
蛇口を回すと、いつでもおいしいカルピスを楽しめる……。
幼い頃、暑い日に家に帰ってきてカルピスを飲んで幸せを感じていた@ DIME読者も多いはずだが、「カルピスじゃぐち」は、いつでも蛇口を回すとカルピスが出てくるため、この多幸感を味わえる。
こんな夢のような施設を楽しめるのは、三重県・多気町のVISON(ヴィソン)内の「HOTEL VISON」のホテルロビー。実は、現在、9月30日まで実証実験中なのだそうだ。
日常を忘れられる「HOTEL VISON」で導入された「カルピスじゃぐち」
@DIME読者のようなトレンドセッターなら、きっとよく知っているはずのVISON。「美しい村(美村)」を意味する言葉に由来するこのVISONでは、猿田彦珈琲やmina perhonen museum、うなぎ四代目菊川、Confiture Hなどがある。「食・文化・アートとテクノロジーが集結する地方創生プロジェクトが体感できる場所」だ。
日帰りでも楽しめるVISONだが、泊まって自然を感じながら過ごせる宿泊施設、「HOTEL VISON」も人気で、そこで提供されているのが、「カルピスじゃぐち」だ。
「HOTEL VISON」担当者にインタビュー
「HOTEL VISON」に問い合わせたところ、広報担当者から返答をいただけた。ちなみに、いただいたこちらの画像に写っているのは総支配人だそう。優しそうな中にも威厳が伝わりますぞ(なぜか緊張してムック語になる筆者だった)!
――「カルピスじゃぐち」を利用するためには?
ウェルカムドリンクのため、「HOTEL VISON」、「旅籠ヴィソン」にご宿泊いただいた方は全員ご利用いただけます。場所は、「HOTEL VISON」のホテルロビーにあります。
お子様だけでなく、大人の方もお楽しみいただいております。
――「カルピスじゃぐち」の評判は?
「じゃぐちからカルピスが出るなんて夢のよう」「ちゃんと冷たくておいしい」といった声をいただいています。
――「カルピスじゃぐち」の写真を見せてもらったが、これは嬉しい。子どもだけでなく大人も嬉しくなってしまいそうだ。
――「HOTEL VISON」は人気と思いますが、ホテル予約をしやすい日時は?
予約しやすい日程としておすすめは平日ですが、9月の連休もまだ空きがございます。※カルピスじゃぐちは現時点で9/30までの期間限定運用予定
――ヴィラ、旅籠ヴィソンのおすすめ利用方法は?
ヴィラは、一棟貸しタイプのためご家族やグループでのご旅行におすすめです。そして、プライベートガーデンがあり、フィンランド発祥のスポーツであるモルックや天体望遠鏡がお部屋に設置されているので、ご家族やグループでわいわいお楽しみいただけます。
旅籠ヴィソンは、1棟ごとに異なるクリエイターがデザインした宿泊施設です。好きなデザインのお部屋を選んでのご宿泊がおすすめです。
――素敵すぎる……。この広さ。優雅に過ごせそう。
アサヒグループホールディングス担当者にもインタビュー
そして、アサヒグループホールディングスのご担当者からもご回答いただけた。写真は、アサヒ飲料CSV戦略部 山口絵美さん(右)と、アサヒ飲料SCM部 兼 CSV戦略部 高橋奈穂さん(左)。「カルピスじゃぐち」の戦略などを伺った。
――「カルピスじゃぐち」を導入するためには?
導入を希望する場合、担当部署であるアサヒ飲料のCSV戦略部にご連絡をいただきます。
2025年はテスト展開という位置づけであり、台数も制限10台。テスト展開をもとにビジネスモデルなどを検証し、機材の進化にも取り組んでいく予定です。提供方法は希釈タイプの「カルピス」の1L紙容器(業務用)を使用。設置先へアサヒ飲料から機材をレンタルし、卸からは「カルピス」を購入いただきます。
レジャー施設や空港ラウンジなどへも設置ができればと考えていて、今回のテスト展開を元に、2026年から本格事業展開を行う予定で、将来的には1,000台規模の設置を目指します。
――2026年以降、レジャー施設や空港ラウンジへの設置も考えているとのこと。自分の街に「カルピスじゃぐち」がやって来る日ももうすぐ?
――「カルピスじゃぐち」を企画した経緯も伺いたく。
「カルピスじゃぐち」は、アサヒグループホールディングスではなくアサヒ飲料の新規ビジネスとして、「新規ビジネス創出プロジェクト」の取り組みから生まれました。
これは、「新型コロナによる行動制限」が着想のきっかけとなり、行動制限により体験する機会が失われた状況下においても、子どもたちが全力で楽しめる体験をつくりたいという思いがありました。また、容器による環境負荷軽減にも貢献ができると考え、開発しました。
――そうなんですね、ありがとうございます!
「HOTEL VISON」は全155室。2段ベッドを導入した「露天風呂付ファミリースイートルーム」やワンちゃんと泊まれる「ドッグテラスルーム」「ドッグダブルルーム」、客室のテラスにテントを設置した「キャンプルーム」などがあるそうだ。
これらの「HOTEL VISON」で、9月までならウェルカムドリンクとして「カルピスじゃぐち」を楽しめる。遅い夏季休暇を取る人も、旅先の候補として考えてみてはいかがだろうか。また、2026年からは住んでいる近くの施設でも導入されるかもしれない。期待して待ってみよう。
文/谷口 久美子