長時間装着しても痛くならない!ノイキャン付きのインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 6」という選択肢
2025.09.18
【コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪】
長時間着けても耳が痛くならずに快適な時間が続く!ノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホン『HUAWEI FreeBuds 6』
通勤・通学電車の中で音楽を聴いたり、カフェなどの喧噪の中でWeb会議をする場合にはノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンが便利である。余計なノイズを軽減してくれることで音楽や会議の内容に集中することができるからだ。一方で、そうしたノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンの多くはカナル型を採用しており、耳への密着性が高い代わりに長時間着けていると耳が痛くなってくることがあるのが悩みである。もし同じような悩みを抱えている人がいれば、ぜひ今回紹介する『HUAWEI FreeBuds 6』 を検討してもらいたい。
ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンでありながら、インナーイヤー型を採用することで長時間着けていても耳が痛くなりにくい製品となっている。
『HUAWEI FreeBuds 6』とは
『HUAWEI FreeBuds 6』 は華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)から2025年6月3日に発売開始されたインナーイヤー型イヤホンである。同社の根強い人気を得ているインナーイヤー型シリーズ『HUAWEI FreeBuds 5』の後継機にあたり、引き続き、他社の製品とは一線を画すアイコニックな水滴デザインを採用している。一方で前モデルと比較して、さらに小さく軽くなり、長期間着用しても疲れにくくなっているだけでなく、ドライバーにフラッグシップモデル『HUAWEI FreeBuds Pro 4』と同様のデュアル構成を採用し14Hzから48kHzまで幅広い音域を発することが可能になっている。その他、通話ノイズリダクション機能やマルチポイント接続など、仕事にもプライベートにも使い勝手のよい製品となっている印象だ。以下、強調したい特徴を紹介していこう。
『HUAWEI FreeBuds 6』の特徴
◆所有欲を満たすデザイン性の高い流線形充電ケース
まずはデザインの観点から紹介していこう。『HUAWEI FreeBuds 6』の充電ケースはご覧のように角のない流線形のデザインを採用しているが、これは同社の製品の特徴であり、主流となっているデザインだ。
サイズは66.2×49.9×26.8mmで、同じく同社のオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン『FreeClip』のサイズとそこまでの違いは感じない。
以前使用していた『Airpods 2 pro』と較べると若干「大きいな」という感想は持つものの、携帯に困るサイズではなく十分コンパクトと言える。デザイン性の高い充電ケースで個人的には気に入っているが、あえて注意点を挙げるとするとあまりに流線形すぎて指の引っ掛かるポイントがないため滑り落ちやすい点である。特に屋外で使用する際は落下に注意する必要があるだろう。
充電方式はUSB Type-Cの有線充電はもちろんのこと、ワイヤレス充電にも対応しているのが嬉しい。
すでに自宅のケーブル類を減らしている人にとってはこの点は購入を検討するポイントになるのではないだろうか。なおケースの満充電時間は有線が45分、ワイヤレスが150分とのこと。ケースを使用することで連続音楽再生時間を6時間から36時間まで延長することができる。特筆すべきは超急速充電に対応している点であり、約5分間ケースに戻して充電するだけで2.5時間の音楽再生が可能とのこと。会議などで使用する場合はつい長時間の使用になってしまいがちだが、休憩の合間に充電することで再生時間を延長できる点は嬉しい。
◆他社の製品とは一線を画すアイコニックな水滴デザインと快適な装着感のイヤホン
この製品の特徴の1つはイヤホン本体のデザインである。
水滴を連想させる流線形のデザインは人によって刺さる・刺さらないの違いを生むだろうと推測するが、いかにもイヤホンという無粋さが無く、個人的にはとても気に入るデザインだと感じている。
そもそもモデルチェンジする毎にそのサイズはコンパクトになっており、身に着けている姿を見てもそこまでの存在を感じさせないさり気ないデザインになっている。
改めて『FreeClip』のイヤホンと並べてみるとその姿は大きく異なるものの、音楽機器でありながら身に着けるアクセサリーとしての見られ方も意識した共通の理念を感じさせる。
また、人間工学に基づいて約1万回のシミュレーションを経て設計されたというインナーイヤー型のイヤホンは、確かに耳栓のように高い装着感のカナル型の製品よりも長時間着けても耳が痛くなりづらく、仕事で使用していても快適になったと感じている。
◆もっと音楽が楽しくなる高い音質と、コンテンツに集中できるノイズキャンセリング機能
新しいイヤホンを使い始める時にいつも驚くのが、同じ音楽を再生しても聞こえ方が全く異なることである。『HUAWEI FreeBuds 6』でも正に同じ体験をしており、これまで気が付かなかった楽器の音や細かい旋律が聞こえるようになったことにとても驚かされた。具体的には映画『WICKED』のサウンドトラックを聞いていた時にそのような経験をしており、思うにオーケストラが含まれる楽曲など、そもそも多彩な音が含まれる曲ほどこのイヤホンを使用する良さは発揮されるのかもしれないと考えている。
『HUAWEI FreeBuds 6』ではアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応している。トリプルマイクを搭載し、周囲の雑音だけでなく外耳道内のノイズもしっかりと認知。加えて装着状態や外耳道内の状態を高い精度で把握し、検知した状態に合わせて最適な音量に調整したり、ノイズキャンセリングを施すことが可能となっている。ノイズキャンセリング機能に関する私個人の点数は80点といったところである。これは最上級の評価ではないものの、十分に及第点を超える点数だと考えてもらいたい。ノイズキャンセリング機能だけを取り上げるのであれば、やはり『Airpods 2 pro』などの製品の方がその機能は上である。静寂な音空間を求めるのであれば、そのような製品を選ぶのが良いだろう。一方で 『HUAWEI FreeBuds 6』のノイズキャンセリング機能に問題があるかというとそういうことではなく、通勤電車の中でもポッドキャストの音声がきちんと聞き取れるほどにノイズを軽減していることが分かる。一方でその背景で電車内のアナウンスなどは聞こえるようになっており、つまりは静寂性を与えるのではなく音楽やコンテンツに集中させてくれるイヤホンというのが私の認識である。ノイズキャンセリング機能の高さと長時間着けても疲れない快適さはトレードオフの関係にあると思われるが、上手くバランスを取ってきた製品という印象だ。
『HUAWEI FreeBuds 6』でを購入するには
カラーラインナップはブラック、ホワイト、パープルの3色で価格は税込み21,780円。HUAWEIの公式オンラインストアの他、Amazon等からも購入することが可能だ。家電量販の場合は大型の店舗であっても扱っていない店舗があるようなので注意してもらいたい。
■関連情報
https://consumer.huawei.com/jp/audio/freebuds6/
文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!