硬派の意味とは?実は長い歴史がある硬派という言葉。由来や時代によるイメージの移り変わり、硬派な人の特徴など、「硬派」に関する日本語知識と人間観察をまとめました。
目次
「硬派」と聞いて、どのようなイメージが浮かぶでしょう。現代ではもっぱら個人の性格やふるまいを表す言葉として使われる「硬派」ですが、使われだした当初から現代まで少しずつ色んな意味で使われてきました。
知っておくと、日本語の雑学知識が広がるのはもちろん、誤った使い方をすることも避けられて一石二鳥です。
さらに、「硬派な人」とはどういう人なのか、特徴や行動原理、恋愛面での付き合い方も押さえておくと何かと役立つはず。
そこで本記事では、「硬派」の言葉の由来や時代とともに変わった意味、「硬派な人」の心的傾向について、筆者個人の体験や見解も合わせてご紹介します。
硬派とは?語源と意味の移り変わり
「硬派」という言葉の起源は古く、使われはじめたのは明治時代。当時から現代に至る過程で、少しずつ意味が変わっているため、まずは当時から現代まで続く複数の意味を追ってみましょう
■硬派の意味の移り変わりと時代背景
硬派の本来の意味は、「強硬派」「自分たちの意見や主義を強く主張し、押し通そうとする一派」です。明治当時、男子学生の集団が起こす騒動(恐喝や強姦、他グループとの抗争)が社会問題となっていたことから、不良学生を指す言葉として使われ始めました。
時代が進むにつれて、硬派が持っていた「強硬派」の意味は薄まり、「腕力や男らしさを強調する態度」「男女交際をはじめとした恋愛に真面目な人」という意味で使われるケースが増えます。
また、人に対して使われるだけでなく、新聞や雑誌などのメディアで、主に政治・経済分野を扱うものを指して「硬派」と呼ぶ場合もあります。
【硬派の主な意味】
・自分たちの意見や主義を強く主張し、押し通そうとする一派。強硬派。
・腕力や男らしさを強調する態度。
・恋愛関係に真面目な人。
・放送・出版業界で主に政治・経済関係、あるいは堅く真面目な内容を扱う媒体や会社の風潮。またはそういう記者・編集者・作家。
現代の「硬派な人」の特徴と付き合い方
現代の「硬派」は、言葉が生まれた明治時代よりもポジティブな意味に変わっています。特に、「恋愛関係に真面目な人」という意味は気になるポイント。現代における「硬派な人」にはどのような特徴があるか見てみましょう。
■硬派な人の特徴と行動原理
一般に、硬派な人には以下のような傾向があると言えます。
・浮気をしない(恋愛相手を裏切らない)
・男らしさや序列にこだわる
・信念がある
・真面目でストイック
・仕事や学問・趣味などへの熱量が高い
・愛情表現がわかりにくい
・弱音を吐かない(弱みを見せるのが苦手)
・身近な人を大切にする
・ユーモアのセンスがない
それでは、上記の特徴を長所と短所に分けて見てみましょう。
【硬派な人の長所】
・浮気をしない(恋愛相手を裏切らない)
・信念がある
・真面目でストイック
・仕事や学問・趣味などへの熱量が高い
・弱音を吐かない(弱みを見せるのが苦手)
・身近な人を大切にする
恋愛相手として見た場合、硬派な人の「浮気をしない」「身近な人を大切にする」といった傾向は大きな長所と感じる人が多いのではないでしょうか。仕事に熱心に取り組む姿勢や曲げない信念を持っている部分に憧れる人も多いでしょう。
「弱音を吐かない(弱みを見せるのが苦手)」については、頼もしいと感じる人がいる一方で、頼られない寂しさを感じる人もいるため、一概に長所とは断定できませんが、硬派な人にそうした傾向があることは意識しておきたいポイントです。
【硬派な人の短所】
・男らしさや序列にこだわる
・愛情表現がわかりにくい
・ユーモアのセンスがない
硬派な人の傾向の一つに「男らしさへのこだわり」や年長年少・先輩後輩・上司部下といった「序列へのこだわり」が挙げられます。行き過ぎると男尊女卑やパワハラ・モラハラに繋がりかねませんが、本人にモラルとバランス感覚が備わっていれば、大きな問題に発展する可能性は低いでしょう。気になる場合は、相手が時代に沿った価値観を持っているかチェックし、必要に応じて話し合ってみましょう。
「愛情表現がわかりにくい」「ユーモアのセンスがない」については、お互いの相性によって重要度が異なる部分でもあります。
たとえば、愛情をきちんと言葉や態度で表現してほしい場合や、笑いのツボを共有したい場合は、希望をそのまま伝えるのも一つの方法です。
■硬派な人が求める恋愛関係とは?
