
株式会社ヤマップは同社が展開する登山アプリ「YAMAP」が、KDDIの衛星とスマホの直接通信サービス「au Starlink Direct」に対応したと発表した。
「au Starlink Direct」のデータ通信は、2025年8月28日現在、YAMAPやウェザーニュースなど一部の対応アプリケーションかつAndroid端末で利用できる特別な機能となっている。
登山者を守る「みまもり機能」が強化。情報収集も即座に対応
ヤマップでは2019年7月より、家族や友人と居場所を共有できる「みまもり機能(特許登録済)」を提供している。今回対応した「au Starlink Direct」のデータ通信により、登山中の位置情報が YAMAP のサーバーに送信される頻度が最大化されることで、登山者の安全が強化される。
■「みまもり機能」基本的な仕組み

オンラインのYAMAPユーザーが増えることで、Bluetooth通信を活用したユーザー間での位置情報交換システム「みまもりネットワーク」が、より精緻になる。登山者が万が一遭難した際でも、遭難時の位置情報がより正確に特定でき、迅速な救助・発見につながることが期待できる。

特に圏外(オフラインエリア)で真価を発揮する「みまもりネットワーク」も強化

「みまもり機能」の仕組みを応用した、複数人でお互いの位置情報を共有できる「グループ位置共有機能」の性能も向上
また、「au Starlink Direct」の普及に伴い、万が一遭難事故が発生した際にも、現在地を共有できる機会が増えることが予想される。これにより、捜索・救助の初動対応が迅速化され、遭難者の早期発見につながることが予想される。

また「au Starlink Direct」により、登山中、新たに調べたいことや、不足する情報が出てきた場合でも、YAMAPの活動日記等の情報を確認できる。
現地で撮影した写真(最新の山の状況)も、YAMAPのモーメント機能ですぐに共有でき、より多くの登山者にリアルタイムな情報を届けることが可能だ(※)。
※ 衛星状況によって、テキストメッセージの送受信に時間がかかる場合や接続が不安定になる場合があります。
◎空が見えればどこでもつながる安心を体験
「au Starlink Direct」をより多くの人に体験してもらうため、9月20〜22日の3日間、「au Starlink Direct」を実際に体験できるイベント「安心登山ターミナル(仮称)」を、上高地(長野県松本市)で開催予定。詳細はYAMAPの公式SNS等で改めて告知される。
au Starlink Direct について
「au Starlink Direct」は、auスマートフォンがStarlink衛星と直接つながり、空が見える場所なら圏外エリアでも通信できるサービスだ。友人とのテキストメッセージのやり取りに加え、緊急地震速報の受信や現在地の位置情報を家族に共有できるため、緊急時でも安心。さらに、Google のAIアシスタント Gemini に相談できる。
auの人口カバー率は99.9%を超えているが、日本特有の地形により、面積カバー率は約60%となっている。「au Starlink Direct」は、残りの約40%も含めた日本全土での通信を可能にする。通信環境の整備が困難な山間部や島しょ部でも、家族や友人との連絡手段や緊急時の活用が期待できる。
auのユーザーに加え、他社回線を契約中の人も利用が可能だ。
◎詳細はこちらから。
https://www.au.com/mobile/service/starlink-direct/
https://www.au.com/brand/tsunagu/starlink?utm_source=3rdcp&utm_medium=release&utm_campaign=yamap
構成/清水眞希