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和風住宅に住むメリット1位は「落ち着く」、デメリット1位は?

2025.08.23

和風住宅と洋風住宅は、見た目だけでなく住み心地も大きく異なるし、住宅のタイプは家作りで多くの人が悩むポイントだ。AlbaLinkが運営する『訳あり物件買取プロ』は、全国の男女500人を対象に「和風住宅と洋風住宅のメリット・デメリット」についてアンケート調査を実施して結果を公開した。6割以上がフローリング中心の洋風住宅に住んでおり、デメリットでは両方のタイプで室内温度に関することが挙がったという。

洋風住宅に住んでいる人が6割以上

全国の男女500人に「現在住んでいる住宅のタイプ」を質問すると、フローリング中心の「洋風住宅」が63.8%でもっとも多かった。次いでフローリングと畳が混合した「和洋折衷住宅」(23.0%)で、畳中心の「和風住宅」は13.2%でもっとも少なかった。現在は、洋風住宅が主流となっており、多くの人がフローリング中心の住まいを選んでいる。和の要素を取り入れたい場合は和洋折衷にすることが多く、純粋な和風住宅は少数派だったという。

和風住宅のメリットの1位は圧倒的に「落ち着く」

和風住宅に住んでいる66人に聞いた「和風住宅のメリット」の1位は「落ち着く」(42.4%)だった。2位「寝転びやすい」(19.7%)、3位「雰囲気が好き」(13.6%)というランキングになった。和風住宅は「精神的な快適さ」や「空間の心地良さ」が評価されており、住まいに癒しや和の趣を求める層にとってはメリットが大きいという。

1位の「落ち着く」には、「大きな家で和室なので、心穏やかにゆったりと過ごせます」(30代 女性)や「畳があるとなんとなく落ち着く」(40代 男性)といった意見があり、和風住宅は「落ち着く」や「癒される」と感じる人が多くなっている。和風住宅で落ち着くと感じる理由としては、「畳の感触がフローリングに比べてソフト」や「実家が和風住宅で、慣れている」などがあり、大きな和風住宅では襖を取り払った状態の広間や和室から縁側と庭へ続く開放感のある空間などもあり、広々した場所で暮らせることによるリラックス効果もあるようだ。

和風住宅のデメリットの1位は「断熱性能が低い」

和風住宅の「デメリット」に関する回答では、1位は「断熱性能が低い」(30.3%)で2位の「隙間が多い」(21.2%)も多い。和風住宅は、住宅性能の面で不満を感じている人が多いようだ。「断熱性能の低さ」や「隙間の多さ」は、寒さや暑さへの対処に直結することから、住み心地に大きな影響を与えていると読み取れるという。

1位の「断熱性能が低い」では、「冬場は冷える。冷暖房の効きが悪い」(20代 女性)や「寒さ暑さにかなり弱く、冬は外よりも寒く、夏も外より暑いです」(30代 女性)といった意見があった。伝統的な和風住宅は一般的に、高温多湿な日本の夏を少しでも風通し良く涼しく過ごせることを重視した作りになっている。開口部が大きいなど開放的な作りになっているため、「冬は寒い」とコメントした人が多く、夏も「外より暑い」、「冷房がなかなか効かない」という例がある。住環境が外気温に左右されやすいことで、ストレスを感じている人も多いが、最近の「和モダン住宅」などでは和風のデザインに断熱の技術を取り入れることも行なわれているという。

4位の「畳のメンテナンスが面倒」は、和風住宅のメリットとしても挙げられていた畳だが、メンテナンスが面倒という点ではデメリットにも感じるようだ。畳は日常生活の湿気や日焼けでダメージを受けて劣化していくので、手入れと定期的な張り替えが必要となり、手入れが手間で張り替えに費用がかかる点もデメリットだと認識されているとという。畳は「跡になるので、重い家具を置きにくい」などのデメリットも挙がったという。

洋風住宅のメリット1位は「掃除が楽」

洋風住宅に住んでいる319人に「洋風住宅のメリット」について質問すると、ダントツの1位は「掃除が楽」(42.0%)だった。それに2位「雰囲気がおしゃれ(10.7%)」、3位「使いやすい生活動線(7.5%)」が続く。洋風住宅は、効率的に暮らせる点が評価されているようだ。「掃除が楽」や「使いやすい生活動線」など、日々のメンテナンスや室内での移動における負担の少なさが、メリットとして捉えられているようだ。

