
決して安くはないスマートフォンの利用料金。できる限りお得に済ませたいというのは万人に共通するところだろうが、現在どんなプランやキャリアが安価で有用なのかを調べ、実際に乗り換える人は限られるのではないだろうか?
ソフトバンク株式会社のオンライン専用ブランド「LINEMO」はこのほど、全国のスマートフォン(スマホ)利用者2,100人を対象に「スマートフォンとeSIMに関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。
「携帯電話の通信費が高い」と60%が感じる一方、「プランやキャリアを見直している」は45%にとどまる
調査の結果、月々の携帯電話の通信費が「高い」と感じている人は60%に上った。一方で、料金プランやキャリアを「定期的に見直している」(8%)、「必要に応じて見直している」(38%)と回答した人は合計で46%にとどまり、過半数以上が通信費の高さを感じながらも実際の行動には移せていない実態が明らかとなった。
プランやキャリアの見直しを阻む2大ハードルは「面倒さ」と「複雑さ」
その背景にあるのは「変更の手続きの面倒さ」(34%)や「料金プランの複雑さ」(31%)の2大ハードルと「店舗に行く億劫」さ(24%)が主な理由で、心理的なハードルがプランやキャリアの見直しを阻む要因となっている。一方で、eSIM利用者においてはおよそ3人に2人が通信費の見直しを行っており、通信費やプランに対する意識が高い傾向が見受けられた。
eSIMは76%が認知しているが、利用率は31%にとどまる。ただ20代の利用率は4割超え
「eSIM」を認知している人は76%と、多くの人が認知していることがわかった。しかし、実際にeSIMを現在利用している人は31%にとどまり、認知と利用の間には依然として大きなギャップが存在している。年代別にみると20代では41%が利用しており、他の世代に比べて突出して高い利用率となった。一方で50代では25%、60代では24%にとどまり、若年層と中高年層の間でeSIMの普及率に大きな差がある結果となった。
eSIMを利用しない要因は「面倒そう」「設定が難しそう」と心理的なハードルが大きい一方、経験者の83%は手続きや設定を「簡単だった」と回答
eSIMを利用していない理由としては、「設定方法がわからない/難しそう」(22%)や「手続きが面倒そう」(21%)といった回答が多い結果となった。
しかし、実際の利用経験者の8割以上が、「簡単・問題なくできた」と回答。利用前の不安と実際の体験には大きなギャップがあることが浮き彫りとなった。この結果から、「難しそう」という思い込みによってeSIMを避けてしまう“eSIM食わず嫌い” の実態があるといえる。
eSIMを使う理由は年代によってさまざまだが、20代は「推し活」目的が他の年代の約2倍
eSIMを利用する理由は「旅行用」「仕事とプライベートの使い分け」「デュアルSIM利用」など多岐にわたる中で、20代は26%が「推し活」を目的に利用をしていることがわかった。30代~60代では「推し活」を目的にした利用は10%にとどまるため、推し活が盛んなZ世代においてeSIMが重要視されている結果となった。
<調査概要>
調査対象:20代~60代男女 2,100名
調査時期:2025年8月6日~8月8日
調査方法:インターネット調査
調査会社:ネオマーケティング
出典元:LINEMO
https://www.linemo.jp/info/press/2025/25090202.html
構成/こじへい