
スターバックスコーヒージャパンは上場廃止…でもこれでいける!
スターバックスコーヒーでは、「自分へのご褒美」として新作のフラペチーノをつい買ってしまう読者もいるはずだ。この部分を株主優待で節約できるのなら、「たまにはよい」と甘くなってしまってもいいのではないだろうか。
以前は、スターバックスコーヒージャパン(2712)の株を買えば日本全国の店舗で利用できるドリンク無料チケットが株主優待として配布されていたため、ベンティサイズのドリンクを楽しめたそんな時代もあったねと話す懐古厨が出てくるものだが、それも2015年には終了。スターバックスコーヒージャパンは上場廃止になってしまった。そして、米国株のスターバックス(SBUX)を買っても株主優待はない。
では「スターバックスコーヒーでは株主優待が使えないのか?」と考えると、「頭をはたらかせれば、いくつかの株主優待を使える」ことがわかってくる。※株価は2025年8月18日終値
方法1.三井不動産(8801)の株主優待を使う
ららぽーとや東京ミッドタウンにあるスターバックスコーヒーなら三井ショッピングパークポイントが利用できるため、三井不動産(8801)(株価1,585円、最低投資額15万8,500円)の株主優待が使える。
三井不動産の株主優待は、継続保有期間が1年以上必要なので、今買うと2027年3月の権利を狙うことになり少し先の話になるが、使い勝手のよい三井ショッピングパークポイントは使うとハマる人も多いに違いない。100株で1,000ポイント、200株で2,000ポイントと増えていき、1,200株では1万2,000ポイントがもらえる。
しかも、長期保有すると追加ポイントももらえる。もし2025年3月までに100株保有して株主番号が変わらなければ2026年3月権利から株主優待を受け取れるが、3年目に受け取るポイントは従来1,000ポイントのところ2,000ポイント、5年目に受け取るポイントは従来1,000ポイントのところ3,000ポイントと「増える」のだ。
方法2.ユニプレス(5949)の株主優待を使う
自動車用のプレス大手企業、ユニプレス(5949)(株価1,143円、最低投資額11万4,300円)の株主優待でスターバックスドリンクチケットがもらえると言うと、意外に聞こえるかもしれないが本当だ。
ユニプレスの株主優待は100株で1年以上1,000ポイント、2年以上2,000ポイント、3年以上3,000ポイントがもらえ、300株ではでは1年未満でも1,000ポイントがもらえ、1年以上なら2,000ポイント、2年以上なら3,000ポイントといったように長期保有でもらえるポイントが増えていくのだが、この株主優待ポイントは、スターバックスドリンクチケットとも交換ができる。
スターバックスドリンクチケットばかりか、コメダ珈琲店のeギフトやサンマルクカフェのカフェギフトチケット、上島珈琲店のギフト券などにも交換できる。
配当利回りも5%以上あり株主優待も魅力的だが、ユニプレスの2025年の純利益はマイナスであること、2026年の売上高も減る予想であることも認識しておきたい。なぜなら、取引の7割を占める自動車会社が業績不振による経営危機とも言われているため。株式投資には「逆張り(株価が下落している時に買う)」の手法もあるが、大切なのは株主優待だけを見て買うのではなく、営業利益などの確認、経済ニュースにも敏感になって理解しておくことだと思わされる。
方法3.「ポイント優待」を充当して払う
ポイントをチャージしてau PAYやd払いで払う方法もある。KDDI(9433)(株価2,653円、最低投資額53万600円※200株購入時)や沖縄セルラー電話(9436)(株価5,370円、最低投資額53万7,000円)では、株主優待でPontaポイントを選べるが、これをauPAYにチャージすればau PAY対応のレジで支払える。バリューHR(6078)(株価1,610円、最低投資額16万1,000円)の株主優待ではdポイントも選べるため、dポイントをもらいd払いでポイント利用設定をONにして支払える。
また、ミライト・ワン(1417)(株価2,809円、最低投資額28万900円)でも株主優待はWEB申込であればPayPay、dポイント、Pontaポイントが受け取れた。このようなポイントがもらえる株主優待を多く保有するほど、有利になるわけだ。
少し上級者向けになるかもしれないが、TOKAIホールディングス(3167)(株価1,113円、最低投資額11万1,300円)ではTLCポイントが選べ、ドットマネー経由で各種ポイントに交換する方法もある。TLCポイントからドットマネーに換え、そこからdポイントなどのポイントに交換するというワザだ。TLC会員にならないといけないが、熱意のある人はやってみよう。
方法4.「プレミアム優待倶楽部」で「ギフティカフェボックス」のポイントにする
株主優待として「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業の株主優待ポイントを、スターバックスのドリンクチケットにして使うという方法もある。
まずは、(1)「プレミアム優待倶楽部」でもらえるポイントをWILLsCoin(ウィルズコイン)にし、(2)「ポイント・クーポン」カテゴリからgiftee(ギフティ)のCafe Box500ポイントとWILLsCoin(ウィルズコイン)700coinを交換。
そして、(3)giftee Cafe Boxでは、スターバックスのドリンクチケット500円分を選び、交換できたら、(4)店頭でQRコード部分を提示して値引きしてもらうという流れ。つまりは、「プレミアム優待倶楽部」のポイントをあらかじめコインに換えてギフト券にしておき、お店でそれを提示して支払いを少なくするというものだ。
giftee(ギフティ)のCafe Boxではスターバックスのギフト券だけでなく、TULLY’S COFFEE(タリーズコーヒー)やサンマルクカフェのチケットにもなるため、WILLsCoin(ウィルズコイン)が多ければ、おでかけの際に活躍してもらえそうだ。
「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業は、具体的にビーウィズ(9216)(株価1,536円、最低投資額30万7,200円※200株購入時)や前澤化成工業(7925)(株価2,234円、最低投資額67万200円※300株購入時)などがある。
(おまけ):LINEギフトでお得なキャンペーンを利用する
株主優待とは違うが、まずは、スターバックスで使えるお得なキャンペーンから取り組んでみるのはどうだろう。8月5日から開催されている「Send1 Get1」キャンペーンは、1,500円分が実質2,000円分になるお得な内容で、9月5日まで実施する予定だが、早期終了の可能性もある。※先着10万件に達した時点で終了
公式ホームページや公式アプリからeGiftを1,500円以上購入すると、500円のドリンクチケットを贈った側にプレゼントするという内容で、注目は「1回のお会計につき1,500円以上購入のたび」、キャンペーンの対象となることだ。これは友達と贈りあうほか、家族間でも贈ることができ、複数回利用できる。
使用例
・Drink&Foodチケット、500円チケットを3枚オーダーする→家族に贈っても、友人に贈っても
・「Send1 Get1」の、500円ドリンクチケットがプレゼントされると表示される
・決済してリンクを送る
もし、相手の利用回数が多いなら、複数回、同じ手順を踏み、贈ることができる。そして、10万件の上限に達しない限り、期限内なら2人目、3人目と複数人にも贈ることができる。Beansは対象外、先着10万件といった条件もあるが、「Send1 Get1」対象になる画面を確認しながら利用してみよう。
文/谷口久美子