ツーリングの臨場感をそのままに!Insta360のX5 BMW Motorrad版を使って北海道の大地を360度撮りまくり!!
2025.08.26
■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所
動画も静止画も1台で記録できる
BMW「R1300GS」での北海道ソロキャンプツーリングを記録したのは3台の機材で、その内訳はInsta360「X5 BMW Motorrad版」、GoPro「HERO13」、Apple「iPhone11Pro」である。メインはX5でサブとしてGoProを持参したが、旅を終えるとX5だけで全ての撮影が可能だったと思う。重たいミラーレスと交換レンズがなくてもいい時代になったのだ。
BMWのアドベンチャーバイク「R1300GS」で駆け抜ける、北海道10日間ソロキャンプの旅
バイク乗りなら一度はAdventureと呼ばれるモデルを手に入れたいと思うだろう。長距離ツーリング向けに設計された大柄な車体はオンロードとオフロードの両方に対応…
「X5 BMW Motorrad」のこだわり
360度VR動画が記録できる最新モデルのX5に、世界数量限定で「X5 BMW Motorrad版」が登場した。公式オンラインストアでの価格は9万9200円。まず目を惹くのは本体に入ったBMW MOTORRADのロゴである。そして、本体の電源OFFからでも使える付属のミニリモコン、大容量化された2800mAhのバッテリー、BMWのメーターをデザイン化したロゴ入り限定ダッシュボードの3点が限定モデルの特徴である。
特に便利だったのがミニリモコンで、「見えない自撮り棒」を使った後方視点の動画は、これがなければ走行中の録画のON/OFFは困難だった。大容量バッテリーのおかげでウトロから羅臼を結ぶ知床横断道路の360度動画も撮影できた。使用したmicroSDカードは256GBと余裕があり、5.7Kの解像度で動画を撮ってもフルにならなかった。10日間の旅で動画と静止画、合計80ファイルを記録していた。
X5でやってみたかった後方からのドローン風アングル。「見えない自撮り棒」を使用
撮影後の編集も自動化された
チャンスを逃さない360度動画にも弱点がある。まず360度を撮影するためにデータサイズが大きくなる。そして、編集に手間がかかると言われている。データサイズに関しては解像度に左右されるので8Kで撮らなければ、問題にはならない。また、1回の撮影時間を短くするのもデータ量削減に効果的だ。
編集にはスマホ用とPC用のアプリ「Insta360 Studio」が用意され、AIを使った編集機能が使える。また、X5で「InstaFrameモード」を使えばアスペクト比が正方形のHD画質の正面動画と高画質の360度動画を同時撮影できるため撮影後すぐにInstagramに動画をアップできるのだ。実際はGoProで撮った動画も編集が必要であり、特にInsta360の編集が面倒とは感じられなかった。それより、視点を動かして見ると思わぬ発見があり、自宅のMacで北海道の旅を追体験できた。
まだまだ紹介しきれない機能もあるが、X5はバイク記事作成のメイン撮影機材に決定。望遠レンズが必要でなければ、これ1台で記事に必要な静止画と動画の撮影はカバーできると確信した。
Planet視点にすると小惑星を走るような不思議な動画になる
クリスタルボール視点では球体に閉じ込められたような動画になる
最後にツーリング中の360動画を公開。スマホ再生時にスマホ自体を動かすか、指で画面をスライドさせると視点が変更できる
写真・文/ゴン川野