
ソニーは、ゲーミングギアブランド「INZONE」から、ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」、ゲーミングヘッドホン「INZONE E9」、ゲーミングキーボード「INZONE KBD-H75」、ワイヤレスゲーミングマウス「INZONE Mouse-A」、ゲーミングマウスパッド「INZONE Mat-F」「INZONE Mat-D」の計6製品を2025年9月5日に発売する。
価格はいずれもオープン。市場推定価格は「INZONE H9 II」が40,000円前後、「INZONE E9」が18,000円前後、「INZONE KBD-H75」が40,000円前後、「INZONE Mouse-A」が22,000円前後、「INZONE Mat-F」が8,000円前後、「INZONE Mat-D」が5,000円前後。
FPSゲームなどの競技性の高いゲームでの使用に最適!
いずれも、多くの国際大会で優勝を収めているプロeスポーツチームFnaticと共同開発した製品。キーボード、マウスをはじめとしたゲーミングギアへのFnaticの深い知見やプロ選手によるフィードバックと、ソニーが長年培ってきた技術を組み合わせて開発しており、FPSゲームなどの競技性の高いゲームでの使用に適している。
なお、「INZONE」ブランドでは、これまで、ワイヤレスヘッドセットとモニターを展開してきたが、今回は初めてキーボード、マウス、マウスパッド、有線イヤホンも発売。ソニーでは「INZONEの商品構成を拡充することで、総合的にPCゲームプレイヤーの勝利に貢献するゲーミングギアブランドを目指す」としている。
■ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」の主な特徴
「INZONE H9 II」は、フラッグシップモデルのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM6」と同じドライバーユニットを採用し、遠くの足音や迫力のある低音を明瞭に再生。また、プロeスポーツチームFnaticとの共同開発した、FPSゲームに適したイコライザーのプリセットも搭載する。
ゲーム向けに最適化した立体音響バーチャライザー「360 Spatial Sound for Gaming」により、ゲーム本来の7.1chサウンドを生かした、高い臨場感を再現する(※1)うえ、聴感特性データを用いた立体音響の個人最適化や、イコライザー設定により、自分のプレイスタイルにあわせた音質調整も可能(※1)。さらに、ノイズキャンセリング機能を搭載しているため、周囲のノイズを低減し、ゲーム中のわずかな音も聞き取ることができる。
通話性能においては、付け外し可能な単一指向性のブームマイクを搭載。広帯域のスーパーワイドバンド対応と、AIを活用したノイズリダクション機能を組み合わせることで、周囲のノイズを抑制しながらクリアな音声で通話が可能だ。
このほか、約260g(※2)と軽量な本体設計に加え、重量を均等に分散するヘッドバンドにより、長時間のゲームプレイでも快適に使用することが可能。約30時間(※3)の使用が可能なバッテリー性能を備えるほか、本体やマイクに加え、各種ケーブル類などを収納できるソフトポーチも付属する。
なお、機器間は、有線接続やBluetooth接続に加え、USB-Cトランシーバーを使用した低遅延の2.4GHzワイヤレス接続と次世代Bluetoothオーディオ「LE Audio」での接続にも対応し、Bluetooth接続と2.4GHzワイヤレス接続を併用することが可能だ。
※1 付属のUSB-Cトランシーバーで接続し、PCソフトウェア「INZONE Hub」による設定が必要。
※2 マイクを取り外した状態。マイク装着時の重量は約273g。
※3 チャットON、ノイズキャンセリングOFF、2.4 GHz接続時。再生する音量や周囲の温度など使用状況により、記載の時間と異なる場合がある
■ゲーミング有線イヤホン「INZONE E9」の主な特徴
ソニーの長年培った音響技術をベースに、ドライバーユニットの耳側とハウジング側の音量や、ハウジング内と耳側の空間をつなぐ部分の構造を最適化することで、足音・銃声・リロード音などFPSゲームで重要な音の感知や、定位感、距離感の表現に優れたサウンドを実現する。
また、Fnaticと共同開発した、FPS向けのイコライザープリセットも搭載。さらに、付属のUSB-C オーディオボックスを使用することで、「360 Spatial Sound for Gaming」により高い臨場感を再現(※4)し、立体音響の個人最適化やイコライザー設定による音質調整も可能(※4)だ。
このほか、軽量な本体設計に加え、本体を耳との接触面で支える「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」により、快適な装着感を実現するうえ、外気に繋がる経路を遮断したソニー初の完全密閉構造により優れた遮音性を実現。加えて、シリコーン製のハイブリッドイヤーピースも付属しており、さまざまなプレイ環境にあわせて装着することが可能だ。
※4 PCソフトウェア「INZONE Hub」による設定が必要。
■ゲーミングキーボード「INZONE KBD-H75」の主な特徴
入力のオンオフを判定するキーの深さを任意で設定できるラピットトリガー機能を搭載し、最大8,000Hzのポーリングレートと組み合わせることで、高速かつ正確な入力を可能にした。
また、ガスケットマウントを採用することで、ソフトな打鍵感を実現し、長時間のゲームプレイでも快適に使用することが可能。さらに、Fnaticとの共同開発によってキーの間隔を最適化しながら、75%のキーボードレイアウトを採用することで、マウスの可動域に干渉しづらいデザインを実現した。
このほか、ゲームプレイ中でもマウスから手を離さずにスムーズに音量調整が可能なボリュームコントロールダイヤルも搭載。PCソフトウェア「INZONE Hub」を使用することで、 アクチュエーションポイント、ラピッドトリガー、ライティング設定など、さまざまなカスタマイズも可能となる。
なお、現時点では英語配列(US)モデルのみをラインナップするが、2026年春には日本語配列(JIS)モデルを発売する予定としている。
■ワイヤレスゲーミングマウス「INZONE Mouse-A」の主な特徴
内部構造の一部に中空ガラスマイクロスフィアを含む部品を使用し、強度を保ちながら、48.4gと軽量な本体重量を実現。また、最大90時間(※5)の連続使用が可能なため、長時間のゲームプレイでも快適に使用できる。
さらに、高性能なセンサーを搭載しており、最大30,000DPI、最大70Gの加速度、最大750IPSのトラッキング速度を実現。これにより、正確なマウス操作を必要とするプロeスポーツ選手のニーズに応える。加えて、最大8,000Hzのポーリングレートにより、低遅延で滑らかな操作ができる。
このほか、光学式のマウススイッチを採用し、より高速な反応を実現。形状やクリック感などをFnaticと共同開発し、軽量で丈夫なデザインと、機敏な操作感を両立しているのもポイントだ。
※5 ポーリングレート1,000Hz時。
■ゲーミングマウスパッド「INZONE Mat-F」および「INZONE Mat-D」の主な特徴
「INZONE Mat-F」は、厚さ6mmでSlimFlex素材を採用しているため安定性が高く、FPSゲームなどにおいて正確に照準を合わせることができる。また、滑らかなクロス生地により、マウスの軽い滑り出しを実現しながら、確実にマウスを止めやすくなっており、特にマウス感度を低めに設定しているプレイヤーに適している。
一方、「INZONE Mat-D」は、厚さ4mmで表面には低摩擦なクロス生地を採用。素早く微細なマウス操作が可能なため、特にマウス感度を高めに設定しているプレイヤーに適している。
さらに、両製品ともに、ゲームプレイを妨げない高耐久なステッチ加工を施しており、Fnaticとの共同開発によって競技性の高いゲームでの使用が可能だ。
関連情報
https://www.sony.jp/inzone/
構成/立原尚子