
「鬼滅の刃」無限城編が盛り上がりを見せる中、第二章がどこまで描かれるのかにも注目が集まっている。無限城編の全体像を整理し、第二章の物語範囲や注目ポイント、さらに過去作の傾向から推測される公開時期までを解説する。
目次
国内外で社会現象を巻き起こしてきた『鬼滅の刃』。「無限城編」は、ストーリーの最終局面を描く重要なパートだ。第二章は、この長編の中核を担い、作品の熱量を最高潮へと引き上げる重要なピースとなることが予想される。
本記事では、無限城編全体の構成を整理した上で、第二章がどこまで描かれるのか、予想される見どころや公開時期も含めて解説する。ネタバレを含むため、本誌を未読の方は注意してほしい。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第二章とは
「無限城編」は「鬼滅の刃」の物語終盤を飾る大規模なエピソードで、第二章はその中核を担うパートだ。ここでは無限城編全体の流れと時系列を整理し、第二章の描かれ方を予想するための基礎情報を解説する。
■無限城編全体の流れと時系列
無限城編は、「刀鍛冶の里編」に続く「柱稽古編」の直後、鬼舞辻無惨が鬼殺隊の本拠地に現れる場面から始まる。お館様の策によって無惨を引き寄せるが、主人公・炭治郎や柱たちは無惨の血鬼術で異空間「無限城」へと引きずり込まれてしまう。ここが鬼殺隊と鬼との最終決戦の舞台だ。
物語は、無限城に突入してから夜が明けるまでのごく短い時間の中で進む。その間に柱たちは、それぞれの持ち場で最強クラスの鬼と命をかけた戦いを繰り広げる。戦闘は同時にいくつも進行し、鬼殺隊側・鬼側それぞれの過去や因縁が明らかになっていく。鬼にも切ない背景があることが描かれ、単なる善悪のぶつかり合いにとどまらない深みが加わる。
ファンの間では、この無限城編を物語の最後までとする説と、無惨との決戦直前までとする説がある。どちらにせよ、シリーズでも特に盛り上がりと緊迫感が続く、大きなクライマックスの章といえる。
■第二章の位置づけ
無限城編第二章は、三部作のちょうど中間にあたり、第一章で描かれた猗窩座との激闘や、しのぶと童磨の戦いの続きから物語が始まる。見どころは、童磨との決着シーンと、最強クラスの鬼・上弦の壱(黒死牟)との壮絶なバトルだ。
第二章では戦闘規模がさらに拡大し、柱同士の連携や、それぞれが限界を超えて挑む姿が描かれると考えられる。童磨戦では、しのぶの覚悟と、カナヲや伊之助の奮闘が重なり合い、心を揺さぶられる展開が続くだろう。
一方、黒死牟との戦いは、剣技と鬼の力が極限でぶつかる迫力満点のシーン。時透無一郎、悲鳴嶼行冥、不死川実弥ら複数の柱が命を懸けて挑む姿は圧巻だ。第二章は最終章へ向けた大きな架け橋として、戦いの盛り上がりと感情のピークを同時に作り出すことが期待される。
■無限城編の次はある?その内容と位置づけ
結論から言えば、無限城編の後には鬼舞辻無惨との「最終決戦編」が続くと予想されている。これは原作の展開を踏まえた推測であり、公式発表ではない。
もし無限城編が上弦の鬼との戦いまでを含む構成なら、その直後に夜明けまでのわずかな時間で無惨を討つ極限の戦いが始まると考えられる。最終決戦は鬼殺隊総力を挙げた総力戦で、緊張感と感情のピークが一気に押し寄せる展開になるだろう。戦いの果てには、現代に生きる炭治郎たちの子孫や転生者が登場する温かなエピローグが描かれ、長きにわたる物語は幕を閉じる。
さらに、本編完結後も「鬼滅の刃 外伝」やスピンオフ作品の映像化といった、新たな物語が広がる可能性も残されている。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第二章はどこまで描かれる?
