
「iPhoneがウイルスにやられた?」と感じる方へスマホの異常動作(動作が遅い、通信量増加、バッテリー消耗など)からウイルスのサインを見極めるセルフチェック法と対処法を解説。有料セキュリティアプリやキャリアサービスも紹介し、大切なiPhoneをサイバー脅威から守るための知識を紹介します。
目次
「最近iPhoneの調子がおかしい……これって、まさかウイルス!?」
PCのウイルス対策はバッチリでも、肌身離さず使うスマホ、特にiPhoneがウイルスに感染するなんて、想像したことがないかもしれません。
しかし、残念ながらその可能性はゼロではないのです。
いつもサクサク動いていたはずのiPhoneが急に重くなったり、見覚えのない通知が来たり、バッテリーの減りが異常に早かったり……そんな〝謎の不調〟に気づいたとき、まず何を考えますか?
今回は、そんな不安を抱くビジネスパーソンのみなさんに向けて、iPhoneが本当にウイルスに感染しているのかどうか、その「見分け方」を解説します。
iPhoneのウイルスを無料でセルフチェックする方法と対処法
iPhoneがウイルスに感染した場合、以下6つの症状が現れることがあります。1つでも当てはまるものがあれば、すぐにチェックが必要です。
また、6つのいずれかに該当した場合の対処方法もご紹介します。
■1.知らないアプリがインストールされている
身に覚えの無いアプリが、ホーム画面に増えていたら要注意です。
■2.iPhoneの動作が異常に遅い
普段よりアプリの起動が遅かったり、画面の切り替えでカクカクするなど、明らかに動作が重くなったと感じたら。
■3.データ通信量が急増している
使った覚えのないデータ通信量が記録されている場合、バックグラウンドで悪質な通信が行われている可能性があります。
■4.バッテリーの減りが異常に早い
使用頻度は普段と変わらないのに、バッテリーの消耗が極端に早くなった場合も疑いましょう。
■5.フィッシングサイトに誘導するポップアップが頻繁に表示される
ウェブサイト閲覧で、不審な警告やポップアップが頻繁に出る場合は要注意です。
■6.知らぬ間にiPhoneが遠隔操作されている
アプリが勝手に起動したり、メッセージが送信されたりするようなら、非常に危険な状態です。
これらの症状は必ずしもウイルス感染だけが原因ではありませんが、放置せず、原因を突き止めることが重要です。
無料でできる3つの対処法
まずは無料でできる以下の対策を試してみましょう。
■1.不要なアプリを消去する
使用していないアプリや、インストールした覚えのないアプリは削除しましょう。
■2.セキュリティアプリのインストール
iPhone向けのセキュリティアプリを導入すると、リスクを軽減できます。
■3.iPhoneの初期化
最終手段ですが、症状が改善しない場合はiPhoneを初期化することで、ウイルスを含め、不具合を一掃できる可能性があります。
ただし、大切なデータが消えるため、必ず事前にバックアップをしましょう。
iPhone向けセキュリティアプリは無料で使える? 有料版との違いは?
iPhoneでできるウイルス対策に、セキュリティ対策ソフトを利用する方法があります。
PC向けで有名なウイルスバスターやノートンなど、信頼性の高いブランドからもiPhone向けに様々なプランが提供されています。
セキュリティ対策ソフトを利用すると、ウイルス感染のリスクを抑え、さらに万が一感染してしまった時も検知しやすくなります。
多くのセキュリティ対策ソフトは、App Storeからアプリとして配信されているので、気軽にチェックしてみてください。
代表的なモデルをご紹介します。
■1.トレンドマイクロ「ウイルスバスター クラウド」

トレンドマイクロの「ウイルスバスター クラウド」は、ダウンロード1年版が6380円ですが、一定期間無料で利用できるプレゼントも用意されています。
3年版は1万4960円となっており、こちらも一定期間無料利用プレゼントといったお得なキャンペーンが、キャンペーン期間中に用意されます。
(※価格やプレゼント内容は変動する可能性があります)
■2.ノートン「モバイル セキュリティ iOS 版」

ノートンのiPhone向けのソフト、「ノートン モバイル セキュリティ iOS 版」は、1年版が3080円、2年版が5280円となっています(※価格は変動する可能性があります)
■無料で使えるセキュリティ対策ソフトってあるの?
基本無料で使えるセキュリティ対策ソフトもあります。
機能に制限があったり、特典などが用意されていない場合もありますが、ケースによって使い分けをするとよいでしょう。
例えば、Avast(アバスト)の「iOS 用 アバスト モバイル セキュリティ」のように、基本無料で利用できるiPhone向けセキュリティ対策ソフトもあります。
自分の使い方や求める機能に合わせて、最適な製品を選ぶと良いでしょう。
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル…キャリア提供のセキュリティサービスは?
各通信キャリアが提供するセキュリティ対策サービスに加入するのも、通信キャリアで購入したiPhoneの場合、賢い選択といえます。
それぞれiPhoneで加入できる代表的なセキュリティサービスをご紹介します。
■ドコモ「あんしんセキュリティ」
月額
220円(初回31日間無料)
主な機能
ウイルス対策、危険サイト対策、危険Wi-Fi対策、迷惑電話対策、迷惑メール対策、データ保管BOXのウイルススキャンなど、幅広い脅威から守ります。

■au「安心ネットセキュリティ – オプションサービス(au one net)」
月額
月額330円(利用初月無料)、au one netの契約が必要
主な機能
危険なURLへの接続防止、検索結果の安全性表示、バンキングプロテクション、URLフィルタリングなど、インターネット利用時のセキュリティを強化します。

【参照】安心ネットセキュリティ:インターネットセキュリティ(プロバイダ au one net)
■ソフトバンク「セキュリティパックプレミアム」
月額
月額770円
主な機能
危険サイトチェック、危険Wi-Fiチェック、迷惑電話チェック、迷惑メッセージチェック、ウイルスチェック、個人情報流出チェックなど、6つの機能を一括管理する「セキュリティ One」や、ネットトラブル補償、位置ナビ(別途月額220円)、PCセキュリティ(別途月額319円)など、セキュリティだけでなく補償やサポートも充実しています。

【参照】セキュリティパックプレミアム
■楽天モバイル「ノートン モバイル セキュリティ」
月額
月額220円
主な機能
危険なWebサイトやWi-Fiの警告や、アプリの危険性の警告など、保護する機能や、様々な保護が可能です。

【参照】ノートン モバイル セキュリティ