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長引く物価高と103万円の壁撤廃で攻めの家計防衛へ、生活者の関心は節約から副収入へシフト

2025.08.31

働き方の多様化が進む一方で、長期化する物価高は家計に深刻な影響を与え続けている。2025年8月22日に発表された消費者物価指数(CPI)は前年同月比から3.1%上昇し※、今年から見直された「年収の壁」制度も生活に大きな変化をもたらしているようだ。

※:総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)7月分」

メルカリは、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」において、長期化する物価高や「103万円の壁」撤廃を背景に、生活者の家計防衛に対する意識や行動がどのように変化しているかを探るために、「物価高時代の節約に関する意識調査」を、18~59歳の男女600人を対象に実施したので、結果を紹介しよう。

長引く物価高で生活者の約4割が節約を強化する一方、約7割が「節約疲れ」

長期化する物価高について、家計への影響を聞いたところ、約9割(85%)が「非常に悪い影響がある」「やや悪い影響がある」と回答した一方で、この1年間で賃金が増えたのは2割未満(18%)にとどまり、長引く物価高は多くの生活者にとって厳しさを増していることがうかがえる。

その結果、約4割(36%)が1年前より節約を「強化した」と回答する一方、約7割(65%)が「節約疲れ」を実感していることが分かった。

「節約疲れ」の理由として、「節約の終わりが見えない(40代・専業主婦)」「常に価格を気にしているから(50代・会社員)」などの声があがっている。

政府の減税や給付金といった経済対策に対しても、「期待していない」または「期待していたが諦めた」と回答した人が、「減税(53%)」「給付金(68%)」にのぼった。自ら対策できる家計防衛策への関心が高まっている様子がうかがえる。

終わりの見えない物価高、節約だけに頼らず自ら収入を増やす「脱・節約」へのマインドシフトが顕在化

終わりの見えない物価高に対し、家計対策で「収入を増やす」選択肢を持ちたい人は約7割。3人に1人は、収入を増やすことに重きをおく「脱・節約派」

物価高による節約疲れを背景に、今後の家計対策として「収入を増やす」選択肢を持ちたい人が約7割(「収入を増やすことにより力を入れていきたい」、「どちらかといえば収入を増やすことにより力を入れていきたい」「両方に同じくらい力を入れていきたい」の合計)いることが分かった。

3人に1人(32%)が、収入を増やすことに重きをおく「脱・節約」の傾向を持ち、節約頼みではなく、自ら収入を得る「攻めの家計防衛」へと生活者の意識がシフトしていることを示唆している。

「103万の壁」撤廃による収入上限の拡大が追い風に!今後取り組みたい“脱・節約術”として最も関心を集める「スキマバイト」

過去に「年収の壁」によって働く時間を減らした経験があるか聞いたところ、約6割(57%)が「経験がある」と回答したが、今年からの制度の見直しを受けて意識に変化が生まれているようだ。

これまでに「年収の壁」の影響を受けた・検討したことがある人のうち、約4割が「働く時間を増やしたい」と回答した。どのくらい働く時間を増やしたいか聞いたところ、「1ヶ月あたり平均13.3時間」という結果に。

節約以外の家計対策(脱・節約術)として、約9割(89%)が「ポイント活動(ポイ活)」をすでに行っていると回答し、次いで「フリマアプリなどでの不要品売却」が約3割(32%)が挙げられた。

一方、今後やってみたい“脱・節約術”としては「スキマバイト」が約4割(43%)と最も支持を集め、フリマアプリや投資を抑え、新たな副収入源を生むポテンシャルがある手段として高い関心が寄せられていることが判明。

家計対策として、「月に3万円以内」の副収入を希望する人が約6割(58%)を占め、本業の収入を大幅に増やすよりも、日々の生活に少しだけゆとりをもたらすことができるような、手軽な収入増を求めていることがうかがえる。

また、副収入を得る手段に求める条件として「自分の好きなタイミング・都合の良い時間で働ける(50%)」「1日数時間など、短い時間だけでも働ける(49%)」が上位に挙がっていた。

従来の固定的な働き方の枠にとらわれず、時間や場所に縛られずに副収入を得たいというニーズの高さがうかがえる。

副収入を得る手段として、6割以上(64%)が「スキマバイトは有効」と回答。その理由として、「都合にあわせて、短時間だけ働けるから(74%)」「すぐにお金(給与)が手に入るから(47%)」「都合に合わせて、家の近くや好きな場所で働けるから(45%)」などが挙げられた。

これは、副収入源として求める条件として上位にあがった「自分の好きなタイミング・都合の良い時間で働ける(50%)」「1日数時間など、短い時間だけでも働ける(49%)」とも合致する。

節約アドバイザー・消費生活アドバイザー丸山 晴美氏のコメント

「節約疲れ」という言葉は、以前から使われていましたが、ここにきて再び注目されています。多くの生活者は、手取り収入が思うように増えない中、4月には4,225品目・10月には3,000品目以上の値上げが予定されています。

このように、物価高による出費が増え続けている中で、常にお金の不安がつきまとい、日々コストを意識したやりくりに頭を悩ませ、生活を楽しむことができない状態が続くことで、やりくりに張り合いが出ないなどの「節約疲れ」を感じている人が約7割に増えています。

お金を増やすには、「節約をする」「収入を増やす」「資産運用をする」の3つが考えられ、これらをバランス良く組み合わせることが理想的とされています。

今回の調査では、「月に3万円以内」の副収入を希望する人が約6割(58%)いることが分かりました。

また、節約以外で今後やってみたい家計対策として、スキマバイトが最も多い(43%)回答という結果からも、空いた時間に、手軽に、そして確実にお金になる手段を通じて、生活に余裕を持たせたいと考えている人が多いこともうかがえます。

また、2025年は年収の壁の見直しによって、扶養の範囲内で働ける上限が増えたことも、これらの動機づけになったと考えることもできます。

「節約疲れ」「年収の壁の見直し」などの要因から、ちょっとした空き時間を活用して、無理なく確実に家計に貢献できるスキマバイトのサービスに注目が集まっていると言えるでしょう。

調査概要
調査時期:2025年8月5日~8月7日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、18~59歳、男女600名
※グラフ内の数値は小数点第一位以下四捨五入のため、合計しても必ずしも100とはならない

関連情報
https://hallo.mercari.com/

構成/Ara

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