
599ドル(約8万9,000円)のMacbookが発売されるかもしれない。これは中古品でもアウトレットでもなく、新品としてその値段で発売されるという話だ。
現在、日本では最も安いモデルでも16万円を超えるMacbook。もしも本当に599ドルの製品が登場するとしたら、日本市場向けは概ね10万円……いや、もしかしたら10万円以下の値付けがされる可能性もあるという。この「廉価版Macbook」が、早くても2025年第3四半期に生産が開始されるそうなのだ。
もちろん、Apple製品のことだからこれらはあくまでも噂。しかし、あまりにも魅力的な噂ではないか!
モバイル向けSoCを使ったノートPC
Windows、macOSに次ぐ第三のPC向けOSとして知られるChromeOS。低スペックPCでも快適に動作し、またユーザー側でウイルス対策をする必要がないため、これを搭載するChromebookは教育用ノートPCだけでなくサブ機としての需要も多くなっている。
「低スペックPCでも快適に動作」とは、どういうことか?
処理能力が平均水準以下のCPUでも立ち上がりやブラウザ動作に一切支障がなく、ストレージ面も極力クラウドサービスとの連携に頼るため、PC内蔵のSSDを省くことができる。その代わりに使用の際は常にネット接続しなければならないという難点もあるが、余程の山奥でない限り今日びオフライン環境を探すほうが難しいだろう。
Chromebookは、その特性上ハード自体が高スペックでなくてもよい。それはどういうことか。モバイル向けSoCをそのまま転用したChromebookも存在するということだ。
価格ドットコムでChromebookを検索し、価格の安い順に並べてみる。すると、最安値は何と2万円台からということが一目で確認できる。これがWindowsならマトモに動作しないようなスペックでも、ChromeOSなら快適に作動する。それがChromebookである。
なぜ、Macbookの話題なのにChromebookの話をするのか。廉価版Macbookは、要するにモバイル向けSoCを使う製品……という噂なのだ。
あくまでも「話半分」だが…
この記事を執筆しているのは2025年9月3日。今の時点で、Appleのモバイル向けSoCの最先端を行くのはA18とA18 Proである。
もうすぐ登場するはずのiPhone 17が発表された場合、A18は前世代製品になるだろう。このSoCを流用したMacbookが量産を控えている……という報道があるのだ。
台湾メディアのDigiTimesが8月11日に配信した記事によると、廉価版Macbookの一部の部品は今年第3四半期に生産が始まるという。価格は冒頭に書いた通り、599ドル。
この廉価版Macbookを(A18なのかA18 Proなのかは今のところ見解が分かれているようだが)、Appleは来年初旬には発売するらしい。
やはりこれは噂レベル、言い換えれば話半分の情報で、「Macbook SEがそろそろ出る」という話題は今回に限らずしばしば発生する。にもかかわらず一向に発売される気配がないのは、やはりこれはデマだ……と見る向きも。
しかし、人間は夢を糧にする動物である。新約聖書のマタイの福音書にも、「人はパンのみで生きているわけではない」というイエスの言葉が出てくる。もしもMacbook SEが登場した場合、それは我々にどのような影響を与えるのだろうか。
「Macbookユーザーの低年齢化」が起きる?
現行のiPad Airくらいの価格で、物理キーボードのついたMacbookを購入することができる。これは「Macbookユーザーの低年齢化」につながるのではないか。
筆者はこの記事を、とあるカフェチェーン店内で書いている。周囲を見渡すと、ノートと参考書を持ち込んで受験勉強している高校生が多数着席している。スマホとイヤホンで音楽を聴いている学生はいるが、タブレットやノートPCを有効的に使って勉強を進めている学生は「皆無」と言っていいほどいない。デジタル機器を活用したほうが勉強がはかどる人、紙とペンを使ったほうが集中できる人、いろいろ特性はあるだろうが、それでもノートPCをもっと活用したってバチは当たらないのではないか……。
廉価版Macbookが現実のものになったら、この高校生たちのうちの何割がMacbookをカフェに持ち込むようになるのか。そんなことを妄想してしまうのだ。
サブ機としてのMacbookが欲しい!
そして、筆者自身もMacbook SEが登場したら、十中八九買ってしまうだろう。
筆者のスマホはiPhone。そのため、普段使いのメールはiCloudである。これをWindows OSのノートPCでも表示できるようにしてあるのだが、サブ機としてMacbookがあれば文句は一切ない。
スペックは最先端でなくともよいから、薄型軽量かつ安価のMacbookが欲しい。物書きの仕事という舞台で、無類の大活躍ができるはずだ!
そのような心の中の願望は、来年になれば叶っているのだろうか。
【参照】
DigiTImes
文/澤田真一
インフレ時代の最適解!OPPOが4万円台のAI搭載スマホを実現できた理由
「これがインフレーションというやつか」とため息をつく毎日である。 コメの価格はようやく少しずつ下落してはいるが、日本人は何もコメだけを食べて生きているわけではな…