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最近は、料理も時短ブームだそうで、つくる手間暇を節約する調理家電が続々と出ている。
その1つが、7月に発売された「atomico オートシェフポット」(シービージャパン)。スムージーやスープなど、材料を入れるだけで汁物ができあがるという便利な一品だ。
具体的にどんなものなのだろうか。実際に使ってみてレビューしたい。
ボタン1つで様々な調理に対応
本製品の見た目は、細身の電気ポットという印象。高さは約23cm、上部の外径は約12cm、重量は1.2kgある。本体のカラーはブラックで、素材はポリプロピレン。内側は、セラミック塗装加工したステンレスとなっている。内部の底には、食材を細かくカットする10枚刃が見える。

給電は、長さ1mの着脱可能な家庭用電源ケーブルで行い、攪拌時は150W、加熱時は600Wの消費電力となっている。
基本的な使い方は、食材を投入して、操作パネルで加熱・攪拌を指示するという、いたってシンプルなもの。操作パネルには「メニュー」ボタンがあり、押すたびに「ジュース・スムージー」「ポタージュ・ペースト」といったモードが切り替わる。
適切なモードに合わせたら、3秒後には調理がスタートする。単に水を沸かす「沸騰」モードもあり、この場合は800mlの水を約8分で100℃にする。

材料を投入して待つだけ
40ものレシピを収めたレシピブックが付いているので、その中の「ジャガイモとセロリのポタージュ」をつくってみよう。材料は、2cm角に切ったジャガイモと薄切りしたセロリを主体とし、コンソメ、胡椒、オリーブオイルで風味をつける。
注意事項が1点あって、本体に材料を投入するには順番がある。つまり、最初は液体、次に柔らかいもの、その次に硬いもの、最後に粉末調味料を入れる。
このポタージュだと、まず水を入れてから、コンソメ、ジャガイモとセロリ、最後に胡椒となる(オリーブオイルは完成後にかける)。全部入れたら、フタをはめる。モードは「ポタージュ・ペースト」を選択する。加熱が始まり、沸点に達すると攪拌を行う。あとは待つだけ。

およそ28分で調理終了のアラームが鳴って、できあがり。素朴な材料ながら、完成したポタージュは濃厚な味わい。何杯でも飲めそうなおいしさだ。

リゾットも簡単にできてしまう
「atomico オートシェフポット」は、おかゆやリゾットなど、柔らかくしたご飯ものもつくれるのが大きな特徴だ。レシピブックには、「梅粥」や「エビのトマトクリームリゾット」などが載っている。ではその1つ、「チーズとベーコンのクリームリゾット」にトライしてみよう。
材料は、水、生クリーム、コンソメ、米、粉チーズ、ベーコン、胡椒。下ごしらえは、ベーコンを2cm幅にカットするだけ。決められた順に材料をポットに投入し、モードは「スープ・おかゆ」を選択して、あとは待つ。このモードだと若干時間は長くなり、約31分となる。

できあがりが下の写真(好みでパセリを振りかける)。調理終了直後はフタが熱いので、上部つまみを持つように注意。素材が完全に液状となったポタージュと違い、こちらは米の硬さがリゾットにふさわしい塩梅に保たれている。

ちなみに、操作パネルの右側ボタンで予約設定ができる。調理開始の時間を、最大で18時間先まで設定可能で、朝出かけるときに夕食を、就寝時に翌日の朝食を準備しておけて便利。
食後の手入れについては、水を600ml入れ、「メニュー」から「高温洗浄」を選択。水を加熱・攪拌し、内部の洗浄を行う。フタやパッキンは、中性洗剤を含ませたスポンジで手洗いすればOK。
上で調理したポタージュやリゾットだけでなく、ジュース、スムージー、パスタソース、パテ、カレー、ミネストローネなど、バリエーション豊かな飲み物・食べ物がつくれる。「ほったらかし調理・手入れ」で時短をはかりたい方には、おすすめの一品といえそうだ。
なお、「atomico オートシェフポット」は、公式オンラインショップ、公式楽天市場店にて販売中。価格は税込み9900円となっている。
公式オンラインショップ:https://cbj-store.com/products/cbj-438