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突然の災害にも対応!身軽に初期避難できる防災ベストのすすめ

2025.09.20

9月になると9月1日からの防災週間もあって、防災用品、備蓄品を見直している人も多いと思う。そこでよく言われるのが、防災リュックの用意だ。防災用品がセットになったリュックもあれば、自身でリュックを揃えて、そこに必要な避難用品を詰め込んで用意している人も少なくないはずだ。

リュックではなく防災ベストという選択肢もある

が、いろいろとあれこれ詰め込んでいるうちに、リュックが重くなり、走りにくくなったり、リュックの重さで避難に疲れてしまうことも想定できる。そこで3.11東日本大震災で被災した経験のある、防災にこだわる我が家では、避難用品を一次避難用(とりかえず避難する場合)と二次避難用(避難所生活を想定)に分け、一次避難用として、リュックではなく、自ら内容を吟味した防災ベストを用意している。パッと着用でき、リュックを背負うより身軽に動け、もちろん、両手も空く。なんとなれば、その上からリュックを背負うことだって可能なマルチな使い方ができるというわけだ(二次避難用にはリュックを用意)。

さらに言えば、避難所に身を寄せる際、常時必要なもの、お財布などの貴重品を肌身離さずいられる安全・安心も防災ベストの強み、メリットとなりうるだろう。

防災ベストとして使うベストの選び方

その防災ベストとは、なにも専用品でなくても構わない。筆者はおそらくフィッシング用として売られている、軽量で多ポケットのメッシュベストを家族それぞれに用意し、それぞれに必要な防災グッズ、避難グッズを多ポケットに用途別に分散し、詰め込んでいるのだ。そのベスト選びとしては、タフな作りで多ポケットやDカンを備えていることはもちろん、中身を詰め込んだときを想定し、ワンサイズ大きめのものを選ぶことと、背中部分にも大きめのポケットを備えているものが、使い勝手が良いと思っている。※筆者は夜間の使用に備え、別途、反射テープを前後に貼り付けている。

また、普段使いしているお財布がすっぽり入るメインポケットを備えていることも重要。もちろん、慌ててお財布を探せない、持ち出せない事態を想定し、あらかじめ防災リュックの中にお金(小銭と1000円札、テレホンカード、緊急連絡先メモ)を入れたサブ財布を入れておくことも不可欠だ。

筆者の防災ベストにどんなアイテムを備えているかを紹介しよう。

筆者の防災ベストの前面にあるDカンにはキーホルダータイプのLEDライト2個、防犯ブザー、スマホストラップ、そして折り畳み式のサファリハットが吊り下がっている。キーホルダータイプのLEDライトは手に持たずに足元を照らしてくれて、2個あるのは電池切れに対応するためだ(スペアの電池も用意してある)。防災ブザーは緊急時、あるいは閉じ込められた際に、ホイッスルより音量が大きく、ホイッスルを吹くことでの体力消耗を防げるメリットがあると考えている。もちろん、防犯に使えるわけだ。折り畳み式のサファリハットは雨、直射日光から頭を守るためである。もちろん、ヘルメットの着用は必須である(ヘッドライト装着済み、氏名、連絡先、血液型の記載シール張りつけ済み)。

また、前部でもっとも大きいポケットのひとつは空。普段使いのお財布をサッと入れられるようにしてある。

多ポケットにはグループ別に避難用品をセットする

そのほかの多ポケットには、グループ別に避難アイテムを詰め込んでいる。左側の前部でもっとも大きいポケットの片側に入っているのはスマホ充電用のモバイルバッテリー&1.2mのUSB充電ケーブルとポケットラジオ(ラジオ局の周波数メモは必須)、ハンディラジオのスペア電池が入っている。USB充電ケーブルが1.2mの長さなのは、ベストのポケットにモバイルバッテリーを入れたまま、手に持ったスマホを充電できる長さだからだ。なお、ポケットラジオにはイヤホンも不可欠。周囲が騒々しくても、ニュースなどが聞きやすくなる。

中型のポケット1には電装品としてスマートフォン充電用のAC12V電源ケーブル、キーホルダータイプのLEDライト用スペア電池が。さすがに眼鏡を入れるわけにはいかないため(破損防止と軽量化の意味もある)、ルーペもここに入れてある。

中型のポケット2には衛生用品としてマスク数枚、薬、目薬、歯磨きセット、ミニタオル、ポケットティッシュ、圧縮タオル、キズ消毒液、減菌ガーゼ、キズテープ、ハサミなどを入れてある。

そのほかの前面ミニポケット1にはポケットティッシュ、アルコールウェットティッシュ、ノンアルコールウェットティッシュ、ミニ羊羹、のど飴(いずれも賞味期限をマーカーで記載)、折り畳みコップなどを振り分けてある。ウェットティッシュは使っている途中に乾燥しないように10枚入りの少量パックのものが使いやすいはずだ。

前面ミニポケット2は、メモ帳、ボールペン、マーカーといった文具品が入っている。こうしたアイテムは避難状況のメモ、伝達、荷物のマーキングなどに役立つ。

我が家のメッシュベストは内ポケットも備わっていて、そのひとつに携帯トイレ、BOSのにおわない袋、もうひとつに顔と体が拭けるウェットシート、アルミ保温ブランケット、耳栓などを忍ばせてある。

さらに、ベストの背面いっぱいの大きさのポケットにはゴム引きの軍手、ポケッタブルかつ目立つシルバーのレインコート、そして下着、靴下を季節に合わせて入れるようにしているのだ。

このように、多ポケットのベストは、一次避難用の避難グッズをしっかりと備えられ、身に着けられる便利さがあるというわけだ。

防災ベストにはペットボトルのみずが入らない。その対策は?

ここで、「なにか大切なものが抜けてない?」と気付いた人はさすがである。そう、避難に不可欠な水、つまりペットボトルの水は、ベストには入らない。そこで筆者は、別途、ストラップ付きのペットボトルホルダーを用意し、あらかじめ500mlのミネラルウォーターをセット。防災ベストのそばに用意してある。

こうした防災ベストの用意は、あくまで3.11東日本大震災での被災経験のある筆者の考えた避難の際のためのアイデアのひとつ。防災ベストに入れてあるものもまた筆者が必要と思ったアイテムである。リュックかベストかは人それぞれ。大切なことは、できるだけサッと持ち出すことができ、両手が空けられ、身軽に移動(避難)できるかだろう。

文・写真/青山尚暉

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