
【コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪】
生活スタイルに合わせて3つの形態変化が可能な天然木製のスマートフォンスタンド『組格子 for スマートフォン』
スマホで長時間の動画鑑賞や読書をする人にはスマホ専用のスタンドがお薦めだ。テーブルに置いてスマホを見ると首を長時間下に向けることになるので体にとって負担となるし、背中が曲がるので姿勢も悪くなるが、スタンドがあることでそうした問題を解決できるからだ。また、私のようにスマホで動画鑑賞しながらPCで他の作業をするタイプの人にとっては、PCと同じ高さにスマホを設置できるスタンドがあることで、動かす目や首の動きが少なくなり、疲れにくくなるというメリットも期待できる。
さて、そんなスマートフォンスタンドの中で今回紹介するのが『組格子 for スマートフォン』という製品である。
このスマートフォンスタンド、生活スタイルに合わせて3つの形態変化が可能となっているので様々な使い方ができる他、素材に天然木を使用しており、所有欲を満たしてくれるデザインの製品となっている。スマートフォンスタンドに興味を持ってもらったらこの製品も購入の選択肢に加えてみてはいかがだろうか。
『組格子 for スマートフォン』とは
『組格子 for スマートフォン』は日本の会社「株式会社 演造」から発売されている製品である。代表取締役の植松氏は大工だった祖父の影響で幼少時よりものつくりに興味を持ち、2006年に創業後はデザインから商品の開発・製作まで手掛けているということだ。
当社からは『組格子 for スマートフォン』に先行してPCスタンドを開発・販売しており、そちらをもっとコンパクトに使いやすくする発想から開発されたのがこの製品とのことだ。名前に含まれている通り、この製品は単に天然木を使用するだけでなく、組格子という技術が使われているため、緻密な計算が設計には必要とされるとのことで、実際に手に取った際に感じるバランスの良さはこうした背景から来るものなのか、と私も納得している。仕上げは職人が手作業で実施しているとのことで、大量生産される既製品にはない温もりも感じる製品となっている。
『組格子 for スマートフォン』の特徴
◆工芸品のような風格を持つ高いデザイン性
機能性に工夫を凝らしたスマートフォンスタンドは他にも発売されているが、「工芸品のような風格」を持つ製品というのは希少ではないだろうか。本製品には7本の桜材が使用されており、木材の保護にも植物油を使用し木材の外と中から保護を行っている。そのため木目の美しさや手触りといった良さを損なうこと残しており、スチールといった金属製の製品にはない温もりを感じさせる。
これらの桜材は最初から組格子構造に組み立てられているのでユーザーの方で煩わしい作業は必要とせず、有名建築家が手がけるカフェの外装のようなデザインを楽しむことができる。
◆コンパクトで軽量な携帯性
本製品、折りたたんだ状態では16×7.8×1cmとスマホとほぼ同じサイズ感ということもあり、スマホと一緒に持ち歩くことも容易にできる。
重量も約150gとかなり軽量に設計されており、実際に手にした人は想像よりも軽いことに驚くに違いない。
◆ユーザーの生活スタイルに合わせて3段階に変形する機能性
このスマートフォンスタンドが想定しているスマホの使用シーンは大きく分けて3つあり、そのシーンに合わせた使い方ができるようになっている。
一番目はスマホで動画等を見る場合。この時はスマホを見る時に最適な、画面の高さをアップするモードが用意されている。
スマホが机面から約95センチ持ち上がるハイモードとなっており、液晶画面も反射の少ないちょうど良い角度に最適化されるように設定されている。もちろんスマホは縦横どちらでも可能だ。
二番目は畳やローテーブルなどユーザーの目の高さよりも低い位置でスマホの画面を見る場合。この時はスマホを机面とほぼ同じ位置にしてくれるローモードが用意されている。
画面角度は約60度に、低い位置で使用する時に液晶画面が見やすい角度に調整してくれる。
三番目は画面入力を行う場合。この時はスマホの液晶画面を45度まで寝かせたモードが用意されている。
角度はある程度残っているのでスケッチのような正確な入力を行うというよりは、メールやチャット等の文字入力用のモードと考えるのが良いだろう。
『組格子 for スマートフォン』を購入するには
『組格子 for スマートフォン』はカバーのカラーがブラックとブラックのベージュの2色展開。価格はいずれも税込み4,380円でアシストオンのオンラインショップ等から購入することが可能だ。
■関連情報
https://www.assiston.co.jp/9171
文/Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介!