「凝り性」という言葉は、褒め言葉としても皮肉としても使われます。この記事では、凝り性と言われる人の特徴や特性を活かすためのコツを紹介します。
目次
「凝り性」という言葉、日常でも耳にすることがあるかもしれません。褒め言葉としては探究心が強い性格を評価する意味で使われますが、時にはこだわりすぎて周囲のテンポと合わない様子を意味する、皮肉として使われることもあります。この記事では、そんな「凝り性」の言葉の意味や特徴、特性の活かし方について詳しく解説します。
凝り性ってどんな意味?
まずは、「凝り性」の言葉が持つ本来の意味やニュアンスを整理してみましょう。
■辞書的な意味
「凝り性」とは、「一つのことに強い興味関心を持ち、満足するまで徹底的に取り組む性質」を意味します。良い意味でいえば探究心が強く、細部までとことん突き詰めるタイプ。悪くいえば、柔軟性に欠けて時間をかけすぎる人のようなイメージです。
もう一つ、「肩などが凝りやすい」状態を示す使い方もありますが、一般的には前者の意味で使われます。
■褒め言葉にも、皮肉にもなる
「凝り性」という言葉の面白いところが、使う場面や文脈によってニュアンスに違いが出る点です。例えば、職人や研究者など、その道を極めている人に対して使うと「プロフェッショナルな姿勢」に対する賞賛の言葉になります。
しかし、日常会話で「ちょっと凝りすぎじゃない?」と言われた場合、皮肉や注意の意味を含んでいることも。私も「凝り性なんだね」と言われるたびに、「これは褒められてるのかな?それとも…」と一瞬考えてしまうことがあります。
凝り性と言われる人の特徴
「凝り性だね」と言われる人には、どのような特徴があるのでしょうか。探究心が強い一方で、周囲からは「そこまでやらなくても」と思われることもしばしば…、あなたも心当たりがあるかもしれません。ここでは、凝り性と言われる人に共通する性格や行動パターンを紹介します。
■常に完璧を目指している
凝り性の人は、目的をただ達成するだけでは満足できません。仕事でも趣味でも、自分が関心を持つものに対しては「どうせやるなら完璧を目指したい」という気持ちが強く、妥協するのが苦手です。高いクオリティを追及する姿勢は長所とも言えますが、時にはそのこだわりが周囲の温度感とズレてしまい、短所にもなり得ます。
■真面目で几帳面
凝り性と呼ばれる人は、スケジュールやルールを守ることはもちろん、段取りもきっちりこなしたいタイプです。信頼を得やすい反面、予定外の変化や急な対応を求められるのが苦手で、臨機応変に対処できない場合もあります。
■熱しやすく冷めやすい
興味を持ったことには没頭し、短期間で知識や技術を吸収します。しかし、ある程度まで極めると満足してしまい、別の対象へ関心が移ることも。過去に集めた趣味の道具が、クローゼットで眠っている…そんなケースも珍しくありません。この切り替えの早さは、新しいことに挑戦する原動力につながっています。
「凝り性」とよく言われる私のエピソード
凝り性の性格は、仕事やプライベートなど、日常のさまざまな場面で表れます。私も、細部までこだわりすぎて笑われたり、驚かれたりすることがよくあります。ここでは、そんな私の凝り性エピソードを2つご紹介します。
■細かい部分にこだわりすぎてしまう
数年前、とあるメーカーで事務職として働いていた時のこと。上司から数日後に会議で使用するプレゼン資料の確認と修正を任されたことがありました。確認をしている途中から、資料の内容よりもフォントサイズのわずかなズレが気になってしまうように。
結局、かなりのページ数にわたるフォントの修正を2時間以上かけて行いました。自分では「これで完璧!」と満足して提出したものの、上司からは「そんな細かいところにこだわるより、内容だけ確認してもっと早く提出して欲しかった」と一言。
自分の中では大事な作業でも、相手のニーズとズレると、ただの自己満足になってしまうと深く反省した出来事でした。凝り性も、発揮どころによっては短所になるんです。
■一度ハマるとことんハマってしまう
大好きな食べ物に関しても、凝り性の特性が出やすいみたいです。数年前、とあるきっかけでグルテンフリー生活に興味を持った時のこと。市販のグルテンフリーのカレールーを買いそろえ、原材料や味をノートに書いて比較していました。
そのうち市販では満足できなくなってしまい、自分でスパイスを配合するようになり、気づけば調味料棚がスパイス瓶でいっぱいの状態に。遊びに来た友人に「これだけあったらカレー屋さん開けるね」と笑われましたが、その後すぐに飽きてしまいました。大量のスパイスたちは今、キッチン棚の奥底で眠っています。
凝り性と上手く付き合うコツ

凝り性は、短所として捉えられがちですが、工夫次第では強みに変えられます。大切なのは、無理のない範囲でコントロールし、適切な場面で発揮することです。
■「全部やらなきゃ」を手放す
凝り性の人は、自分が決めた範囲を完璧にやらないと気が済まない傾向があります。でも、全部を完璧にするのは非効率。場合によっては、ただ時間を浪費するだけになってしまうこともあります。大事なのは「ここだけはこだわる」と優先順位を決めることです。私も1度失敗して以来、「クオリティよりスピードを重視するべき時もある」と割り切れるようになり、心が軽くなりました。
■他人と比べすぎない
凝り性の人にありがちなのが、自分より完璧な人と比べて落ち込んでしまうこと。他人と比較するより、自分がどこまでできたかという自己成長に目を向けると、モチベーションが安定します。
■周りにアウトプットしてみる
凝り性の人は「自分の世界」にこもりがちですが、作ったものや知識を周りにシェアすると、新しい視点を得られます。また、共通の趣味を持つ仲間を見つけることで、熱中しすぎてしまう際に止めてくれる、ストッパーになってくれるかもしれません。
まとめ:凝り性は「短所」ではなく「特性」
物事に深くのめり込む「凝り性」は集中力や探究心の高さが評価される、長所の一つです。しかし、時と場合によっては、時間がかかる、柔軟性に欠ける、周囲のスピード感に合わない…などの短所に見られることもあります。
大切なのは、自分の凝り性を理解し、必要な場面で活かせる環境を見つけることです。もし自分が「凝り性かも」と思ったら、それはあなたがこれから活かせる才能かもしれません。自分の短所だとネガティブに考えるのではなく、少し視点を変えて、その特性を活かす方法を探してみてください。
文/ここね
20代フリーライター。日常で見つけた小さな気づきや発見を、自分自身の体験をふまえて綴っています。趣味は本を読んだり、映画を観たり、美味しいごはんを探し歩いたり。好奇心のままに、気になるものはとりあえず試してみるタイプです。







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