
LINEで送信取り消しできる期限が、従来の24時間から1時間へ仕様変更されることがわかった。本記事では、2025年10月末から実施予定のLINE送信取り消しの仕様変更について解説する。
目次
LINEでやり取りをする際、いざという時に役立つ送信取り消し機能。執筆時点では24時間以内に送信したメッセージが取り消し可能だが、10月下旬を目処に1時間以内に送信したメッセージが対象となる予定だ。
本記事では、LINEの新しい送信取り消し機能を解説。あらためて、デバイス別の送信取り消し機能の使い方や、機能を活用する際の注意点などにも触れているので、LINEをよく利用する人はぜひチェックしてほしい。
LINE送信取り消し機能の仕様が変更
LINE送信取り消し機能の仕様変更は、普段のメッセージのやり取りにどの程度影響するのだろうか。ここでは、仕様変更の概要と背景を解説する。
■LINE送信取り消しは24時間から1時間以内へ
冒頭でも軽く触れたが、従来の送信取り消し機能は24時間以内に送信したメッセージが対象だ。
しかし今回の仕様変更では、1時間以内に送信したメッセージが対象となり、メッセージ送信からわずか1時間以上が経過したものは、送信取り消しができなくなる予定となっている。
今後は、より慎重に送信するメッセージの内容を確認する必要がありそうだ。
■LINE送信取り消しの仕様変更は2025年10月下旬を予定
今回のLINE送信取り消し機能の仕様変更は、2025年10月下旬に実施すると公式発表されている。そのため、24時間以内の送信取り消し機能は2025年10月中旬頃までは使えると考えて良いだろう。
仕様変更についての最新情報はLINEヘルプセンターのお知らせページから確認できる。気になる人はこまめにチェックしておこう。
■なぜ?仕様変更に至った背景
記者の取材に対し、LINEヤフー株式会社は、送信取り消しを行ったユーザーのほとんどが1時間以内に操作が完了していることを伝えている。つまり、24時間以内から1時間以内への大幅な仕様変更を行ったとしても、LINEユーザーに大きな支障はないとの見解なのだろう。
LINE送信取り消しのやり方
あらためて、LINEで送信取り消しする方法を解説する。iPhone・Android・PC別の操作手順に加え、LINEで送信取り消しできる情報も知っておこう。
■LINEで取り消しできる情報について
LINEの送信取り消し機能では、トークルームで送信したほとんどの情報を取り消しできる。送信取り消しが可能な情報は次の通り。
- テキストメッセージ
- スタンプ
- 画像・動画
- ボイスメッセージ
- LINE MUSIC
- URL
- 連絡先
- 位置情報
- ファイル
なお、送信取り消しできない情報は後述する。気になる人はあわせてチェックしておこう。
■【iPhone・Android】LINE送信取り消しの手順
iPhoneまたはAndroidでLINE送信取り消しを行う手順は次の通り。

取り消ししたいメッセージを長押しし、「送信取消」をタップ。

注意事項を読み「送信取消」をタップ。

対象のメッセージがあった箇所に送信を取り消した旨のメッセージが表示される。
■【PC】LINE送信取り消しの手PC版LINEの送信取り消しの手順は次の通り

取り消したいメッセージを右クリックし「送信取消」を選択。

注意事項を読み「送信取消」をクリック。

スマホ版LINEと同様、送信取り消しを行った旨のメッセージが表示される。
LINEで1時間以内に送信取り消しする際の注意点
LINEの送信取り消し機能は、仕様変更となっても変わらず便利なものだが、いくつかの注意点も存在する。知らないまま機能を利用すると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性もあるため、ぜひ一度チェックしてほしい。
- 取り消せない情報がある
- 1時間以内の取り消しでも既読になる可能性がある
- グループチャットでは誰かが見る可能性がある
- 送信を取り消したことは相手にわかる
■取り消せない情報がある
LINEの送信取り消し機能には、先述の通り取り消しできない情報がある。
- 送信から1時間以上が経過している
- すでに「削除」機能で削除されている
- 送信相手が送信取り消しできない古いバージョンのアプリを使っている
- 投票・日程調整・通話履歴のメッセージ
- スタンプのプレゼント
- LINEギフト
- LINE公式アカウントに送信したメッセージ
上記に当てはまる場合、送信取り消し機能は使えないので注意しよう。
■1時間以内の取り消しでも既読になる可能性がある
1時間以内の操作によってメッセージの送信取り消しができたとしても、取り消し操作までに相手がメッセージを確認する可能性は十分にある。
もしも相手が取り消したメッセージの内容を確認していて、その後に送信取り消しを行った場合、メッセージの内容によっては誤解を与えてしまうこともあるかもしれない。送信するメッセージの内容自体はもちろんのこと、送信取り消し機能を利用するかどうかも慎重に判断しよう。
■グループチャットでは誰かが見る可能性がある
複数人が参加しているグループチャットの場合、送信取り消し機能でメッセージを取り消しても、誰かが見てしまう可能性がある。母数が多い分、1対1のメッセージよりもメッセージを見られてしまう可能性は高くなるため注意しよう。
■送信を取り消したことは相手にわかる
「LINE送信取り消しのやり方」で紹介した画像を見てもらうとわかる通り、メッセージの送信取り消しを行うと、取り消したメッセージの場所に「メッセージの送信を取り消しました」と表示される。
このメッセージは相手側のトークルームにも表示される仕様となっており、相手には送信取り消しを行ったことがわかることを理解しておこう。
なお、トークルームにはメッセージを取り消した旨が表示されるが、通知が相手のもとへ届くわけではない。
LINE送信取り消しに関するよくある質問

最後に、LINE送信取り消しに関するよくある疑問と回答をいくつかまとめたので紹介する。
- 送信を取り消したことが表示されない方法はある?
- 24時間以上経過したメッセージを取り消す方法はある?
- 「送信取り消し」と「削除」の違いは?
気になる項目があればチェックしておこう。
■送信を取り消したことが表示されない方法はある?
「メッセージの送信を取り消しました」の表示は、正常にメッセージの送信取り消しが行われたことを知らせるLINEの仕様であり、自身で非表示にすることはできない。非表示にする裏ワザなどもないので、送信取り消し機能の利用は慎重に判断しよう。
■24時間以上経過したメッセージを取り消す方法はある?
送信から24時間以上(1時間以上)が経過したメッセージを取り消す公式的な手段はない。
しかし、インターネット上にはスマホの設定アプリから日付を24時間以内の日付まで遡って設定することで送信取り消しができるとの情報もある。確実に送信取り消しができるかは不明だが、どうしても送信取り消しが必要な緊急時には試してみる価値はあるかもしれない。
■「送信取り消し」と「削除」の違いは?
LINEの「送信取り消し」は、送信を取り消すと自分のトークルームだけでなく相手側のトークルームでもメッセージが見られなくなる。一方で、LINEのメッセージを「削除」すると、自分のトークルーム上からは消えるが、相手側のトークルームにはメッセージが残る仕様となっているのが大きな違いだ。
なお、LINEの「削除」機能は、送信取り消しと同様に対象のメッセージを長押しし、メニューから「削除」を選択すると利用できる。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部