
スバルは、米国ニューヨークにて新型「アンチャーテッド」(米国仕様車)を世界初公開した。
ユーザーのライフスタイルに応えるコンパクトSUV
スバルグローバルバッテリーEVラインアップの第3弾となる新型「アンチャーテッド」は、コンパクトなサイズながら、バッテリーEVならではの走行性能と、使い勝手や取り回しの良さといった実用性を兼ね備えた、多様なユーザーのライフスタイルに応えるSUV。
この「アンチャーテッド(UNCHARTED)」という車名は、「地図に載っていない、未知の」を意味し、行ったことのない場所へも気軽に出かけ、自分の世界を広げてほしいという想いが込められている。
そのエクステリアデザインは、クリーンでシームレスなフロントフェイス、ハイコントラストで凝縮された塊感のあるボディによって、先進性やスポーティさ、さらにアクティブでタフなイメージを表現。一方インテリアデザインは、インパネまわりの造形をすっきりとした横基調とし、開放的で居心地のよい空間を表現。さらに、アンチャーテッド専用のオレンジ色の加飾が施された。
そして電池・充電性能では、74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、FWDモデルでは約300マイル以上、AWDモデルでは約280マイル以上の航続距離を確保。また、バッテリープレコンディショニングを採用し、バッテリーを充電に最適な温度とすることで、充電量10%から80%までの急速充電時間を約30分とした。さらに、ソルテラ改良モデルと新型トレイルシーカーに続き、充電ポートに北米充電規格(North American Charging Standard)が採用された。
走行性能では、高出力モーターを採用することで、バッテリーEVならではの、レスポンスよくトルクを発生させるモーター特性を活かした、リニアで伸びのある加速を提供。また、スバルが培ってきた技術を活かしたサスペンション、電動パワーステアリングのセッティングや、新たなAWD制御の採用により、ドライバーがより意のままに操ることができる走りを実現した。
なお使い勝手の面では、ソルテラに対して全長を約170mm短くすることで、取り回しのよいボディサイズとしながらも、十分な荷室容量を確保している。
新型アンチャーテッドは、トヨタとスバルが、「もっといいクルマづくり」を目指して、互いに強みとする技術や知見を持ち寄り、両社のエンジニアが切磋琢磨しながら共同開発し、2026年に米国市場での導入が予定されている。
構成/土屋嘉久