
全国各地でゲリラ豪雨と呼ばれる突然の大雨が増加して、急な豪雨で洗濯物が濡れたり外出先でずぶ濡れになるといった日常生活の不意を突かれるような経験をしたことがある人も多いだろう。”突然の激しい雨(ゲリラ豪雨)”は、温暖化や都市化によって局地的な対流活動が活発になる事が多くなって、より強度の強い雨ほど増加率が大きくなっており、このような急激な気象変化は、短時間の強い雨のほかに短時間の気圧変化などをもたらしている。
一方で急激な気象変化は、「急な雨の前に頭が痛くなる」や「突然の雨の時に頭が重くなる」など「頭痛 」にも関係している可能性があると言われている。頭痛などに効能がある『ナロンエースT』を販売している大正製薬は、”ゲリラ豪雨×頭痛”の見えない関係に迫るリリースを公開した。
『頭痛ーる』ユーザーの80%以上が「頭痛を感じた」と回答
・ゲリラ豪雨の前後に、頭痛を感じたことがありますか?
ゲリラ豪雨は、10分から30分などの短時間で非常に激しい雨が降ることがあり、極端な降水とあわせて気圧も急激に変化するケースがある。特に局地的な積乱雲が発達したときは、気圧が短時間で下がったり、大きく上がることもあり、体調に影響を及ぼすと感じる人も少なくない。
ベルシステム24が運営する気象病予報・体調管理アプリ『頭痛ーる』は、毎月120万人以上のユーザー動向に基づく精度の高い予報と使いやすいUI・UXが備わっており、気象の変化で起こるさまざまな疾病を抱えた人が利用するサービスだが、そのユーザーを対象に「ゲリラ豪雨時の頭痛」に関するアンケートを実施すると、8割以上が頭痛をはじめとする体調の変化を感じていることがわかったという。この結果からもゲリラ豪雨のような急激な天候の変化は、多くの人の体に影響を及ぼしていることが予測できる。
『頭痛ーる』に記録された痛み記録と実際のゲリラ豪雨発生日の気象データを組み合わせて関東エリアを中心に分析をすると、ゲリラ豪雨の前後で気圧が大きく変化して、『頭痛ーる』ユーザーの痛み記録も非常に増えており、データからもゲリラ豪雨の前後に“頭痛を感じる人”が増える傾向があったという。ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲は、ひとつずつが小さいために短時間で気圧などが急激に変化し、この急な気圧変化や雨による湿度上昇などに対して体は敏感に反応するため、ゲリラ豪雨時に頭痛の症状が悪化する人が多いと考えられているという。実際に『頭痛ーる』では、ゲリラ豪雨時に1時間ごとの気圧変化には大きく現れていなくても、みんなの痛みの状況がわかる機能(みんなの痛みナウ)には、痛みを感じて記録したユーザーデータが増える傾向があったという。
記録データでわかった「ゲリラ豪雨×頭痛」の関係性
一般的に気圧と気象病の関係では、気圧が低下すると内耳のセンサーが敏感に反応して、そのセンサーの反応によって前庭神経が刺激されて自律神経に影響を及ぼす可能性があり、こうしたメカニズムによって頭痛などの不調につながる可能性があると言われている。『頭痛ーる』アプリに記録された痛みデータと気象データとの関連性を明らかにするため、日本頭痛学会に所属する医師4名と『頭痛ーる』運営チームによって2021年には共同研究が行われたが、アプリユーザーの頭痛記録を解析した結果、頭痛の発生には、「気圧の変化」、「降雨」、「湿度」などの気象条件が関与している可能性が示唆されており、天気と頭痛の関係をデータからも裏付ける結果になったという。
「前触れもなくやってきて悩ませる」という意味では、ゲリラ豪雨も頭痛も同じかもしれないが、頭痛でもっとも苦しいのは頭痛が起きていること自体の 「言い出しにくさ」から「痛くてもついついひとりで抱えこんでしまう」ことかも知れない。予測できない天候による頭痛については、自分だけのやりすごす方法を検討してもいいのではないだろうか。
https://www.taisho.co.jp/company/newsletter/2025/20250808001946
構成/KUMU