
夏休みの宿題といえば「自由研究」! その研究対象として人気なのは、やはり昆虫だ。森や原っぱで昆虫を必死に探している親子も多いだろう。だが、無闇に探しても、なかなか見つからないもの。その助けとなるのが『昆虫博士・牧田 習の虫とり完全攻略本』だ。今回、@DIMEの編集・テラダが、この本に掲載されている数々の虫とりワザを学んだうえで、取材の合間に昆虫採集に行ってみた。
『昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本』
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『昆虫博士・牧田 習の虫とり完全攻略本』は、「昆虫採集」のテクニックに特化した内容で、基本道具はもちろん、「花」「樹木」「朽ち木&倒木」「草むら」「葉っぱ」「落ち葉」「外灯」「泥地」「池」「川」といった各スポットによって異なる虫の探し方やテクニックを紹介するハンドブックだ。今回、その中から「樹木」と「倒木&朽ち木」に掲載されている〝虫とりワザ〟を読み込んでみた。
「樹木のどこにやってくる?」に書いてあるところでカブトムシ発見!
樹木編のページに掲載されている「樹木のどこにやってくる?」というコーナーで、
●幹……幹には、樹皮を食べるため、汁を吸うため、卵を産み付けるため、などの目的で昆虫うが集ります。
●樹液……樹木から出た汁が微生物の働きで発酵してできた樹液に、カブトムシやチョウなどが集まります。
●穴……木の穴は昆虫にとって、とてもいい隠れ家です。大きなクワガタムシが暮らしていることもしばしば。
●根元……根元には溝や穴などが多く、小さな甲虫やカメムシなどの仲間が隠れていることがよくあります。
と解説。取材で栃木県那須塩原に訪れた際、早朝の森を散策する機会があったので、上記のポイントを探したところ、な、なんとクヌギの根元からあふれ出る樹液に昆虫が群がっていたのだ!
知らなければ樹木の上のほうばかりを探していたかもしれないが 『昆虫博士・牧田 習の虫とり完全攻略本』のお陰でカブトムシをゲット!
ちなみに本書では、カブトムシをはじめとした数種類の昆虫の正しい持ち方も掲載しているので、ありがたい。
虫とりワザ「土場周り」でタマムシを採集!
7月末、取材で千葉県に行った際、昼休みついでに入った温泉の裏に伐採された樹木が積まれた〝土場〟を見つけた。『昆虫博士・牧田 習の虫とり完全攻略本』の「倒木&朽ち木」ページでは
「土場にはカミキリムシやタマムシ、ナガクチキなどの甲虫たち、さらにはヒメバチなどのハチたちも多くやってきます。特に天気の良い日や土場の中でも日当たりの良い場所にはよく集まります」
と掲載されている。温泉裏の土場は、まさに「日当たり」もよく、当日はピーカン! 牧田博士の教えの言うことが本当なら、「絶対にいるはずだ!」と土場に向かうと……
タマムシを発見! しかも1匹ではなく、数匹!! @DIMEライターは、半世紀の人生で野生のタマムシを見たことがなかったので大興奮!!!!!! 本書で牧田博士が「採集難易度」を低く設定していたが、「いるところを探せばいる」ことを実感した。
夏休みの「自由研究」のため、炎天下の中で昆虫採集をしている皆さん! ぜひ『昆虫博士・牧田 習の虫とり完全攻略本』を手に取ってほしい。効率的に虫とりをできますよ!!
取材・文/寺田剛治