1位の「掃除が楽」は、「フローリングなので、日常的な掃除はフローリングワイパーやロボット掃除機で済ませられる」(20代 女性)や「床に飲み物などをこぼしても掃除しやすい」(40代 男性)といった意見もあったが、洋風住宅で掃除が楽になる理由は床材がフローリングであること。フローリングは畳と異なり、水分を吸収しにくいので、飲み物をこぼしてもすぐに拭き取れ、日常的な掃除もフローリングワイパーなどで手軽にできる。清潔さを保つためには、必要となる労力が少ないことが評価につながるようだ。

2位には「雰囲気がおしゃれ」がランクインした。「デザイン性が高く、おしゃれな外観・内装を楽しめること」(20代 女性)や「築年数の割に古臭さを感じさせない、モダンなデザイン」(60代以上 男性)といった意見があったが、洋風住宅からは今っぽさや洗練された雰囲気を感じられているようだ。和風住宅は「古臭い」という声があった一方で、洋風住宅については築年数が経っても古臭く見えないという声も挙がった。デザイン性に優れている和風住宅や古く見えてしまう洋風住宅も多くあるが、傾向としては洋風住宅をおしゃれだと感じている人が多いようだ。「おしゃれな家具や照明と合わせやすい」という声もあり、建物だけではなくインテリアとの相性を考えている人もいるようだ。

洋風住宅のデメリット1位は「冬に寒い」

洋風住宅のデメリットの1位は「冬に寒い(12.5%)」、2位は「夏に暑い(11.3%)」だった。3位「湿気がこもりやすい(6.0%)」、4位「気軽に寝転べない(5.6%)」、5位「和室がない(4.7%)」というランキングになった。和風住宅に比べると断熱性は高いとされる洋風住宅だが、「冬に寒い」や「夏に暑い」といった断熱・気密性に対する課題がトップになった。気密性が高いゆえに「湿気がこもりやすい」といった声もあったという。「気軽に寝転べない」といった不満からは、洋風住宅に住みながら畳など和の要素を恋しく思っている人もいることがわかった。

1位の「冬に寒い」は、「冬はフローリングが冷たく、到底素足では歩けないこと」(20代 女性)や「床暖房がないので、冬場の朝夕は特に下から寒さが伝わってきます」(40代 男性)といったコメントがあった。洋風住宅で主流のフローリングは、薄い板を接着剤で貼り付けた合板だが、畳に比べて床下の寒さを伝えやすいため、冬場のフローリングからは外の冷たさが直接足裏に伝わってしまう。床暖房が設置されていない洋風住宅では、足元が冷えるという悩みが多くなったという。冷えに悩む人も多いため、フローリングの冷たさは大きな不満の要素になっていると思われる。

4位の「気軽に寝転べない」には、「フローリングの床は硬いので、カーペットなどを敷かないと寝転べない」(30代 男性)といった床の硬さに対する不満が挙がった。フローリングは畳と比較して硬く冷たいので、直接座ったり寝転んだりすると身体が痛くなることもあるが、寝転ぶのにラグやカーペットが必要で面倒と感じている人もいるようだ。

今回の調査では、日本では洋風住宅が主流になっている実態がわかった。洋風住宅にメンテナンス性の良さなどのメリットを感じている人が多い一方で、気密性が高いことによる暑さや湿気の問題を感じている人もいた。メンテナンスが手間だったり断熱性が弱かったりして少数派の和風住宅だが、寝転びやすく落ち着けるというメリットが挙がっている。洋風住宅に住んでいるが畳を恋しく思っている人もいたので、洋風住宅を建てるにしても「LDKの一角に気軽に寝転べる畳コーナー」など和の要素を入れる和洋折衷の住宅を検討してもいいかもしれない。

「和風住宅と洋風住宅のメリット・デメリット」調査概要

調査対象:全国の男女
調査期間:2025年7月26日~27日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性355人/男性145人)
回答者の年代:20代:20.4%/30代:34.0%/40代:25.4%/50代:15.2%/60代以上:5.0%

https://wakearipro.com/japanesestyle-and-westernstyle

構成/KUMU

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