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災害、事故、もしもの時に備える!「ペットのバトン」が提示する飼育譲渡の生前合意サービスとは?

2025.09.20

「自分にもしものことが起きたら…」愛するペットのその後、考えたことありますか?

私事で恐縮だが、財布の中に常に自宅の住所を明記した名刺を入れている。

これは出先で事故に遭った際の早急な身元の確認のためのものだが、名刺にはさらに「うちに猫がいます」という一文も添えている。

ペットの飼い主にとって、自分の身に万が一の事態が及んだ時、最初に頭をよぎるのは恐らく、自宅で待つペットのことだろう。前述の名刺は、その際の自分の安心材料として財布に入れている。

あまり考えたくないが、そもそも自分がペットを残してこの世を去るということは誰にでも起こり得る事態だ。

こういった場合に、残されたペットを誰か信頼できる相手に譲渡できるよう、生前合意ができるサービスをご存じだろうか。

それが株式会社ハシタスの提供する「ペットのバトン」である。

今回は同社の代表である大橋弘伸さんに、この「ペットのバトン」についてのインタビューを行うことができた。

ペットと暮らす人にとっては決して他人事では済まない事態を想定したサービスについて、興味がわいた方は是非チェックしていただきたい。

複数のサービスを展開する株式会社ハシタス。特にペット関連の動きが近年活発に

松本 このたびは「ペットのバトン」に関する取材に快く応じてくださり、ありがとうございます。

まず初めに、株式会社ハシタスさまの事業内容、サービス展開について簡単に教えてください。

「ペットのバトン」以外にも様々な分野のサービスを提供なさっているようですが……。

大橋さん 株式会社ハシタスは、「世界中のあらゆる問題を課題整理し、解決する」というミッションのもと、社会課題にテクノロジーやデザインで挑む会社です。

現在は大きく3つの事業を展開しています。

■IT事業
プロダクト開発支援(SES)、受託開発、子ども向けクリエイティブ教室「ハシラボ

■スポーツテック事業
メタ認知を鍛えるVRトレーニングアプリ:メタ練
試合映像を3D/VRで振り返ることができる:GameVision360

■アニマルエイド事業
* ペットの後見人登録アプリ:「ペットのバトン
* 保護動物カフェ:「ペットのバトンカフェ
* ペット防災や啓発イベントなど

「殺処分を減らしたい」から始まり、具体的なヒアリングで得た知見を基に立ち上げた「ペットのバトン」

松本「ペットのバトン」では不慮の事故や災害などで、飼い主さんが飼育しているペットの管理が難しくなるといった事態を解決するサービスとのことですが、飼育権利の譲渡を生前合意できるサービスを考案したきっかけとは、どういったものだったのでしょうか?

大橋さん きっかけは、殺処分の数を減らしたい→「保健所に連れて行かれるケースって何があるか?」を考えているときに、保健所が公開しているデータを調べたり、保護団体の方へのヒアリングなどから「飼い主の急病や事故で残されたペットが行き場を失い、引き取り手がいない場合に「飼い主不在」という形で保健所に連れて行かれる」というケースを知ったことでした。

そのケースに対して事前に後見人を登録(引取の合意)しておくことで回避できないか? という想いから、飼い主が生前に飼育権の引き継ぎを合意できるサービスを作りました。

厳しい言い方をすれば、自身になにかあったからといって、家族に迎えたペットを終生飼養し幸せにするという責任は無くならないと考えています。

また能登半島地震のように元旦に大地震が起こってしまう=いつ何が起こるか本当に分からない状態のなかで、突如ペットと飼い主と離ればなれになってしまう事や避難所に連れていけない現状などから「自分が同じ状態になった時にどうすればいいのか」を想像して準備し、いざという時に備えるきっかけが必要と強く感じました。

その想いから、ペットセーバーの認定資格取得やイベントを通じて飼い主への啓蒙活動をはじめました。

QRコードで逸走したペット照会も可能。マイクロチップと併せて安心も加速

松本 個人的に「お!」と思ったのが、ペットが身に着ける、有料でのQRコードつきのタグサービスです。

災害などで逸走したり、はぐれてしまったペットを、被災者でもある飼い主が自力で探すのはなかなか困難です。そういった場合もこのタグで飼い主情報を照会できるというのはかなり便利だと感じました。

もちろん迷子などの事態でも効果を発揮すると思うのですが、あわせてペット捜索サービス「Find MissingPets.jp」とも連携済みとも記載されております。この連携は、どういった過程で実現したのでしょうか?

