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80万円ツアーが即完売!? 大谷翔平観戦、ジャルパックが「高額でも売れる旅」を成功させた〝安心感〟という価値

2025.09.04

昨年に続き、今年も何度も耳にした「大谷翔平選手がホームランを打ちました」というニュース。それを聞くたびに、「現地で見たい」と多くの人が思っていたことだろう。そのニーズに応えるよう、今年は各旅行会社がアメリカ野球観戦ツアーを熱心に打ち出していた。

円安や物価高の影響もあり苦戦する旅行会社もいる中で、成功を収めた旅行会社の一つがジャルパック。「JALで行くMLB観戦ツアー」としてさまざまな商品を打ち出し、80万円以上の添乗員同行ツアーは即完売&追加販売したほど人気を集めた。その成功の背景を、株式会社ジャルパック 海外企画商品事業部の古藤 幸大さんに伺った。

数か月先のツアーが即完売。20代にも人気の添乗員同行「JALで行くMLB観戦ツアー」

ジャルパック 海外企画商品事業部 海外仕入企画第2グループ グループ長の古藤 幸大さん。

JALグループの旅行会社であるジャルパックが企画・販売していた、「JALで行くMLB観戦ツアー」。添乗員同行ツアーと添乗員同行なしの商品を複数販売し、MLBオンシーズンである2025年7月~9月のアメリカ方面の売上見込みは昨年対比約110%。

大谷選手がドジャースへ移籍した1年目の2024年も好評だったがそれをさらに上回る結果となり、「JALで行くMLB観戦ツアー」が売上の前年比アップに貢献したという。

古藤さん「大谷選手の活躍もさることながら、ドジャー・スタジアムでの野球観戦は非常に魅力的です。選手との距離がとても近く、球場の臨場感がすごい。

手拍子をして会場全体で盛り上がる空気感も、日本では味わえません。また、大谷選手だけではなく現在MLBではほかの日本人選手も多く活躍しているのも、人気の理由となっています」

最も人気を博した添乗員同行・羽田発の「JALで行く!MLB ロサンゼルス・ドジャース観戦ツアー ロサンゼルス6日間」は、3日間連続で3試合を楽しむ、ドジャース観戦を思いっきり満喫するツアーだ。

飛行機は往復JALのエコノミークラスを利用し、価格は829,000円?879,000円で、高額ながら2025年6月~9月に設定した7本のツアーは即完売。羽田発が完売したため成田発や関空発も追加し、最終的には13本のツアーが催行決定したという。

ちなみに、羽田発の発売日は2025年1月。参加者はみな、数か月先のツアーを計画的に購入していたのだ。

古藤さん「羽田発の添乗員同行ツアーは完売後、想像を超える数のお客様のキャンセル待ちをいただくほど好評でした。

羽田から添乗員が同行すること、ドジャースのホーム戦を3試合異なるエリアで楽しめること、野球に詳しい日本語ガイドが3試合中1試合イヤホンガイドで解説すること、初日夕食時には野球ミニ解説講座を開催するなど、手厚いサポートもお客様に魅力を感じてもらえたと思います」

実際の参加者は「夫婦」、「ハネムーナー」、「友人同士」が多く、年齢は20~60代。アンケートでは「大谷選手が見たかったから申し込んだ」という声が寄せられ、幅広い年齢層の参加者が、3試合連続での観戦を大いに楽しんだようだ。

古藤さん「弊社の添乗員同行ツアーでは珍しく、20代の友人同士やハネムーナーに参加いただいたのが印象的でした。一般的に20代の方はオンラインで航空券やホテルなどを自分で予約する人も多く、英語にはなりますが自分で野球観戦のチケットを予約することも物理的に可能です。

しかし、今回のツアーでは添乗員と一緒にJALの飛行機で行くことや、ホテルからスタジアム間も送迎がついていることなどの『安心感』が20代を含め幅広いお客様に支持を得たのだと思います。アンケートでも『添乗員が同行して安心でした』と多くの方にお答えいただきました」

野球観戦だけじゃない! 日本では体験できない大自然・大都会もアメリカの魅力

現在、ジャルパックでは今年の成功と課題を踏まえ、来年発売するツアーを検討中。今年残念ながら申し込めなかった人も、予約できるようツアー数を増やすようだ。

古藤さん「一番の課題は羽田発の添乗員同行ツアーが即完売し、キャンセル待ちをしていただいた膨大な数のお客様に商品を販売できなかったことです。来年は設定出発日及び設定コース数の拡充により、幅広くお客さまのニーズにお応えしてまいります」

圧倒的な大自然を満喫できる「ヨセミテ国立公園」。(C)カリフォルニア観光局

また、3日間連続で3試合を楽しむ添乗員同行ツアーのほか、野球観戦とグランドキャニオンをセットで楽しめる別のツアーも人気だったため、来年は野球観戦+アメリカならではの観光地をめぐるツアーを増やすことも検討中。

古藤さんは2025年6月にアメリカ・シカゴで開催された国際トラベルトレードショー「IPW」に参加してアメリカ各地の観光局などと話をし、野球観戦以外にもアメリカには魅力的なスポットがたくさんあることを実感したという。

古藤さん「野球観戦も素晴らしいのですが、せっかくアメリカに行くのであればそれだけではもったいなく、プラスアルファで日本では体験できないような目的を持ったツアーを検討しています。

例えば世界遺産でもあるヨセミテ国立公園は、世界最大の花崗岩の一枚岩『エル・キャピタン』や氷河の浸食で形成された巨大なU字谷など、日本では見ることができない大自然を味わうことができます。

IPWでは私たち旅行会社の日本人を送客したいという想いと、一人でも多くの日本人に来て欲しいというアメリカの観光地の想いが合致し、良い商談ができました」

治安が良く、街歩きが楽しい大都市「シカゴ」。写真提供:シカゴ観光局

今年のIPWの会場となったシカゴも、古藤さんのおすすめの観光地。建築やアートを楽しめるアメリカ第三の都市で、アメリカのほかの大都市と比べて治安が良い点が日本人に合っていると話す。

古藤さん「美術館、博物館、建築家のフランク・ロイド・ライトに代表される近代的建築物が魅力的で、シカゴ川と高層ビル群の夜景は純粋に感動しました。シカゴ・カブスの本拠地で、歴史ある球場の『リグレー・フィールド』もあります」

「旅行代金が安いから行く」わけではなく、「添乗員が同行して、JALで行く」という安心感が人の心を動かした、ジャルパックの「JALで行く!MLB ロサンゼルス・ドジャース観戦ツアー ロサンゼルス6日間」。

高額ではあるが「アメリカで野球を見たい」という想いを、「安心感」で支えた成功例だ。おそらく、自分でMLBのチケットを取れる旅慣れた人ではない人をアメリカに送客するためには、その「安心感」が想像以上に大切なのではないだろうか。

2025年のMLBレギュラーシーズンが終わりに近づいている今、旅行会社が見据えているのは2026年のツアー。海外旅行離れが進む今、「安心感」を届けることも、日本人の海外旅行を後押しする鍵かもしれない。

・ジャルパック
HP:https://www.jal.co.jp/jp/ja/intltour/promotion/

取材・文/小浜みゆ

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