クレカのタッチ決済に対応している電車やバスが増えてきました。切符や交通系ICカードを利用せずとも乗車が可能になるため、乗り換え時や混雑時のストレスが軽減します。どの電車・バスで利用できるのか、また、定期券や企画券への対応についてもご紹介します。
目次
クレカのタッチ決済に対応している電車やバスなら、切符や交通系ICカードがなくてもスムーズに利用できます。対応可能なJRや私鉄をまとめました。ぜひチェックしてみてください。
また、クレカのタッチ決済と、定期券や企画券といった割引乗車券の連動も始まっています。賢く便利にタッチ決済を利用するために知っておきたいポイントもご紹介します。
クレカのタッチ決済で電車やバスに乗れる!仕組みを解説

非接触対応マークがついているクレカなら、電車やバスなどの公共交通機関にタッチ決済で乗れることがあります。利用可能かどうかは、以下のポイントをチェックしてみてください。
- クレカ:非接触対応マークがついている
- 公共交通機関の改札:タッチ決済専用の端末がある
専用アプリを使ってクレカをカードレスで利用している場合は、アプリ画面をタッチ決済専用端末にかざすことで公共交通機関に乗れることがあります。ただし、アプリ画面のクレカに「非接触対応マーク」が表示されていることが必要です。
クレカのタッチ決済による乗車は、公共交通機関とクレジットカード会社、交通クラウドサーバーの協力により実現できるサービスです。現金や対応する交通系ICカードがないときでもスムーズに電車やバスなどへの乗車が可能になります。
クレカのタッチ決済乗車のメリット

近年、公共交通機関への乗車方法は多様化してきました。従来のように切符を購入して乗車するだけでなく、交通系ICカードやスマートフォン、クレカなどを利用したチケットレスでの乗車に対応している電車やバスも少なくありません。
多彩な乗車方法のなかでも、クレカのタッチ決済はメリットの多い方法です。主なメリットとしては次のポイントが挙げられます。
- 乗車・乗り換えにかかる時間を短縮できる
- クレカポイントが貯まる
- 衛生的に乗車できる
各メリットについて見ていきましょう。
■乗車・乗り換えにかかる時間を短縮できる
切符で乗車する場合は、券売機で購入する時間が必要です。乗り換えて目的地まで行くときには、連絡切符を購入するか、乗り換え時に再度切符を購入しなくてはいけません。
一方、クレカのタッチ決済なら、切符購入は不要です。乗車や乗り換えにかかる時間を短縮でき、1台早い電車に間に合うこともあるでしょう。
交通系ICカードも切符購入は不要ですが、交通会社によって対応しているカードが異なるため、所有する交通系ICカードで乗車できるとは限りません。乗り換え後の電車には対応せず、切符を購入する必要が生じることもあるでしょう。
また、交通系ICカードの中には、事前チャージが必要なタイプもあります。残高不足で改札の自動扉が閉まる……といった経験をした方も多いのではないでしょうか。
クレカのタッチ決済なら、対応しているすべての自動改札機で利用できます。交通会社によってクレカを変える必要がないため、1枚でスムーズな乗車・乗り換えが可能です。チャージの必要もないため、残高を気にせずに利用できます。
■クレカポイントが貯まる
クレカのタッチ決済で乗車すると、利用金額に応じてポイントが貯まります。現金で電車やバスに乗ってもお得感はありませんが、クレカで乗ればポイント分の還元を受けられます。
普段から公共交通機関に乗る機会が多い方なら、1回ごとの運賃は安くとも、かなりのポイントが貯まるのではないでしょうか。なお、ポイント還元率はクレカごとに異なるため、事前に確認しておくようにしましょう。
■衛生的に乗車できる
現金は人から人へと手渡しされるため、決して衛生的とはいえません。券売機も同様です。多くの人がボタンを触り、汚れが付着している恐れがあります。
クレカのタッチ決済なら、現金も券売機も利用しないため、衛生的に乗車できます。また、タッチ決済をスマートフォンで利用する場合も、現金や決済端末に触れる必要がありません。
クレカのタッチ決済に対応した電車・バス

