
多くの人が長期休暇を利用して海外旅行へ出掛ける夏が終わり、季節は秋へと移り変わった。シルバーウィークより後は長期休暇がないことから、これからの時期は旅行業界においてオフシーズンとされている。この海外旅行需要が落ち着き、比較的渡航費が安く済むタイミングで、今年は「オフピーク旅」を楽しんでみるのもいいかもしれない。
では、秋に渡航費がお得な海外旅行先にはいったい、どんな都市やエリアがあるのだろうか?
エクスペディアはこのほど、「秋の渡航費がお得な海外旅行先ランキング」を発表した。
秋に渡航費がお得になる海外旅行先1位は「ロサンゼルス」
エクスペディアの2025年夏(6月~8月)と秋(9月~11月)の1泊当たりの平均宿泊費と平均航空券代のデータに基づいた「秋の渡航費がお得な海外旅行先ランキング」の1位はアメリカの「ロサンゼルス」で、費用が22%もお得になる。2位にはロサンゼルス近郊の「オレンジカウンティ」が続き、費用は夏と比べて20%お得だ。
ロサンゼルス旅行がお得になる理由のひとつは、9月以降に需要が落ち着くことにある。夏は日本とアメリカ双方で旅行需要が集中するが、秋になると需要が落ち着き、フライトの供給が続くことで航空券の価格が調整されやすくなる。
さらに、夏にはロサンゼルスを本拠地とする野球チーム所属の日本人選手の活躍を一目見ようと旅行する人がいるが、10月初旬にはシーズンが終了するため、そうした需要が減ることも影響していると考えられる。
また、「オレンジカウンティ」は有名なテーマパークやビーチなどがあり、「ロサンゼルス」への渡航と合わせて訪れる人も多いエリアだ。しかし、こちらもビーチアクティビティのベストシーズンである夏を過ぎると、ロサンゼルスと同様に需要が落ち着く傾向がみられる。
3位には「上海」がランクイン。上海は夏と比べて、費用が16%お得になる。夏休みシーズンが終わると需要も落ちつき、さらに10月は湿度が下がり、晴天も多く観光に適したシーズンになる。11月も少し肌寒くはなるが、雨は少なく空気が澄み、紅葉シーズンでもあるため、公園や歴史的建造物の観光にぴったりだ。ただし、10月頭は中国の大型連休「国慶節」と重なり観光客で混み合うため、避けたほうが良いだろう。
その他にも、4位には日本人から不動の人気を誇る「オアフ島」や、ベトナムのリゾート地「ダナン」、そして「ロンドン」などが入った。これらの人気旅行先は夏と比べて、秋には15%もお得になる。この秋、ランキングに入っているエリアへの「オフピーク旅」を検討することをおすすめする。
2025年秋の人気海外旅行先ランキング上位10位のうち3エリアが韓国
夏と秋の費用の価格差に基づいたランキングに続いて、検索数に基づいた「2025年秋の人気海外旅行先ランキング」では異なるエリアが多くランクインした。1位は推し活旅や美容旅の需要がある「ソウル」、2位はお得になる海外旅行先ランキングでも入った「オアフ島」がランクイン。3位は「台北」、4位は「バンコク」、6位は「香港」、7位は「仁川」、8位は「シンガポール」、9位は「京畿道」、そして10位は「バリ島」と上位10位のうち8か所はアジア、その中でも3か所が韓国となった。
人気の旅行先も魅力的だが、お得に旅行をしたいなら、「秋の渡航費がお得な海外旅行先ランキング」にランクインしたエリアも検討してみるのはいかがだろうか。
出典元:エクスペディア・ジャパン
構成/こじへい