
米国時間2025年9月9日、Appleから新型「AirPods Pro 3」が発表された。同社では、その主な特徴を「世界最高のインイヤアクティブノイズキャンセリング(ANC)を提供し、前世代のAirPods Proと比べて最大2倍の雑音、第1世代のAirPods Proと比べて最大4倍の雑音を除去する」と説明している。
すでに予約受付が開始されており、9月19日(金)より販売が開始される。価格は3万9800円(税込)。
世界最高のアクティブノイズキャンセリング
AirPods Pro 3は、あらゆるインイヤワイヤレスヘッドホンの中で世界最高のANCを提供するという。
この件に関して同社では「極めて雑音の少ないマイクと先進的なコンピュテーショナルオーディオ、そしてより優れたパッシブノイズアイソレーションを実現する、フォーム材が入った新しいイヤチップの組み合わせによって実現しています」と説明する。

AirPods Pro 3は、新しいマルチポートの音響アーキテクチャを備え、圧倒的な空間リスニング体験を提供する。
その結果、AirPods Pro 3は、ユーザーが移動中やオフィスにいる時、家でくつろいでいる時でもAirPods Pro 2と比べて最大2倍効果的なANCを実現。第1世代のAirPods Proと比べて4倍の雑音を除去する。
ANC関連では、ANCをオンにして音楽を聴いている場合、AirPods Pro 3は、前世代よりも33パーセント長い最大8時間の音楽再生も達成している。

AirPods Pro 3は没入感あふれるリスニング体験とあらゆるインイヤワイヤレスヘッドフォンの中で世界最高のANCを届けてくれる。
■これまで以上に多くの人にフィットする新しいインイヤデザイン
AirPods Pro 3は、開発に際して10万時間以上のユーザー調査と1万以上の耳のスキャンを実施。
この向上したフィット感をさらに多くの人に提供するために、内部アーキテクチャが完全に再設計され、イヤチップの外側の形状をボディの中央に配置して安定性を向上させながら、左右それぞれのAirPodsをより小型化した。

フォーム材が入った新しいイヤチップは、新しいXXSサイズを含む5つのサイズで提供されるようになり、AirPods Pro 3は究極の耳の中でのフィット感をもたらす。
IP57に適合した、より高い耐汗耐水性能を実現すべく設計されたAirPods Pro 3は、タフなワークアウトや予測不可能な天気に対応するように作られている。
■いつでもワークアウトできるパフォーマンス
AirPods Pro 3には新たに、不可視光を毎秒256回放って血流の光吸収を測定する、専用のフォトプレチスモグラフィ(PPG)センサーが導入された。

AirPods Pro 3は、不可視光を毎秒256回放ってワークアウト中の血流の光吸収を測定する、新しい心拍数センサーを備えている。
そしてAirPods Proの加速度センサー、ジャイロスコープ、GPSからの情報の統合と、iPhoneの新しいデバイス上のAIモデルの組み合わせにより、ユーザーはフィットネスアプリで最大50種類のワークアウトを開始したり、心拍数と消費カロリーを記録したり、ムーブリングを完成させたり、バッジを獲得することが可能だ。
Apple Fitness+のユーザーであれば、モチベーションを高めるために、心拍数、消費カロリー、ムーブリングの進捗、カロリー消費バーなど、AirPods Pro 3でリアルタイムのパフォーマンス指標を画面上で直接確認できる。
なおApple Fitness+は日本国内では提供されていない。
ライブ翻訳機能がAirPodsに搭載
ライブ翻訳機能をベータ版で利用できるようになった。ライブ翻訳をオンにすると、ユーザーはAirPodsを装着して自然に話すだけで、別の言語を理解してほかの人とのコミュニケーションが可能になる。
この機能を持っていない相手と対話するには、iPhoneを横向きのディスプレイとして使うという選択肢がある。これはユーザーが話している内容がリアルタイムで文字に起こされ、ディスプレイ上に相手の希望する言語で表示されるというもの。
相手が話している時は、会話の内容がAirPodsでユーザーの希望する言語に翻訳される。
より長い会話をする場合には、両方のユーザーがiPhoneからライブ翻訳をオンにした状態で自分のAirPodsを装着しているとさらに便利。AirPodsのANCが相手の話す声の音量を抑えるので、対話でつながり続けながら、より翻訳に集中しやすくなる。
AirPodsのライブ翻訳は、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語で利用でき、年末までに日本語、イタリア語、韓国語、中国語(簡体字)の追加4言語に対応する予定だ。

ライブ翻訳により、同じ言語を話さない場合でもユーザー同士がつながりやすくなり、対面の会話が簡単になる。
関連情報
https://www.apple.com/jp/airpods-pro/
構成/清水眞希