小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

AI PCの導入で世界に遅れ!インテルが世界23か国におけるAI PC普及のレポートを発表

2025.08.30

一般社団法人 電子情報技術産業協会による*1と、2024年度のパーソナルコンピュータ国内出荷実績は8,307千台(前年比124.3%)、2025年度は第1四半期(2025年4月~6月)時点で2,629千台(前年比163.4%)と前年度を上回るペースで出荷されていた。
*1 https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/pc/index.htm

企業では、検索や翻訳などのタスクにおいてAIがもたらす生産性向上の効果を見込み、クラウドサービスとして利用される、AIの日常的な活用がAIの導入を加速させているようだ。

一方、IT効率の向上、機密データの保護強化、長期的なコスト削減の観点から、企業の間で、AI PCが急速に主要な選択肢となりつつある。

こうした状況を受けインテルは、日本を含む全23の国と地域に在住の5,050名のビジネスパーソンを対象に2025年5月に実施した「AI PCグローバルレポート」を発表したので、詳細をお伝えしよう。

世界のAI PCへの期待は高く、日本はさらに成長の余地あり

まず、AI PCへの理解度を聞いたところ、全体の85%、日本の52%が「よく理解している」もしくは「理解している」と回答し、34ポイントの差があることがわかった。[図1]

また、AI PC導入の検討状況を聞いたところ、全体の87%が「AI PCへの移行を進めている」もしくは「導入を計画している」と回答し、日本は65%と、22ポイントの差があることが判明。[図2]

従業員がAIを効果的に活用し、それに伴う課題やリスクを理解するために、どのような取り組みを行っているか聞いたところ、日本では31%が「従業員が職場でAIツールを試すことを推奨している」、「AI機能を備えたツールに関する継続的なトレーニングを実施している」と回答。

一方、24%が「従業員がAIを効果的に活用するための積極的な取り組みは行っていない」、さらに7%が「従業員が職場でAIを使用することを推奨しない」と、あわせて31%が職場でAIの活用に積極的に取り組んでいない、もしくは推奨していないことがわかった。[図3]

さらに、世界では90%が「AI PCが生産性を向上する」と考えている一方で、日本では70%にとどまり、また「AI PCがカスタマーインサイトのカギである」(世界:90%、日本:69%)、「AI PCが従業員の定着や獲得のカギである」(世界:89%、日本:64%)、「AI PCはイノベーション(新製品やサービス、収益の創出)と関連性がある」(世界:92%、日本:75%)といったAI PCの活用イメージに世界と差がることが判明した。

日本におけるAI PCの活用イメージの普及には依然として向上の余地があることがうかがえる。

日本のAI PC導入の障壁は「コスト」だが、AI PCに追加の投資を許容

自社でAI PC導入する際の障壁を3つ尋ねたところ、世界では33%が選んだ「セキュリティ上の懸念」が最も高いという結果となった。

日本でも「セキュリティ上の懸念」への関心は37%と世界の傾向より高いものの、最も高い障壁は「初期コスト」、「運用コスト」(いずれも44%)という結果に。[図4]

さらに、AI PC導入にあたり、技術的、セキュリティ上に関する懸念を聞くと、世界の49%、日本の68%が「データ漏洩」を選び、他国と比べ最も日本がデータ漏洩を懸念していることが判明。

日本では、AI PCを導入する際にコストを重視する一方、もしAI PCを導入する際、従来のPCと比べて1台あたりどの程度追加で支払うことができるかを聞いたところ、77%が追加で支払うことができると回答した。[図5]

このようにAI PCの導入に追加の投資を許容することが明らかになったが、さらにビジネスとAIのユースケースに特化したAI PCを活用することで、従業員とITチームの生産性と効率性を最大限高めることができる。[図6]

世界の実際にAI PCを活用している人にAI PC導入する際のチャレンジを聞いたところ、34%が「追加のトレーニングの必要性」と最も高く、懸念材料として最も高かった「セキュリティの問題」は23%であった。

さらに、3人に1人(33%)が「特になし」と回答し、導入の際の懸念は実際に活用してみるとそこまで大きな問題とはならないようだ。[図7]

日本における普及のキードライバーは「組織全体におけるAIの活用と導入の促進」

世界では、83%が「自社のリーダーシップはAIの可能性を理解している」と回答した一方、日本では52%にとどまった。また、従業員についても、世界では73%がAIの可能性を理解していると回答した一方、日本では48%にとどまっている。

さらに「自社のITチームはAI PCの導入に準備ができていると考えているか」については、世界の90%に対し、日本は65%という結果になり [図8]、世界と比べると、日本ではAIの可能性を組織全体で認識する必要があると考えられる。

そのために「AI PCの可能性を社内で理解するために役立つ情報やリソース」を聞くと、日本では「AI PCのトレーニング」「費用便益分析」(いずれも52%)という結果に。

リーダーシップやIT担当者だけではなく、従業員も含めた組織全体でのトレーニングの必要性が浮き彫りになった。

調査概要

本調査は、ブラジル、カナダ、ドイツ、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、サウジアラビア王国、マレーシア、メキシコ、ポーランド、シンガポール、南アフリカ、大韓民国、スペイン、台湾、タイ、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカ合衆国、ベトナムの企業や組織に所属するビジネスおよびITに携わる意思決定者5,050名を対象に実施した。

回答者は、企業オーナーや経営幹部、ディレクター、上級管理職など、さまざまな職種に従事しており、IT、テクノロジー、金融サービスを中心とした業界で働いている。なお、小数第1位で四捨五入しているため、合計で100%にならない場合も。

(C) Intel Corporation. Intel, the Intel logo, and other Intel marks are trademarks of Intel Corporation or its subsidiaries. Other names and brands may be claimed as the property of others.

関連情報
https://intel.co.jp/

構成/Ara

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年7月16日(水) 発売

DIME最新号は、誕生45周年のガンプラを大特集!歴史を振り返り、ガンプラが今後どのように進化していくのかを総力取材。プラモデル制作に役立つ〝赤い〟USBリューターの特別付録付き!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。