大橋さん QRコードタグは「安価で分かりやすい形にしたい」という発想から生まれました。

マイクロチップだと装着する手続きの手間やリーダーが無いと対応しているのか分からないという点や、ペット以外にも手帳やエンディングノートなどにも同じ情報として転用できる仕組みがいいなと考えてこの形にたどり着きました。

もともと迷子時の解決(見つけた人が飼い主へ連絡できる)としての効果もあると考えており、ボランティアで迷子を探してくれるサービスを考えていたところ、Find MissingPets.jpさんがすでにリリースされていたので私たちの「預かりと継承の仕組み」と、同団体の「捜索・発見の仕組み」が組み合わされることで、より多くの命を守れると確信し、お声がけさせていただきました。

アカウント作成と情報入力は今後も無料。サービスの拡充は任意で有料プランも選択できる「ペットのバトン」

松本 災害大国とも言われる日本ですが、ペットの飼育頭数は年々右肩上がりに増えております。一方で、まさかの事態についての飼い主個々人の認識はまだそこまで共有されていないという感覚もあります。

「ペットのバトン」は無料でもサービスを受けられる点、周りの飼い主さんにも薦めたい気持ちになりました。

一部のサービスに関しては有料であるとのことですが、あわせてサポートプラン、応援プランもございます。

この2つのプランについて、簡単に紹介いただけますでしょうか?

大橋さん 現状提供している「サポートプラン」「応援プラン」は、より安心を求める飼い主さまや、活動を支えてくださる方に向けて用意しました。

■サポートプラン(月額550円):QRコード読み込み時に個人情報が表示されてしまう懸念から、ハシタス社の情報が表示されるようになります。迷子報告の1次受付を弊社が代行するというサービスとなっています。

■応援プラン(月額1,100円):サポートプランに加え、サービスの理念に共感いただいた方に活動を広げていくための寄付に参加できる仕組みとなっています。

今後はITサービスの安定、啓蒙活動の費用に充てていくため有料メニューを拡充していく予定です。サービスを知ってもらうためにも、アカウントを作り情報を登録することは無料のままと考えています。アプリを通じて後見人や防災について共感、対策を進めようとした時に有料化していただくイメージです。

「うちは大丈夫」ではまさかの時、ペットを守れない…まずは自分とペットの“もしも”を考え、備えてみては?

松本 今回は急なインタビューに応じてくださり、誠にありがとうございました。

最後に、全国のペットオーナーの方々に向けて、「ペットのバトン」をPRするメッセージを頂戴できますとさいわいです。

大橋さん ペットは私たちの家族であり、一生を共に歩む存在です。

しかし、飼い主に「もしも」のことが起こると、残されたペットは大きなリスクに直面します。

「ペットのバトン」は、飼い主のペットに対する幸せと責任を未来につなぐための仕組みです。

“うちは大丈夫”、ではなく自身に何があってもうちの子の幸せは守る。という視点を持って出来ることを出来る範囲から始めてもらえたら嬉しいです。

ペットのバトンはまだまだ足りない部分もあります。無料から利用できますので、ぜひ一度登録してみていただき

たくさんのお声をいただけると励みになります。そして「ペットを迎えた責任を全うする文化」を、一緒に広げていけたら嬉しいです。

簡単に利用でき、有料プランも任意加入。まずはユーザー登録だけでもしてみては?

「ペットのバトン」の利用は非常に簡単。

まず公式サイトからメールアドレスを入力、パスワードを設定してユーザー登録を行う。

登録後は飼い主。つまり自分の情報を入力していき、次に自分にもしもの事態が起きた際に託したいペットの情報を登録するといった流れになる。

ペット情報は複数登録可能となっており、犬、猫、うさぎ、その他と幅広い(そもそも「ペットのバトン」のロゴがうさぎを模している)。

特にカメやオウムは飼い主より長生きしがちなので、そういったペットもフォローしている点は心強い。

万が一に備えて家族、友人、かかりつけの動物病院の情報も詳細に入力が可能。

そして最後に、もしもの事態が起きた際にペットのバトンを託す先として、複数の団体が候補として表示される。任意の団体を選ぶことになる。団体から承諾を受けることができれば、当面の不安も解消されることとなり、この際にタグ情報が更新され、QRコードにその旨も記載されるとのこと。

諸々の入力、設定は後から修正も可能なので、随時情報を飼い主側も更新できて便利。

本文中にもあったが、日本はそもそも災害大国でもあるため、被災によって飼い主とペットが離れ離れになることも考えられる。

そういった場合にもあらかじめ「ペットのバトン」で登録しておいた情報が役立つことも考えられる(ペットが身に着けるQRコードタグも有料で提供しているため)。

有料のサポートプラン入会へはコチラを参照。

万全を期して安心の終生飼育を念頭に置く場合、「ペットのバトン」は大きな安心材料となるはずだ。

文/松本ミゾレ

【取材協力】
株式会社ハシタス
ペットのバトン

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