
ボルボ・カー・ジャパンは、同ブランドのラインナップで最もコンパクトなSUV「EX30」のモデルレンジを大幅に拡大し、幅広い価格帯、パワートレーンやグレード、スタイルの異なる全5モデルを2025年8月21日に発売した。
このEX30は、都市での快適な走行性能や機能性を備えた電気自動車(EV)のSUV。標準的な機械式立体駐車場に対応し日本の交通事情にフィットするコンパクトなサイズ感、シンプルでスタイリッシュなスカンジナビアンデザイン、サステナビリティの追求、最先端のテクノロジーとボルボ車に期待される安全性のすべてが凝縮されている。日本では、2023年にシングルモーターの最上位グレードである「EX30 Ultra Single Motor Extended Range」が導入され、これまでに約2,500台を販売し、ボルボにおける電動化を牽引してきた。
今回、新たにEX30は、現在の1モデルから大幅にモデルレンジを拡大し、これまで以上に多様なライフスタイルやニーズに対応する全5モデルでの展開となる。
新たなラインナップとして導入される「EX30 Plus Single Motor」は、LFPバッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)を採用し390kmの航続距離と、0-100km/h加速5.7秒の十分な加速性能に、最先端の安全・運転支援機能など高い標準装備レベルとしながらも、ボルボ車の中で最も手頃な4,790,000円(税込)という価格を実現したモデル。また、現行のシングルモーターエクステンデッドレンジモデルの最大限の航続距離はそのままに、装備を見直し、魅力的な価格を実現した新グレード「EX30 Plus Single Motor Extended Range」も加わる。
さらなるハイパフォーマンスを求めるユーザーには、パワフルで洗練された走りと、あらゆる路面状況でも高い安定性を発揮するAWDモデル「EX30 Ultra Twin Motor Performance」が導入される。前後に搭載したモーターが、合計で最大出力315kW(428ps)/最大トルク543Nmを発揮し、0-100km/h加速ではボルボ史上最速となる3.6秒を実現している。
さらに、都市部での生活からアウトドアシーンまでシームレスに対応する、個性が際立つタフな外観と高い走破性を兼ね備えた、クロスカントリーモデル「EX30 Cross Country」も登場。
「EX30」シリーズは、幅広い価格帯、パワートレーン、個性やスタイルで選べる充実した全5モデルにより、ユーザーに最適なEVの選択肢を提供していくとしている。
必要十分な装備と航続距離を備え、かつ魅力的な価格を実現した「EX30 Plus Single Motor」
「EX30 Plus Single Motor」は、近距離走行が多いユーザーに向けた最適な選択肢となる。後輪駆動のシングルモーターにコストパフォーマンスに優れ、生産資源の確保が容易なLFPバッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)を採用し、日常生活に必要十分以上の390kmの航続距離を実現している。
さらに、全車共通の安全機能や運転支援機能、最先端のインフォテインメントシステムはもちろん、harman/kardonのハイエンドなサウンドシステムなどを標準装備しながら、価格は4,790,000円(税込)で、これは、ボルボ車の中でプラグインハイブリッド車やマイルドハイブリッド車も含めて最も手頃な価格となっている。
また外観では、18インチ「5スポーク・エアロ・アルミホイール(シルバー/ブラック)」が採用され、スタイリッシュな印象を与えている。
ハイパフォーマンス性能を実現したAWDモデル「EX30 Ultra Twin Motor Performance」
フロントとリアにモーターを配したAWD(全輪駆動)モデルの「EX30 Ultra Twin Motor Performance」は、クラス最高レベルのパフォーマンスと洗練された走りを提供。フロントに最大出力115kW(156ps)/最大トルク200Nm、リアに最大出力200kW(272ps)/最大トルク343Nmを発揮するモーターを搭載。0-100km/h加速では、これまでのボルボ車で最速となる3.6秒を実現し、瞬時の加速と優れたドライバビリティが楽しめる。
またAWDにより、降雪地域を含むあらゆるタイプの道路や路面状況でも、優れたグリップと安定性を発揮。モーターのパワー配分は常に制御されており、あらゆる状況下で後輪及び前輪への最適な動力伝達がおこなわれる。ドライブモードは、センターディスプレイのボタンからワンタッチで切り替えることができ、走行性能と電力消費を最適化する「標準」モード、フロントモーターを常時使用しAWDによる最高のパフォーマンスを発揮する「パフォーマンス」モード、航続距離を最大化する「レンジ」モードが選べる。
また、20インチ「5スポーク・エアロ・アルミホイール(ダイヤモンドカット/ブラック)」が採用され、力強い印象を引き立てている。
最大限の航続距離と魅力的な価格を実現する新グレード「EX30 Plus Single Motor Extended Range」
現行の「EX30 Ultra Single Motor Extended Range」の装備を見直し、より求めやすい価格を実現したPlusグレードの「EX30 Plus Single Motor Extended Range」が導入される。Ultraグレード・Plusグレードとも、後輪駆動のシングルモーターに、高効率なNMCバッテリー(三元系リチウムイオンバッテリー)を搭載。69kw/hのバッテリー容量で、一充電当たりの航続距離はEX30シリーズでは最長の560kmを実現している。
Plusグレードの内装には、日本初導入となる「インディゴ」インテリアが採用される。デコラティブ・パネルには、デニムのリサイクル工程で出る廃棄物となった繊維を使用している。また、シートは、インディゴカラーの100%リサイクルポリエステルのテキスタイルと、リサイクル素材とバイオ由来素材からなる“ノルディコ”のコンビネーションのレザーフリー素材を採用。細部までサステナビリティを追求し、環境にも配慮された快適でスタイリッシュなインテリアを実現している。
なおホイールには、19インチ「5スポーク・エアロ・アルミホイール(ダイヤモンドカット/ブラック)」が採用されている。
より個性を高めたクロスカントリーモデル「EX30 Cross Country Ultra Twin Motor Performance」
「EX30 Cross Country」は、EX30の都市部での快適な走行性能や機能性をそのままに、ボルボのCross Countryの伝統を引き継いだ、キャンプやスキーなどのアウトドア・アクティビティにも最適なモデル。週末に都会を離れ、自然の中での冒険を求めるすべての人に向けた、単なるクルマではなく、“ひとつの体験“を提供するクルマとなっている。
EX30よりも20mm高い195mmの最低地上高に、専用19インチアルミホイールの大径タイヤを装備し、前後にモーターを備えたパワフルなAWDモデルとなる。エクステリアは、スウェーデンの地形を表現したアートワークが施されたマットブラック仕上げのフロントフェイス、フロントとリアのバンパー下部と一体化した“ヴェイパーグレー”カラーがアクセントとなるインサートやホイールアーチ・エクステンションなどが、クロスカントリーモデルらしいタフで力強い印象を与えている。
さらに、18インチのオールテレーンタイヤと専用ホイールやルーフバスケット、マッドフラップといった純正アクセサリーも用意され、よりタフな外観を引き立てている。
【EX30シリーズ主要諸元】
【EX30 Cross Country主要諸元】
関連情報:https://www.volvocars.com/jp/cars/ex30-electric/
構成/土屋嘉久