すべての公共交通機関でクレカのタッチ決済を利用できるわけではありません。電車やバス、フェリーなどを紹介するので、ぜひ普段利用している交通機関についてチェックしてみてください。
ただし、タッチ決済に対応している交通機関でも、すべての駅・改札で対応済みとは限りません。利用するときには、乗車駅・降車駅の対応も確認しておきましょう。
■北海道・東北地方
- 北海道ボールパーク(北海道バス、千歳相互観光バス、エルム観光バス)
- 北海道中央バス
- 道北バス
- 道南バス
- ニセコバス
- 北海道バス(函館エリア)
- ジェイ・アール北海道バス(高速あさひかわ号、流氷もんべつ号、高速おたる号)
- 北都交通
- 札幌市交通局
- 旭川電気軌道
- 函館タクシー
- 岩手県北バス(みちのりHD)
- 会津バス(みちのりHD)
- 福島交通(みちのりHD)
- 羽後交通
- 仙台市(るーぷるバス)
■関東地方
- 京急バス
- 西武バス
- 西東急バス(京王G)
- なの花交通(みちのりHD)
- 国際興業バス
- イーグルバス
- 五稜バス
- 川崎鶴見臨港バス(川崎木更津線)
- 伊豆箱根バス
- 小田急バス
- 京成バス
- 京成バス千葉ウエスト
- 相鉄バス
- 関東バス
- 東急電鉄
- 京王電鉄
- 神奈川中央交通(神奈川中央交通東、神奈川中央交通西)
- 茨城交通
- 千葉交通
- 東京空港交通
- 横浜市交通局
- 江ノ電(江ノ島電鉄、江ノ島バス)
- 小湊鉄道(川崎木更津線)
- 日東交通(川崎木更津線)
- 小田急箱根グループ(箱根ロープウェイ、箱根海賊船)
- 高尾登山電鉄
- kmモビリティサービス
- 京浜急行電鉄
- 西武鉄道
- 横浜高速鉄道
- 東京都交通局(浅草線、大江戸線)
- ゆりかもめ
■北陸・中部地方
- 京福バス
- 新潟ときライナー(新潟交通、越後交通、頸城交通、アイケーアライアンス、蒲原鉄道)
- 富山地方鉄道(バス)
- 北陸鉄道
- 北鉄加賀バス
- 加越能バス
- 長電バス
- 遠州鉄道(バス)
- 西武観光バス
- 名鉄バス
- アルピコ交通
- 伊豆箱根鉄道(駿豆線)
- 三重交通
- あおい交通(空港線)
- 長良川鉄道
- 富士急行(富士急バス、富士急モビリティ)
- 名古屋交通
- 草軽交通
■近畿・中国・四国地方
- 京都丹後鉄道
- 南海電鉄
- 南海りんかんバス
- 南海フェリー
- 神姫バス(シティループ、ポートループ)
- 奈良交通
- 神戸市交通局
- 神戸電鉄
- 神戸新交通
- 神戸六甲鉄道(六甲ケーブル、六甲山上バス、六甲摩耶スカイシャトルバス)
- みなと観光バス
- 大阪モノレール
- こうべ未来都市機構(まやビューライン、六甲有馬ロープウェー)
- Osaka Metro
- 近畿日本鉄道
- 阪急電鉄
- 阪神電鉄
- 熊野御坊南海バス
- 北大阪急行電鉄
- 能勢電鉄
- 阪急バス
- 山陽電気鉄道
- 広島電鉄、広島バス、広島交通、芸陽バス、中国ジェイアールバス(広島空港リムジン)
- 松江一畑交通・出雲一畑交通
- 日ノ丸ハイヤー
- 宮島松大汽船
■九州・沖縄地方
- 福岡市地下鉄
- にしてつグループ(西日本鉄道、西鉄バス北九州)
- JR九州
- 熊本市交通局
- 九州産交(九州産交バス、産交バス)
- 熊本電気鉄道
- 熊本バス
- 熊本都市バス
- 南国交通
- 鹿児島市交通局(市電、バス)
- 沖縄バス
- カリー観光
- 西表島交通
- 名護市(コミュニティバス)
- 東京バス
- 東運輸
- 那覇バス
- 琉球バス交通
- 鹿児島交通
- 南阿蘇鉄道
- 鹿児島市船舶局(桜島フェリー)
- 中央交通
- 宮古協栄バス
- 沖縄都市モノレール(ゆいレール)
クレカのタッチ決済での乗車手順

クレカのタッチ決済を利用した乗車は、次の手順で実施します。
- 対応カード・スマホを準備する
- 読み取り端末にかざす
- 降車時に再度読み取り端末にかざす
順に解説します。
■1.対応カード・スマホを準備する
これから乗車する交通機関でクレカのタッチ決済が利用できることを確認したうえで、非接触対応マークのあるクレカを準備しましょう。カードレスクレカを利用している方は、スマホアプリの画面を表示させておきます。
■2.読み取り端末にかざす
自動改札機の読み取り端末にクレカかスマホをかざしましょう。自動改札機のない駅では、壁や柱などに読み取り端末が据え付けられていることもあります。
■3.降車時に再度読み取り端末にかざす
降車時に再度クレカかスマホを読み取り端末にかざします。なお、バスなどの改札のない交通機関では、クレカ1枚で複数人の運賃を支払えることがあります。タッチする前に乗務員に人数や内訳(例:大人2人、子ども1人)を伝えましょう。







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