
スズキのインド子会社マルチ・スズキは、SUVの新型「ビクトリス」を発表した。マルチ・スズキのカルコダ工場にて生産し、アリーナ店にて販売する。なお同モデルは、インド国内向けだけではなく、100以上の国・地域へ輸出される予定となている。
3種類のパワートレインを設定
この新型「ビクトリス」は、先進的なデザインに加え、安全装備や快適装備を充実させた最新のSUV。エクステリアは、シャープな造形と先進的で存在感のあるLEDヘッドランプ、LEDリアコンビネーションランプを採用している。インテリアはモダンなスタイリングと日常での快適性を兼ね備えたデザインで、細部まで作りこまれたインパネデザインや64色から選べるLED室内イルミネーションなどにより、スタイリッシュな雰囲気を演出してくれる。
新型「ビクトリス」のパワートレインは、1.5Lエンジンのマイルドハイブリッド、ストロングハイブリッド、CNGの3種類から選択可能となっている。マイルドハイブリッド、ストロングハイブリッド仕様は、合弁会社TDS Lithium-Ion Battery Gujarat Private Limited(スズキ、東芝、デンソーが出資し、自動車用リチウムイオン電池を製造する合弁会社)で生産するリチウムイオン電池を使用する。
CNG仕様は、スズキとして初めて、CNGタンクをボディの下に配置するアンダーボディータンクレイアウトを採用し、広いラゲッジスペースを確保した。
また安全装備として、衝突被害軽減ブレーキやレーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター、全方位モニター用カメラ、タイヤ空気圧モニターなど、日々の安心安全をサポートする機能が採用された。
さらに快適装備として、足の動きを感知して自動で開閉できるハンズフリーパワーバックドアや電動で調整可能なパワーシートを採用。また、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応した10.1インチの純正インフォテインメントシステムや、Dolby Atmos 5.1chサラウンドシステムに対応したInfinity製8スピーカーのプレミアムサウンドシステムが搭載された。
現在、インドの乗用車市場においてSUVの販売比率は約6割にのぼる。新型「ビクトリス」は、幅広いパワートレイン、存在感のあるデザイン、先進の安全装備・快適装備を備え、多様化するインドのユーザーのニーズに応えるSUVとなる。スズキは、インド乗用車市場のリーディングカンパニーとして、新型「ビクトリス」の投入を通じて、SUV市場においても、これまで以上に多くのユーザーに選ばれるように取り組んでいくとしている。
【主要諸元】
サイズ:全長4,360mm×全幅1,795mm×全高1,655mm
パワートレイン:
1.5L マイルドハイブリッド(5MT/6AT)※6ATには4WD(ALLGRIP)を設定
1.5L CNG(5MT)
1.5L ストロングハイブリッド(CVT)
関連情報:https://www.suzuki.co.jp/
構成/土屋嘉久