30代・女性)
いずれにせよ、今回の仕様変更は10月下旬より提供される予定となっている。月並みだが、メッセージを送信する前には間違いはないか、相手に伝えてもいい言葉なのか考えてから送信したい。
取材・文/峯亮佑