
2017年10月に日本でのサービスを開始したショートムービープラットフォーム「TikTok」。若者の自己発信やエンタメコンテンツ視聴、情報収集ツールとしてのイメージが根強い一方、現在では幅広い年齢層のユーザーに親しまれている。
では、30~40代の大人世代は今、どのようにTikTokを利用しているのだろうか?
TikTokはこのほど、TikTokを利用している30~40代の男女各世代100名ずつ計400名を対象にした「TikTok利用実態調査」を実施し、その結果を発表した。
約9割が「動画視聴」、約3割が「コメント欄を見る」をメインの目的としてTikTokを使用
大人世代の利用スタイルを聞くと、「動画を視聴する」が93.5%、「コメント欄を見る」が28.5%、「動画を投稿する」が11.0%、「コメントをする」が10.0%、「動画を家族・友人などにシェアする」が5.8%を占め、自身が投稿するというよりは、情報収集の場として活用していることがわかる結果となっている。
新たなアーティストの発見や美容への関心など、大人世代にとって、TikTokは新たな興味を広げるきっかけに61.8%が「新しい情報を発見する場」に活用
調査の結果、61.8%が「TikTokを新しい情報に出会うために活用している(活用している/どちらかといえば活用している)」と答え、71.3%が「隙間時間で新しい情報に出会えるサービス(感じる/どちらかといえば感じる)」と評価した。
さらにTikTokがきっかけで「新しい趣味や関心を持つようになった」と答えた人は62.5%にのぼり、具体的には「聴いてなかったアーティストにハマった」「ダンスに興味を持った」といった回答のほか、「美容への関心が増えた」「英会話に興味を持った」といった回答が目立ち、TikTokを通じて新たな興味関心を広げている様子がうかがえた。大人世代にとってTikTokは、日常生活の中で新しい関心を広げるツールになっていることが示された。
TikTokがきっかけで半数以上が行動に移行、日常の選択肢を拡大
「TikTokを見ることで日常の選択肢が増えた(感じる/どちらかといえば感じる)」と答えた人は68.5%。実際に「行動を起こした」と回答した人も50.3%と半数を上回り、「動画で見た料理が美味しそうだったので作ってみた」や「詰め替えボトルを真似して購入」といった日常生活に直結する行動のほか、「韓国で流行っているパン屋に行った」「聖地巡礼に行った」といった旅先選び、さらには「歌手のコンサートに行った」「占いを始めてみた」「人生で初めて、趣味グッズを海外サイトから買った」など新たな趣味につながる行動も挙げられた。
TikTokは大人世代のライフスタイルに新しい行動の選択肢を提供していることが明らかになった。あわせて、2025年夏に提供を開始した「TikTok Shop」や「TikTok GO」などの新サービス・機能により、動画視聴から行動への移行がさらに加速することが期待される。
<調査実施概要>
・件名:「TikTok(ティックトック)の利用についての意識調査」
・調査対象:TikTokを利用している30~40代の男女各世代100名ずつ計400名
・調査機関:楽天インサイト株式会社
・実施期間:2025年9月
出典元:TikTok
構成/こじへい