
猛暑を通り越して“酷暑”とも言うべき最近の夏。さまざまな熱中症対策がいわれる中、老舗アパレルメーカー・オンワード樫山の「JOSEPH ABBOUD MOUNTAIN(ジョセフアブード・マウンテン)」から新発想のクールダウンウェア『FREEZE PACK POLO(フリーズパックポロ)』が発売された。
その効果と実力はどんなものか、実際に着用してみた。
めまいや立ちくらみ、手足の震えや頭痛や倦怠感など、いつもと違うな……と思ったら熱中症になってしまっているかもしれない。おかしいなと思ったら応急処置を速やかに行う…
首筋にセットした冷却ジェルで効率的な暑さ対策
このポロシャツには冷却ジェルが付属している。これを家庭用の冷凍庫で2時間以上凍らせて、頸椎部分に設けられたポケット装着して冷感効果を得るというもの。
冷却ジェルは3つ付属しているので、1つはポロシャツに装着し、残りは専用の保冷ポーチに入れてスペアとし持ち歩けるようになっている。
あえて、気温が高く日差しも強いと思われる時間帯に試着開始!
試着日の予想最高気温は31度。あえて一番暑いと思われる午後1時ごろに着用して外出してみた。この時点の湿度約70%で、日差しも強い。しかし、コットンとリサイクルポリエステルの混紡生地で、鹿の子編みのシャツは、サラリとした肌触りで快適な着心地だ。
冷却ジェルは市販の保冷剤のように完全に固くならないので、首筋のカーブにすぐにフィットしてくれて、すぐに冷たさを感じた。
首筋には頸動脈が通っているので、冷やすことで血管内の血液が冷えて全身を巡り、効率良く体温を下げてくれる。今回はその感覚を十分に実感することができた。
やはり最初は冷却ジェル部分に少し違和感が・・・
しかし、やはり冷却ジェルが首筋に入っているので、その重量で歩いているときにその部分がモタついた感じが否めないというのが最初の感想。だが、途中でふと気が付いて、シャツの第一ボタンまで閉めてみる、・・・とその感覚がなくなった!
つい、普段からのクセで第一ボタンを外して着用していたのだ。冷却ジェルのフィット感も増し、さらに冷却効果が高くなった。
メーカーの解説によると、冷却ジェルは外気温約27度で約10度の冷感を約1時間維持できるとのことだが、この日の約40分の外出の間、ずっと冷たさを感じていることができた。
冷却ジェルポケット部分に搭載されたテクノロジー
冷却ジェルを納めるポケットの内側にはアルミタフタ素材が使われていて、外気の熱を遮断しつつ冷気を閉じ込める工夫が施されている。これによって優れた冷却効果を発揮してくれるのだ。
ただ、普通のポロシャツとして着用する場面を優先してシャツ地側にはアルミタフタを使用していないため、空気中の水蒸気が結露して濡れたように見えるのが少し気になった。
夏場はもちろん、春から秋口まで使えそう
コットンとリサイクルポリエステルの混紡で、鹿の子編みの生地はドライな質感があって、軽い着心地。
吸水速乾性も高そうなので、猛暑の中で着て汗をかいてもすぐに蒸発させて、体温を下げてくれる効果が期待できそうだ。ラインアップは、シンプルな無地タイプとリゾート感あふれるリーフプリント柄の2型。冷却ジェルを使用しなくてもファッショナブルに着られるので、長い間さまざまなシーンで使うことができそうだ。
8月を過ぎても猛暑が続くことが予想されるこの時期、「FREEZE PACK POLO」で、さりげない涼しさを感じながら過ごしてみてはどうだろうか。
JOSEPH ABBOUD MOUNTAIN『FREEZE PACK POLO』
価格:14,300円(税込)
サイズ展開:S/M/L/LL
カラー展開:グレー、ネイビー 、ブルー(柄)
付属品:冷却ジェル×3個、専用保冷ポーチ×1個
オンワード・クローゼット
撮影・文/松尾直俊
編集プロダクション勤務後、多くの雑誌、書籍の編集/ライターとして長年活動。モットーは「難しい話をわかりやすく」。スポーツ全般からフィットネス、食と栄養、腕時計、デジタル/ITネットワーク関連や家電に文房具、クルマやオートバイ、サブカルチャー系、など幅広い分野の取材・執筆を手掛ける。
「水だけ」「塩飴だけ」はNG!専門医に聞く熱中症を予防する水の飲み方と栄養の摂り方
いよいよ今年も猛暑が近づいてきた。特に外回りや外での作業が多いビジネスマンは熱中症対策の準備に意気込んでいることだろう。熱中症対策といえば、こまめな水分摂取やネ…