
毎年の夏休み明けに、多くの子どもが学校に行きたくないと訴える問題が浮上するという。保護者は子どもの長期休み明け特有のストレスや不安を理解して支えることが重要になるが、保護者自身も対応が分からず悩むケースが少なくないという。「ママためコーチング塾」の運営やコンサルティング、講演事業などを手がけるドラゴン教育革命は、小学生の子どもをもつ母親を対象に「小学生の登校渋りと保護者の対応に関する調査」を実施して結果を発表した。この調査では、小学生の子どもを持つ母親が、子どもが登校を嫌がった時の対応についての実態が明らかになったという。
小学生の子どもの4割弱が登校を嫌がる言動を見せることがある
「小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあるか」という質問は、「いいえ」が62.2%で「はい」が37.8%だった。小学生の子どもの4割弱は、小学校への登校を嫌がる言動を見せることがあるという。
母親が考える登校を嫌がる理由の1位は「友人との関係」
小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあると回答した人に「小学生の子どもが登校を嫌がる理由は何だと思うか」という質問をすると、1位は「友人との関係」(36.8%)、2位が「学習面」(34.5%)、3位が「心身の不調」(28.3%)という結果だった。母親は、小学生の子どもが登校を嫌がる理由は「友人との関係」と考えている人が最多となった。
母親の75%以上が登校を嫌がる言動の対応に悩む
小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあると回答した人に「小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、対応に悩むことはあるか」と質問すると、1位は45.0%で「少し悩む」だった。それに2位「とても悩む」(31.0%)、3位「あまり悩まない」(18.6%)が続いた。1位と2位を合計すると回答率75%を超えており、母親の75%以上が小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時に少なからず対応に悩んでいることが浮き彫りになった。
登校を嫌がる言動を見せた時、母親の向き合い方は「理由を詳しく聞く」
小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあると回答した人に「小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、まずどのように向き合っているか」と質問すると、1位が「理由を詳しく聞く」(31.0%)で2位が「気持ちに共感する」(27.1%)、3位が「少し様子を見る」(24.4%)だった。小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、母親はまず「理由を詳しく聞く」という向き合い方をしている人がもっとも多かったという。
登校を嫌がる言動をした時に「登校するように説得してなるべく登校させる」
小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあると回答した人に「小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、あなたがとる行動としてもっとも近いのはどれか」という質問では、1位が「登校するように説得してなるべく登校させる」(35.3%)だった。続いて2位が「登校する・しないは本人に選ばせる」(23.2%)、3位が「登校するように説得はするが、無理せず休ませる」(19.8%)という結果だった。小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、「登校するように説得してなるべく登校させる」という行動を取る母親がもっとも多かった。
登校を嫌がる時に母親が感じる不安は、子どもの心が壊れることや学校に行かない状態が長引くこと
小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあると回答した人に「小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、あなたが感じる不安」を質問すると、1位は「無理に登校させると子どもの心が壊れるかもしれないこと」(41.1%)だった。続いて2位が「学校に行かない状態が長引くこと」(39.9%)、3位が「子どもの本音がわからないこと」(36.1%)だった。小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、母親が感じる主な不安は「無理に登校させると子どもの心が壊れるかもしれないこと」や「学校に行かない状態が長引くこと」など子どもの心理的な部分や状態が続くことのようだ。
登校を嫌がる言動の時に必要だと思う情報やサポートは「子どもへの具体的な関わり方や声かけのヒント」
小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せることがあると回答した人に「小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時の対応について、どのような情報やサポートが必要だと思うか」について質問すると、1位は「子どもへの具体的な関わり方や声かけのヒント」(56.6%)だった。2位は「学校や先生との連携・相談の仕方に関する情報」(53.5%)、3位に「不登校の背景や子どもの心理に関する理解を深める情報」(40.7)が続く結果となった。4位以降も回答率25%を超える回答が複数並び、小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時の対応として母親が必要だと思う情報やサポートは多岐に渡るようだ。
今回の調査では、小学生の子どもの4割弱が小学校への登校を嫌がる言動を見せることがあり、母親が思う理由のトップ3が「友人との関係」、「学習面」、「心身の不調」だった。母親の75%以上が小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、対応に少なからず悩んでいることもわかった。小学生の子どもが登校を嫌がる言動を見せた時、「登校するように説得してなるべく登校させる」という行動をとる母親がもっとも多く、こうした時に母親が感じる主な不安は「無理に登校させると子どもの心が壊れるかもしれないこと」や「学校に行かない状態が長引くこと」だった。今回のような場面の対応で、母親が必要だと思う情報やサポートの1位は、「子どもへの具体的な関わり方や声かけのヒント」だった。
今回の調査を行ったドラゴン教育革命の代表である坂田聖一郎は、「子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、多くの親が「どうすればいいのか」と対応に悩むのは、根底にある“不安”が大きな要因です。その不安の多くは、親自身の中で生み出しているもの。子どもの現状や将来を思うあまり、「このままで大丈夫?」と先回りして心配しすぎてしまうのです。本当に大切なのは「子どもを信じ切ること」で、子どもには自分の力で状況を乗り越える力が備わっています。その力を信じて、どしっと構えている親の姿が、子どもにとって何よりの安心になります」とコメントしている。まずは子どもの力を信じて、親として向き合うことが大切なことのようだ。
「小学生の登校渋りと保護者の対応に関する調査」概要
調査対象:小学生の子どもをもつ母親(20代~50代の女性)
調査人数:682名
調査期間:2025年8月8日~2025年8月12日
調査方法:インターネット調査
モニター提供元:RCリサーチデータ
https://utage-system.com/p/RDvI96fX4WZ9
構成/KUMU