カーペットやラグを絶対に汚さない!拭き掃除特有の問題を解決するロボット掃除機ルンバの最新モデル「705 Combo」
2025.09.09
ロボット掃除機の代名詞ともいえるブランドといえば、アイロボットの「ルンバ」シリーズ。そのルンバがシリーズの最上位モデルとなる「Roomba Max 705 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」(以下、705 Combo)を発売開始した。
ルンバは〝All New Roomba〟と銘打って今年ラインナップを一新したが、本製品は新ラインナップ最高性能の製品となる。
「ルンバ史上一番凄いロボット掃除機」は一体どのような製品なのか? 新製品発表会にて実機をチェックしてきた。
わかりやすくなったルンバのラインナップ
アイロボットが今年発表したのが「All New Roomba」というルンバシリーズの新ラインナップ。このラインナップは大きく3つのシリーズにわかれている。それが、購入しやすい価格でシンプルな間取りに向いたエントリーモデルの「Roomba」シリーズ。ファミリー層など複雑な間取りに最適なミドルモデルの「Roomba Plus」シリーズ。そして髪の長い家族やペットなど、よりパワフルな掃除が必要で、徹底的な清掃性を求めている家庭に向いた「Roomba Max」シリーズだ。今回発表された705 Comboは、水拭きにも対応したRoomba Maxシリーズの最上位モデル。吸引掃除も水拭きも最高性能を求める家庭をターゲットにした製品となる。
よりインテリア性を高めた外観デザインに進化
新製品で目に付くのがルンバの他製品とは一線を画すデザイン性の高さ。大きくて目立つステーションは、前面パネルに木目調のようなデザインを採用。ロボット本体は天面を3つに分けたようなデザインで、3区画それぞれに異なる素材を採用している。家電というよりも家具に近いと感じさせるデザインパターンだ。
一方、やや残念なのがロボット本体の高さ。今年2025年モデルのルンバシリーズは、全モデル共通で部屋の間取りを素早く把握するためのレーザーセンサー(LiDAR)を搭載しているのだが、705 Comboはこのレーザーを本体内に格納することで本体の高さが10.5cmとなった。
じつは、ソファやベッドなどの家具メーカーの多くが想定する「ロボット掃除機が潜れる家具下の高さ目安」は10cm。新製品は若干ながら10cmをこえているため、家具下までロボット掃除機に任せたいなら購入前に自宅の家具下高さのチェックは必須となる。
伸びるモップとカバーで水拭きの問題点を解消
すでに発売されているRoomba Maxは、吸引掃除のパワーがミドルモデルの2倍以上とパワフルなことが特徴だった。新ルンバももちろん緑クラスのRoomba Plusの2倍以上というパワフルな吸引能力を搭載。とはいえ、新製品の注目はやはり新しく搭載された水拭き性能の高さだろう。
705 Comboの水拭きモップはローラータイプを採用。ローラーが回転することで床を水拭きしつつ、しかも同時にモップに付着した汚れを自動で絞り取る。つまり、多くのロボット掃除機のように「汚れたモップで汚れを広げる」という失敗が回避できるようになったのだ。さらに、水拭きモップは壁際を掃除するときにモップを自動で伸長。これにより、壁際や家具の脚周りなど、これまでのロボット掃除機が取り残しがちだった場所の水拭きが可能になった。
カーペットやラグを絶対に汚さない!モップを覆う新構造
とはいえ「汚れを回収しながら水拭き」「壁際ギリギリまで掃除できるギミック」というのは、じつは他社の高機能製品の一部にも搭載されている機能だ。そこで、705 Comboは他社にはない特徴として「カーペットやラグを絶対に汚さない」機能を取り入れた。従来の床拭きロボットは、カーペットやラグを検知すると「モップを1~2cm持ち上げる」という方法でカーペットを濡らさないように対策していた。しかし、この方法だと毛足の長い床材は濡れてしまったり、モップの汚れが付着したりする。
そこで、705 Comboはカーペットなどを検知すると素早くローラーモップカバーでモップを物理的に覆う構造を採用。どれだけ毛足が長いラグでも濡れたり汚れる心配がなくなった。
ルンバシリーズ最上位モデルなので、ロボット掃除機への給水や汚れた水の回収、モップの自動洗浄、自動乾燥機のももちろん搭載。ルンバシリーズとしては初めて、温水でローラーモップを洗浄する機能や、専用洗剤の自動投入機能も追加された。