お米の値段が上がっている昨今、高くなった分、少しでも美味しくご飯を食べたいと思う人も多いのではないだろうか。そこでパナソニックでは、20歳以上の男女600名を対象に『お米に関する調査』を実施。
1956年から炊飯器を手掛けてきたパナソニックの「Panasonic CookingLab」に所属している“炊飯器マスター”が解説する、意外と知られていない「おいしいごはんの炊き方」についても合わせて紹介しよう。
季節やお米の状態によって、炊飯時の水加減を調整していない人は過半数以上
同調査にて「白米を炊く際、季節や米の状態(新米、古米、精米後時間が経過しているなど)に応じて水加減を調整することがありますか?」と質問したところ、「いいえ」と回答する人が過半数以上いることが判明した。
TIPS1 お米のはかり方・水加減のしかた
お米と水の分量は、つい曖昧になりがちですが、正確に計量することがとても大切です。付属の計量カップ、すりきりで量ることをおすすめします。水加減については、炊飯器のコースに応じた水位線を使用してください。
水を入れる前に、お米を炊飯器の内釜の中で平らにならしておくと、炊きムラを防げます。なお、近年はお米の精米や流通の技術が進化し、一年を通してお米の水分量の変化は少なくなっています。
そのため、まずは水位線通りに合わせて炊飯してみてください。もし長期保管などでお米が乾燥してパサつく場合は水をやや多め(目安として水位線より1~2mm上)、やわらかすぎる場合には水を少なめ(目安として水位線より1~2mm下)にするのがよいでしょう。
半数以上が「炊飯に使用する水は冷たい方がよい」と思っていない
さらに、炊飯器でごはんを炊く際に「炊飯に使用する水は冷たい方がよい」と思っている人は44%。一方で「炊飯に使用する水は冷たい方がよい」と思わない人は56%という結果となった。
TIPS2 洗米の仕方
洗米に使用する水の温度は、常温で大丈夫です。炊飯器で炊く場合は炊飯開始後に吸水に最適な温度(40~60 ℃)に調整するため(※1)、氷を入れるなど冷たく冷やす必要はありません。ただし、べたつきなどの原因になるためお湯は避けてください。
洗米中の水にはヌカや汚れが流れ出てくるため、手早く行うことが大切です。また、最近は精米技術が進化しているので、お米を透明な水になるまで洗米する必要はありません。水は少し白いくらいで問題ありません。
ゴシゴシと力を入れて洗米するとお米がべたつく原因となるので、優しく手早く洗米するようにしましょう。最近は、内釜で米を研げる炊飯器が増えています(※1)。
内釜(またはボウル)に米と水を入れ、米を軽く2~5回かき混ぜたら、水を捨てましょう水中では米同士が擦れにくく汚れが落ちにくいため、水をほぼ抜きいた状態であまり力を入れずに、一定のリズムで同じ方向にぐるぐると20回程度軽く回します。
その際、シャカシャカとお米どうしを擦り合わせるように優しく洗米するのがポイントです。水を3、4回程度入れ替えながら、うっすらお米が透けて見えるくらいの透明度になるまで洗米します。
(※1)マイコン搭載の炊飯器の場合
(※2)パナソニックの炊飯器の場合。機種によって状況が異なるため、取扱説明書を確認すること。ただし、フッ素は使用するうちに摩耗する。長く使うためには、別容器での洗米もおすすめ。
炊飯後の白米は「一定時間蒸らす」「白米をほぐす」どちらがあっている?
炊飯器でごはんを炊く際に正しいものについて質問したところ「炊飯後はすぐに蓋をあけず、一定時間置いてむらしてからの方がよい」と回答した人が41%。「炊飯後は、白米をすぐにほぐした方がよい」と回答した人は33%という結果に。
TIPS3 ごはんのほぐし方
ごはんが炊き上がったら、すぐにほぐすことが大切です(※)。ご飯が炊きあがったら、しゃもじを鍋肌に沿って一周ぐるりと入れます。
次に、底からごはんをすくい上げるようにして上下を返します。このとき、ごはん粒を潰さないように注意しながら、しゃもじで切るようにやさしく混ぜましょう。こうすることで余分な水分が飛び、ふっくらとした美味しいごはんに仕上がります。
(※)マイコン搭載の炊飯器の場合
78%の人がお米を“常温保存”していることが判明!購入時の米袋で保存している人は38%
同調査にて「お米は主にどの温度で保管していますか?」の質問に対し、78%の人が常温と回答した。
お米を常温で保存している人の半数が「密閉できる専用の米びつ・ライスストッカー」、38%が「購入時の米袋」のまま保管していることが判明。
TIPS4 密閉容器に小分けにし、冷蔵庫の野菜室で保存する
お米の鮮度を保つには、乾燥を防ぎ低温で密閉保存することが大切です。実は米袋には通気孔があいているものが多いので、そのまま保存せず、空気に触れないよう小分けにしてフタ付き容器やチャック付き保存袋、乾いたペットボトルなどに移し替えましょう。
精米直後は約14%ある水分が、常温では2週間ほどで12%まで減少し風味が落ちるうえ、梅雨や夏の高温多湿下ではカビや虫が発生しやすくなります。密閉した容器を冷蔵庫の野菜室に入れておけば、乾燥と高温を同時に防げるため、鮮度とおいしさを長く保てます。
調査概要
調査名:『お米に関する調査』
調査対象者:20歳以上の男女、炊飯器を持っている人、600名
調査期間:2025年7月7日
調査方法:インターネット調査
*パナソニック調べ
関連情報
https://panasonic.jp/suihan/products/SR-X910D.html
構成/Ara







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