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Z世代のクレカ利用から読み解く〝サプライズアレルギー〟と〝見える化志向〟

2025.09.04

Z世代には、それより上の世代とは違った価値観やストレスがありそうだが、特に消費行動については独特な考え方を持っていそうだ。メルカリが運営する調査・研究メディアのサーキュラーエコノミー総研は、18歳から57歳の男女を対象に世代別の消費行動と価値観に関する調査を実施して結果を発表した。

メルカリが2023年4月におこなったZ世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査では、Z世代は想定外を失敗と捉える”サプライズアレルギー”世代という結果になったが、前回調査から2年が経ち、消費行動・価値観についてその実態を探るために改めて調査を実施したという。

Z世代の3人にひとりは想定外のことを”失敗”と捉える

想定外のことを”失敗”と”経験”のどちらと思うか質問すると、Z世代の33.3%が”失敗”と捉えているのに対して、バブル世代は14.7%という結果だった。Z世代は、バブル世代の2倍以上も想定外なことが起こることを”失敗”として捉える傾向があり、2023年調査時のZ世代30.0%、バブル世代21.3%という結果からも「サプライズアレルギー」の傾向が継続しているといえるだろう。

Z世代は「自分のお金の流れをコントロールしたい」気持ちが強い

想定していない出費に関しては、Z世代の約8割が「想定していなかった急な出費に対してストレスを感じる」と回答。その理由についても「月々の収支の計画や予算が崩れてしまうから」(Z世代57.4%:バブル世代45.7%)や「自分のお金の流れを自分でコントロールできないと感じるから」(Z世代31.3%:バブル世代20.5%)など、ほかの世代と比較してZ世代が支払い計画を把握して自ら管理したいという考え方が強くみられたという。

「サプライズアレルギー」を背景に「見える化志向」が顕著に

Z世代の価値観についての質問では、「何でもリアルタイムに自分で把握したい」と回答した人が前回の2023年調査時から12.6%も増えて61.3%という結果になった。「デリバリーは配達状況を見て、いつ到着するか確認する」と回答した人も前回から12.0%増えて61.3%という結果になり、さまざまなライフシーンで状況をすぐに把握して可視化させたい意向がZ世代で強まっていることがみえる。

Z世代の12.2%はクレジットカードの利用明細を毎日確認

クレジットカード保有者に利用明細の確認頻度を質問すると、Z世代はバブル世代と比較して利用明細を確認する頻度が高く、半数以上が週に最低1回は確認していると回答した。そのうちの12.2%は毎日確認しており、お金の流れを常に把握しておきたいという気質が見える。

クレジットカード機能の「利用明細がリアルタイムで把握できる」を重要視

「利用後に明細をリアルタイムに管理できる」クレジットカードを利用したいと回答したZ世代は82.0%で、これは「ポイントの還元率が高い」(82.7%)や「キャンペーンが豊富」(78.0%)など得する特典などと同等に重要視されていた。ちなみに利用明細がリアルタイムに把握できないことにストレスや不安を感じるという回答は、2年前の結果ではZ世代51.5%:バブル世代41.0%だったが、今回の調査ではZ世代68.9%:バブル世代51.1%で上昇しており、利用明細をリアルタイムで把握することのニーズが高まっている傾向がみられたという。

今回の調査では、想定外のことを”失敗”と捉えるZ世代は、2023年の30.0%から33.3%に上昇し、「サプライズアレルギー」の傾向は継続されていたが、この心理の背景には、支払いの管理だけでなく、消費行動全般でZ世代の価値観として「見える化志向」が強くなっていることが推測されるという。

「見える化志向」とは、消費行動全般で、その時の状況やお金の流れを常に把握して、自分でコントロールしていきたいという考え方。今回の調査でも想定していない急な出費に対して「ストレスを感じる」理由として、「月々の収支の計画や予算が崩れてしまうから」(57.4%)や「自分のお金の流れを自分でコントロールできていないと感じるから」(31.3%)などがZ世代で強い傾向として見られた。

ほかにもZ世代の傾向として、半数以上の52.2%が最低週に1回はクレジットカードの利用明細を確認し、61.3%が「何でもリアルタイムに自分で把握したい」という価値観を持っているなど「見える化志向」から発生する行動やマインドが顕著になっているようだ。想定外の出来事を苦手とするZ世代にとっては、経済や政治が不透明な現在は、生きづらい世の中といえるかもしれない。

「世代別の消費行動とクレジットカード利用実態調査」概要

調査対象:全国の18歳~57歳の男女600名
※18歳~26歳150名(Z世代)/27歳~42歳150名/43歳~51歳150名/52歳~57歳150名(バブル世代)
調査時期:2025年7月30日~2025年7月31日
調査方法:インターネット調査

https://about.mercari.com/press/news/articles/20230417_zgen-mercard

構成/KUMU

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