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縦か横か、写真の構図はAIが決める!iPhone 17は「自撮りの概念」を変える代物だった

2025.09.13
澤田真一 (ライター)

日本時間9月10日午前2時、Appleがオンラインイベントを開催した。その中で、世界中のユーザーが待ち望んでいたiPhone 17シリーズが発表された。

此度のイベントではiPhone 17、17 ProとPro Max、そしてiPhone Air(「17」は名称の中に付かない)が披露されたが、記事ではそれぞれの機種の具体的なスペック解説ではなく、共通して搭載されている「フロントカメラの正方形センサー」について説明したい。実はこの部分こそ、iPhone 17シリーズの中では最も革新的な機能につながっている可能性があるのだ。

AIが「縦長か、横長か」を判断してくれる

我々が自撮りをする時、どのようにカメラを構えるだろうか?

一人での自撮りの場合は、スマホを縦にして撮影するはずだ。しかし、これが大人数だったら? 画面に収めるべき人数が増えれば増えるほど、縦長ではなく横長の写真にならざるを得ない。つまり、多人数での自撮りはスマホを横にして撮影する。

さて、今回発表されたiPhone 17シリーズは、iPhone Airも含めてフロントカメラのセンサーはそれまでのiPhoneの2倍に拡大された。さらに、形状が長方形から正方形に。これとオンデバイスAIを組み合わせることにより、「新しい自撮り」が可能になるという。

これはどのような意味か?

センサーの形状が長方形から正方形になるということは、自撮りの際にスマホをどう傾けたとしても縦横の比率が1:1になる。が、iPhoneのAI機能が画面の中に何人いるのかを検出し、自動で視野角を広げる。つまり、縦長で撮るべきか横長で撮るべきかをAIが判断してくれるという。

これは便利! 自撮り棒で撮影する場合も、頭の部分を手で回して縦長から横長に……ということをする必要がなくなるのだ。急激に進歩したAIが、このようなところにも影響を及ぼしている。

Appleのプレスリリースには、こうある。

iPhone 17は、写真とビデオの撮影体験を進化させる、まったく新しいセンターフレームフロントカメラを搭載しています。このセンターフレームフロントカメラは、iPhoneで初めての正方形フロントカメラセンサーを搭載し、より広い視野角と一段と高い解像度を備え、写真では最大18MPの解像度でより精細なディテールをとらえることができます。横向きのセルフィーを撮影する際、ユーザーは、iPhoneを回転させる必要がなくなります。iPhoneを縦向きに持ったまま写真とビデオを縦向きでも横向きでも撮影できるので、より快適に、しっかりと持ち、目線を中央に向けることができます。グループ写真では、センターフレームがAIを活用して自動的に写真の視野角を広げ、全員がフレーム内に収まるように縦向きから横向きにします。
Apple、iPhone 17を発表-Apple

オンデバイスAIの「使い道」

オンデバイスAIスマホ、つまりプロセッサーによる内部処理を土台にしたAI機能が実装されているスマホは、実のところ「使い道」に難儀している面が見受けられる。

オンデバイスAIを可能にするSoCは、当然ながらハイエンドモデルである。言い換えれば、高価格の製品ということだ。しかし、今日びオンライン接続ができない環境はよほどの山奥か太平洋の只中でない限りはなかなか見当たらない。そしてオンライン接続ができれば、サーバー経由でオンデバイスAI以上のパフォーマンスを発揮するAIプラットフォームを活用することができる。

その上で我々は、現在インフレーション経済の波と共に生活していることを忘れてはいけない。極端に高価なハイエンドモデルではなく、どうにか手の届くミドルレンジモデルに注目が集まるようになった。中価格帯の機種のSoCはオンデバイスAIには対応しないが、サーバー接続を前提するAI機能を用意して「この製品はAIスマホ」と銘打つブランドも存在する。

そんな中、オンデバイスAIスマホはそのスペックをどこに振り向けたらいいのか? 今はそうした模索が行われている最中である。

「正方形センサー」が当たり前になる時代に突入か?

正方形センサーとオンデバイスAIが化学反応を起こし、自撮りという行為に新たな概念が加わるとしたら、それこそがiPhone 17の打ち立てたレガシーと言えるのではないか。

もっとも、今の時点でiPhone 17シリーズはまだ発売されていない。この業界には「様子見」というものがあり、新製品の諸機能が本当にAppleの主張通りのパフォーマンスを発揮するかどうかはガジェットマニアに見極めてもらう。製品発表直後は高評価を受けていたが、いざ製品が流通すると酷評されてしまった……ということも珍しくない。

しかし、それを考慮したとしても筆者は「正方形センサーのフロントカメラ」に大きな期待をかけてみたい。

その上で、今後はAndroid機種がiPhone 17の敷いた道に従う可能性もある。「AIが縦横の比率を決定する」という仕組みの利便性が広く認識されるようになれば、それがスマホのスタンダード機能になっていくだろう。

【参照・画像】
iPhone 17-Apple
Apple、iPhone 17を発表

文/澤田真一

ライター
澤田真一
1984年生まれ。静岡市生まれ相模原市育ち。グラップリング歴20年超。世界のスタートアップ情報からガジェットレビュー、Apple製品、キャッシュレス決済、その他諸々のジャンルの記事を執筆。

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