
LINEヤフーは、同社の多様なサービスから得られる行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」を展開している。
今回、「そうめん」に関する人々の検索傾向をもとに、地域によって異なる食べ方や関心の違いを分析したレポート「検索データから見えた、地域ごとに異なる“そうめん”の嗜好」を公開した。
そうめんは夏の定番メニューとして定着、検索人数は「ひやむぎ」の約10倍

LINEヤフーの保有する検索・人流データをもとに、人々の興味関心を分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」を活用。2024年7月29日から2025年8月3日までの検索ビッグデータを集計したところ、「そうめん」の検索人数は「ひやむぎ」の約10倍に達した。
性別や年代を問わず幅広い層から検索されており、特に7月に検索が集中する傾向が見られる。また、全国的に検索の分布が均等であることからも、「そうめん」が日本の夏に広く親しまれていることがわかる。
■気候や風習の違いが検索キーワードに表れる
次に、2024年7月29日から2025年8月3日までの都道府県別に検索特徴度(※)をランキングにしたところ、北海道では「冷たいそうめんレシピ」が3位にランクイン。そもそも冷たい料理である前提が薄い可能性が示唆された。
また「温かいそうめん」「温かいそうめんレシピ」といったキーワードも上位にランクインしており、寒冷な地域ならではの調理スタイルが特徴的に表れる結果となった。
※特徴度:特定の性年代や地域などの属性にとって「そのキーワードがどれくらい特徴的か」を表すLINEヤフーが独自に算定したスコア。地域別の場合は、他の地域と比較した、その地域の人が検索する確率の高さを示す。

また東京都では、「流しそうめん」と地名の組み合わせなど、体験型イベントと関連するキーワードが目立ち、食事の枠を超えたレジャーとしての位置づけを感じさせる。

沖縄県では、「そうめんチャンプルー」「そうめん汁」など、地元の郷土料理と結びついた検索が多く、地域文化に根付いた利用のされ方が確認できた。

関連情報
https://ds.yahoo.co.jp/report/20250814.html
構成/清水眞希