
AI技術の急速な発展は、世界の出版業界に新たなデジタル化の波をもたらしている。この大きな変革の中、日本の出版業界においてもデジタル化とAI革命をどのように乗り越え、業界を活性化させるかが喫緊の課題となっている。
そんな中、長年、AIとデータ活用に深く携わってきたBookAIは、出版業界が直面する課題と可能性に着目。読書AI アシスタント「Miva」を開発した。
同社によれば、BookAIの中核をなす「知識マップ」は2025年に発表されて以来、台湾の主要出版社から大きな注目を集めており、現在5社との提携が進行中だという。
AI技術がもたらす新しい読書習慣と「Miva」の可能性

Mivaは台湾チームによって独自開発された「知識マップ」技術を基盤としている。この技術により、AIは書籍の中から特定の知識点を素早く探し出し、読者のニーズに合わせた的確な推薦を可能にしている。
さらに重要なのは、これにより、AIのマシントレーニングなしで著者の知的財産を保護しながら、知識への道案内と著作権侵害の回避を両立していることだ。
「BookAIは読書を促進するだけでなく、書籍の購入意欲も高め、著者、出版社、読者のすべてに利益をもたらします」と同社CEO・謝昆霖氏は強調する。情報過多の現代において、BookAIは若者が集中して読書に没頭する手助けもできるという。
■教育や研究の現場にも変革をもたらす可能性を秘めた「Miva」

BookAIファミリーは4つの製品で構成されており、同社では「特に日本の皆様にご注目いただきたいのが、読者が書籍内の知識を素早く見つけられるように設計された『Miva』です」とコメントしている。
「Miva」は、特定の読書テーマを入力するだけで、BookAIが関連書籍を自動で選別して、重要な段落をハイライト表示。さらには複数の書籍の要点をまとめることも可能だ。
さらに質問に対して書棚から適切な本を選び、その知識を引用してくれる。これは読書の概念を再定義し、教育や研究の現場にも変革をもたらす可能性を秘めていると言えるだろう。
BookAIの技術は、出版業界が直面する危機を乗り越えるだけでなく、多言語対応の知識伝達プラットフォームを構築している。現在、繁体字中国語では95%以上の精度を誇り、日本語及び英語の翻訳もそれぞれ92%と90%に達しており、原文の意味を忠実に再現する。
同社では「台湾の書籍を世界に、そして日本の知識を世界に発信し、知識の国境をなくすことを目指しています」と説明している。
<Mivaの可能性を体験、アンケートに回答すると豪華特典も>
Mivaの日本市場への展開に向けてアンケート調査が実施される。回答者には、特典としてMivaの無料試用期間が進呈されるほか、抽選で豪華ギフトカードが当たるチャンスもある。期間は2025年9月30日まで。
◎キャンペーン詳細はこちらから。
構成/清水眞希