無限城編第二章がどこまで描かれるのかを予想するには、まず第一章で何が描かれたかを整理し、続く第二章の範囲や見どころを把握する必要がある。ここでは、第一章の振り返りと、第二章の原作対応範囲・注目エピソードを解説する。
■第一章の範囲と構成の振り返り
無限城編第一章は、炭治郎たちが異空間「無限城」へ引き込まれる衝撃のシーンから始まる。原作コミックスでは16巻140話から18巻157話の途中までにあたる部分で、物語は三つの大きな戦いを中心に展開された。
最初の見どころは、胡蝶しのぶと上弦の弐・童磨の戦い。姉の仇との戦いに命を懸け、毒や心理戦を駆使する姿が印象的に描かれた。続いて描かれるのは、我妻善逸と鬼化した兄弟子・獪岳の因縁対決。雷の呼吸「火雷神」の覚醒は、善逸の成長を感じさせる場面で、迫力ある映像と音響で表現された。
そして、クライマックス級の迫力を見せたのが、炭治郎と冨岡義勇による猗窩座との戦い。義勇の新たな力や炭治郎の技の進化、さらには猗窩座の過去が明かされ、鬼にも人間らしい一面があることが浮き彫りになった。
第一章は仲間たちの覚悟や成長を描きつつ、童磨との決着や他の柱の戦いを第二章へ託す構成となっている。
■第二章の原作対応巻・話数
ファンの間では、「無限城編=物語の最後まで」派と、「無惨戦が始まる前まで」派で意見が分かれており、どこまでを第二章とするかは人によって異なる。
予想としては、第一章の続きにあたる原作18巻後半から、21巻の序盤〜中盤あたりまでが描かれる可能性が高い。
■第二章で予想されるメイン戦闘・エピソード
原作展開をもとにすると、第二章の中心は上弦の弐・童磨との決着戦と、上弦の壱・黒死牟との総力戦になると考えられる。序盤は、胡蝶しのぶの遺志を受け継いだカナヲと嘴平伊之助が挑む童磨戦のクライマックス。しのぶが仕込んだ毒に蝕まれつつも戦う童磨と、仲間の想いを繋ぐ二人の姿の対比が際立ち、童磨の過去描写が物語に深みを与えると見られる。
続く黒死牟戦では、鬼殺隊最強の柱・悲鳴嶼行冥を中心に、時透無一郎、不死川実弥、そして弟の玄弥が総力を結集。剣技の極致と鬼の異形が極限までぶつかり合い、映像化では圧倒的な迫力が期待できる。戦いの中で描かれる黒死牟の過去は、物語のテーマである“絆”や“宿命”をさらに際立たせる要素となるはずだ。
第二章のラストは、黒死牟戦の決着や大きな転換点で一区切りをつけ、第三章=鬼舞辻無惨との最終決戦編へと緊張感を高める構成になると予想される。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第二章の公開時期はいつ頃?

無限城編第二章の公開時期はまだ公式発表がないが、過去シリーズの公開間隔や制作サイクルから予測は可能だ。第一章との間隔や制作負荷、さらに興行スケジュールを踏まえた現実的な時期を推測する。
■公式発表・制作スケジュールから見る予想
「鬼滅の刃」は作画・演出の完成度を高く維持するため、一般的な劇場作品よりも長めの制作期間を確保してきた。第一章は2025年7月に公開され、同規模のボリュームを持つ第二章も9〜12か月程度の制作期間が必要と考えられる。
さらに劇場版は、興行成績を伸ばしやすい大型連休(GWや夏休み)に合わせる傾向が強い。こうした制作期間と興行タイミングを考えると、2026年前半〜中頃、特に4〜7月の間が有力な公開時期候補といえる。
■第一章までの間隔比較
続いて、これまでの公開・放送間隔から第二章の公開時期を推測する。過去の「鬼滅の刃」シリーズは、新作の公開・放送間隔がおおむね1年〜1年半で推移している。
例えば、劇場版「無限列車編」(2020年10月)からTVアニメ「遊郭編」(2021年12月)までは約1年2か月、「刀鍛冶の里編」(2023年4月)から「柱稽古編」(2024年5月)までは約1年1か月の間隔だった。今回の無限城編 第一章は2025年7月公開であり、同規模の制作期間を考慮すれば、第二章は早くても約1年後となる可能性が高い。
この傾向に沿えば、第一章から約1年後の2026年夏、もしくは1年半後の2026年冬が有力候補。どちらもシリーズの熱量を保ちつつ、制作クオリティを維持できる時期といえるだろう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部