それでは、硬派な人が恋愛相手に求める傾向にはどのようなものがあるでしょう。
・自立した関係を築ける
・相手を信用・信頼できる(嘘や駆け引きは苦手)
・尊敬できる部分がある
・自分の弱さを見せられる
硬派な人、特に愛情表現が苦手な人の場合は、べったりした恋愛関係よりも、お互いがある程度自立している関係のほうがうまくいきやすいと言えます。
恋の駆け引きも苦手なので、「初対面でなれなれしくする」「嫉妬させる」「気のないふりをする」「デートをすっぽかす」といった態度よりも、「礼儀正しく振る舞う」「約束を守る」「嘘をつかない」「感謝や謝罪をきちんと伝える」などの誠実な対応を心がけると良いでしょう。
また、尊敬できる相手を好む傾向があるため、自分の得意分野やずっと続けている趣味・勉強を伝えると話が弾む場合も。
硬派な人は、弱みを見せることが苦手な傾向がありますが、弱音を吐いても大丈夫な雰囲気づくり(自分も頼ったり弱みを見せたりするetc.)や、包容力を示す(話を聞く、相談に乗るetc.)のも好感度アップに繋がります。
■硬派な人と上手に付き合うコツ
・嘘をつかない
・お互いに尊重し合う
・時には頼る・弱さを見せる
・初対面で距離を詰めすぎない
・価値観が合わない部分は話し合う
硬派な人は、日本人(特に男性)には多いタイプと言えます。筆者の周囲にもパートナーや友人知人含め「硬派な人」がちらほら。硬派な人と上手に付き合うコツを知っておくと、恋愛はもちろん、仕事やプライベートで知り合った場合にも相手と良い関係を築きやすくなるでしょう。
硬派の反対語や言い換え表現は?

「硬派」は歴史の古い言葉だけに、反対語も広く知られています。また、言い換えの種類も豊富。ここでは、硬派の対義語や類語について見てみましょう。
■硬派の反対は「軟派」。ナンパの語源にも
硬派の反対語(対義語)は「軟派」です。硬派と軟派はほぼ同時期にできた言葉で、元々は軟派も不良学生のうち「硬派に反目する一派」「異性との交遊や華美な服装に流れる者」を指す言葉でした。
現在は意味が変わり、「路上で異性に声をかけて誘うこと」を「ナンパ」と表現します。硬派と比較すると「軟派な人」と単体で使うケースは一般的ではなく、もっぱら行為に対して使われることが多いでしょう。
■硬派の言い換えと類語
硬派は、現代では良い意味として使われることが多いですが、別の言葉に言い換える場合は、「男らしい」「男性的な」「男気のある」「竹を割ったような」「気骨のある」「きっぷの良い」などが適当です。
不良的なニュアンスを出したい場合は、「ならず者」「無法者」「ちんぴら」「アウトロー」などを使うと良いでしょう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/ここね
20代フリーライター。日常で見つけた小さな気づきや発見を、自分自身の体験をふまえて綴っています。趣味は本を読んだり、映画を観たり、美味しいごはんを探し歩いたり。好奇心のままに、気になるものはとりあえず試してみるタイプです。







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