今や多くのスマホユーザーが利用するQRコード決済だが、紛失した際に不正利用されないために画面ロックを掛けておく必要がある。
では実際のところ、QRコード決済利用者のうちどれくらいの人が画面ロックを設定しているのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳男女6962人を対象に「QRコード決済サービス利用者のセキュリティ対策状況」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
1. QRコード決済サービスの利用率約6割、画面ロックの設定率は約7割
日本全国のスマートフォンを利用する15~79歳を対象に、「QRコード決済(d払い、PayPay、au Payなどのスマホ決済)サービスを利用しているか」と聞いた。
その結果、QRコード決済の利用率はスマートフォン利用者の60%となり、いずれの年代でも利用率は過半数を上回っていた。また、「画面ロック(パスワード、指紋認証等)を利用しているか」と聞いた結果、スマートフォン利用者の71%が画面ロックを利用していると回答をしていた。
図1. QRコード決済サービス利用率 及び 画面ロック利用率
[調査対象:全国の15~79歳のスマートフォン利用者]
2-1. QRコード決済サービス利用者の8割が画面ロックを利用している
続いて、QRコード決済サービスを利用している人の画面ロック利用状況を確認した。その結果、QRコード決済サービスを利用している人のほうが画面ロックをしている割合が高く、82%が画面ロックを利用していた。
その一方で、QRコード決済サービスを利用している人の18%は画面ロックを利用していないと回答していた。
図2-1. QRコード決済サービス利用有無別の画面ロック利用率
[調査対象:全国の15~79歳のスマートフォン利用者]
2-2. QRコード決済サービスを利用する70代の3~4割は画面ロックを行っていない
QRコード決済を利用している人の画面ロック利用状況を性年代別に集計した。その結果、70代が画面ロック利用なしと答えた人が多い結果となった。60代以下も1~2割が画面ロックを利用していないと回答していた。
図2-2. QRコード決済サービス利用者の画面ロック利用率 [性年代別]
[調査対象:全国の15~79歳のQRコード決済サービス利用者]
<調査概要 ―「2025年 一般向けモバイル動向調査」―>
調査方法 Web調査
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6,962
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2025年1月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
構成/こじへい







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