
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス)は、就労志向の女性を対象とした「男性の育休取得」に関するアンケート調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
92.8%が「男性の育児休業は「取得するべき」、2024年調査との比較は?


◎2024年調査:https://www.bstylegroup.co.jp/news/33310/
■男性育休取得の最適な期間は「1か月以上」が65.3%

■男性育休取得のメリットは「夫の視野を広げる」が74.3%で1位


■男性育休取得のデメリット1位は「妻のストレスが溜まる」46.9%


調査結果まとめ
<しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 氏>
男性の育休取得率はここ数年で一気に上昇し、ついに40.5%となりました。主婦層を中心とする就労志向の女性に「あなたは男性の育児休業取得についてどう思いますか」と尋ねたところ、「取得するべき」と答えた人が9割を超えました。前年比で7.4ポイント上昇しています。
続けて、取得するべきと回答した人にどれくらいの期間取得するのが最適だと思うか尋ねると、1か月以上と答えた人が6割を超えました。半年以上が最適と回答した人も2割を超えており、ある程度まとまった期間取得することが望ましいとする声が多くなっています。
また、男性が育休取得することのメリットを尋ねると、「家事育児の経験が夫の視野を広げる」「妻のストレスが軽減される」と答えた人が7割を超えました。妻に偏りがちな育児負担を軽くするだけでなく、実際に経験することで育児の大変さを知ったり、同じ境遇の同僚たちへの理解が深まったりと視野を広げるメリットを感じる人が多数います。
一方、男性が育休取得するデメリットについては、「休業期間中に夫の仕事勘が鈍る」を押さえて「夫が家事育児をせず却って妻のストレスが溜まる」が1位となりました。いわゆる“とるだけ育休”で育児の戦力にならなければ却って妻の負担が増えてしまうことになります。
フリーコメントにも夫の育児に対する取り組み姿勢への厳しい指摘が多数寄せられましたが、家事育児がマルチタスクであることを踏まえて仕事における対応力もつくといった声もありました。夫婦共働きの世帯は年々増え続け、イクメンプロジェクトはトモイクプロジェクトへと生まれ変わりました。
女性にばかり育児負担が偏る社会への違和感は、今後より強まっていくのだと考えます。
調査概要
調査手法/インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数/727名 ※女性のみ
調査実施日/2025年7月19日(土)~2025年8月1日(金)まで
調査対象者/ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
関連情報
http://www.bstylegroup.co.jp/
構成/清水眞希