プラモデル人気はコロナ禍で急伸したと思われがちだが、実は2011年から右肩上がり。特にガンプラは出荷数8億個突破という驚異的な成長を見せている。
購入者の多くは30〜40代男性で、平均購入額は年間2万5740円。週1時間程度の制作時間でも楽しめる手軽さが支持されている。
DIME2025年9・10月号では、1980年にガンプラが誕生してから45年目に当たる今、これまでにとりわけ人気を博した商品や技術を改めて振り返るとともに、今後に向けて進められている新しい施策について大特集!
今回は、同特集でも紹介した日本のポップカルチャーを代表する存在となったガンプラの現状と未来をデータで探った。
Data 01|2011年以降から模型趣味が人気に!
プラモデルの出荷数はコロナ禍以前より上昇していた!
コロナ禍を機に起きた巣ごもり需要。プラモデルはそのニーズに応えるアイテムのため、それをきっかけに売り上げが上昇した……と思われがち。だがData1を見て分かる通り、プラモデル需要は2011年から右肩上がりなのだ。
鉱工業指数で見る「プラモデル」の出荷指数の動向
資料:経済産業省「鉱工業指数」より作成。

2011年10月に『機動戦士ガンダムAGE』の放送がスタート。この年の後半のプラモデル出荷数を見るとグッと数値が上昇。ガンダムの新作はプラモデル業界に大きな影響を与えていると言えるだろう。
Data 02|「1万円〜3万円未満」の値が最大!
モデラーの約半数は欲しいものを躊躇なく購入している!
加えて、プラモデルユーザーの1年間の購入金額(Data2)を見ると平均2万5740円も支出しており、しかもData3によるとユーザーの多くがガンプラを購入しているという実態が分かった。
2023年の商品合計購入金額(単一回答 n=500)

平均2万5740円と聞くと高く思えるが、月平均にすると2145円。10万円使ったとしても月平均は1万円以下。食費を少し節約するとお小遣いの範囲内でやりくりできるのがプラモデルの魅力だ。
Data 03|今や敵なし!
プラモデル購入者の50%以上がガンプラを購入していた!!
プラモデルユーザー全体
BANDAI SPIRITS調べ

新作の発売日には行列も!

複数回答なので業界全体のガンプラのシェア率は不明だが、ユーザーはガンプラを買いつつ、ほかのプラモデルも楽しんでいるようだ。







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