
三菱電機は、ルームエアコン「霧ヶ峰」から、「FZシリーズ」「Zシリーズ」「FDシリーズ」「ZDシリーズ」の2026年モデルを2025年10月3日に発売する。「FZシリーズ」6機種、「Zシリーズ」12機種、「FDシリーズ」5機種、「ZDシリーズ」7機種の計30機種をラインナップし、価格はいずれもオープン。
なお、いずれも360°センシングの高精度赤外線センサー「ムーブアイ mirA.I.+」を搭載したプレミアムモデルで、「FDシリーズ」と「ZDシリーズ」は寒冷地仕様の「ズバ暖霧ヶ峰」となる。
リモコン操作時の室内機からの受信音を消す「消音モード」も新搭載
近年、夏の酷暑による熱中症予防策のひとつとして、政府からはエアコンの適切な使用が呼びかけられている。暑さは日中だけでなく夜間にも及ぶため熱帯夜の日数が増加傾向にあり、就寝時にもエアコンが必要となる日が増えている。
このような背景から、昼夜を問わずエアコンを連続で長時間運転するライフスタイルが定着し、生活必需品としての重要性が増しているが、電気料金の高止まりが続く中、長時間のエアコン使用による家計への負担は増加しており、節電への関心が高まっている。
そうした中、同社が 2024年に実施した調査では、リビングのエアコンを連続運転する人の割合は、2022年の51.5%から2024年には 65.8%に増加(※1)。また、IoT接続された当社エアコンの運転データの分析では、運転時間のうち約56%は人が不在であったという使用実態も明らかになった(※2)。
こうした背景から同社は今回、快適性に影響が少ない人の不在時の消費電力量削減に着目し、運転時に赤外線センサー「ムーブアイ mirA.I.+」が人の不在を検知した後に行なう節電運転において、独自アルゴリズムを改良することで節電効果を高め、不在時における消費電力量削減率を約18.9%(※3)に引き上げた。さらに、人が部屋に戻ると、「ムーブアイ mirA.I.+」が検知した温冷感に応じて気流を自動調整し、快適な体感温度への迅速な復帰を促す(※4)ことで、エアコンを連続で長時間運転するライフスタイルに対応した省エネと快適性の両立を実現する。
また、リモコン操作時のエアコン室内機からの受信音を消す「消音モード」を新たに搭載。これにより、乳幼児の就寝中や音に敏感なペットがいる環境など、音に配慮が必要な場面でも周囲を気にすることなくエアコンを操作することが可能となる。
このほか、家電統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」の機能も拡充し、電気代や電力量の月別表示に加え、新たに日別表示にも対応(※5)。日々の電気代や電力量推移の確認、前年同月との比較を可能とすることで、節電をサポートする。
※1 同社実施の消費者動向調査による。夏場のリビングのエアコンの使い方において、「人がいるいないに関わらず、たえずエアコンを使っている」「部屋に人がいるときは、ずっとエアコンを使っている」と回答した人の割合。2022年度回答数:2,914名の内、1,500名(51.5%)、2024 年度回答数:2,556 名の内、1,681名(65.8%)
※2 調査期間:2024年6月1日~9月30日。IoT接続の霧ヶ峰 FZ・Z シリーズの運転データを分析。停止時人体検知設定された27,122台の平均値。エアコンの総運転時間10.3時間(平均)のうち、人の在室時間4.5時間(平均)、不在時間5.8時間(平均)。
※3 代表機種:MSZ-ZW4026S。同社環境試験室(14畳)において、「不在」設定時。外気温35℃・外気湿度60%・設定温度28℃で30 分間運転した場合の消費電力量比較。体感「入」・「冷房」・風速「自動」設定時。従来制御は13.2%削減。設定なし:190Wh、従来制御:165Wh、新制御:154Wh。使用環境により、効果を発揮できない場合がある。シリーズにより効果は異なる。
※4 A.I.自動運転「不在」設定時。
※5 2025年10月頃アップデート予定。
関連情報
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/
構成/立原尚子