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30代の男女に聞いたAI検索と従来型検索の信頼度と使い分けの実態

2025.08.16

生成AIの急速な普及に伴い、GoogleやYahoo!に代表される従来型の検索エンジンに加え、ChatGPTやGemini などのAI検索が日常的に使われるシーンが増えている。

そこで、SEO対策で検索結果1位(※注)に加え、4300社以上のSEO支援実績を誇るランクエストでは、30代男女100名を対象に調査を行ない、検索手段の選択基準、利用シーン、信頼性、そして使い分けの理由について分析を行なった。

本稿では同社リリースをベースに、その概要をお伝えする。

(注) 2025年1月9日に東京都新宿区で、PCブラウザーからGoogle検索を行い、その結果を測定した。検索キーワードは「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上で計測。なお、他の地域やデバイス、検索タイミング、検索エンジンのアルゴリズムの変更などによって、順位が変動する場合がある。

従来型検索エンジンとAI検索の使い分け

■1-1.従来型検索エンジンが主流

最も多かったのは、「ほぼ従来の検索エンジンのみ」(60%・60人)で、依然として従来型検索エンジンが主流であることがわかる。信頼性や操作性、情報の網羅性が評価されており、ユーザーは引き続き従来型検索エンジンを重視している様子が推察できる。

次に多かったのは、「従来型検索エンジンが主、AI検索は補助的に使う」(16%・16人)で、AI検索は補完的な役割として利用されているようだ。

これらを合わせると、従来型検索エンジンが主な情報源となっている層は76%(76人)に上り、引き続き従来型検索エンジンの利用が圧倒的であることが判明した。

■1-2.AI検索の主軸利用は限定的

「ほぼAI検索のみ」(8%・8人)と「AI検索が主、従来型は補助的に使う」(2%・2人)を選んだ層を合わせても、AI検索を主軸として利用している人はわずか10%(10人)にとどまった。

AI検索は特定の用途において有効であり、簡易な問いへの即答や特定分野の情報提供には便利だが、検索行動の中心として活用する層は少数となっている。従来型検索エンジンに比べ、AI検索の信頼性や情報の網羅性に対する不安があるため、主流として使うにはまだ課題が残っていると言えるだろう。

■1-3.検索エンジンとAI検索の併用

検索エンジンとAI検索をほぼ同じ頻度で併用している」(14%・14人)という層も一定数存在しており、AI検索の利用が日常的な検索行動に少しずつ広がっていることがわかった。しかし、依然として従来型検索エンジンが主導権を握っており、AI検索は補完的な役割にとどまっている。

従来型検索エンジンとAI検索の信頼度比較

■2-1.安定感のある従来型検索

最も多かったのは、「従来型検索の方が信頼できる」(38%・38人)となった。従来型検索エンジン(GoogleやYahoo!等)は、その信頼性と網羅性が高く評価されており、情報収集手段としての根強い人気を誇っている。

次に多かったのは、「どちらも同程度に信頼できる」(29%・29人)という結果で、AI検索(ChatGPTやGemini等)と従来型検索エンジンに対して、ほぼ同じレベルで信頼している層が一定数いることがわかる。

■2-2.信頼性を巡る不安な声

一方で、「わからない/判断できない」(17%・17人)や「どちらもあまり信頼していない」(10%・10人)という回答もあり、情報の信頼性に対して慎重に考えているユーザーが一定数いるようだ。特に、出典が明確でない情報や不確かな情報には警戒心を持っていると考えられる。

■2-3.AI検索の信頼性に対する慎重な考え

「AI検索の方が信頼できる」と感じている方は6%(6人)だった。AI検索は非常に便利である一方、その信頼性についてはまだ不安を感じるユーザーが多いという結果になった。

検索におけるAIチャットサービスの活用

■3-1.速報性と深い知識のサポート役としてのAI

「特に利用しない」以外で最も多かったのは、「用語や意味の確認」(24%・24人)で、ユーザーが語彙や専門用語の解説を求める場面で活用されているようだ。

また、「最新のニュースや天気」(20%・20人)や「専門分野や複雑な情報の解説」(20%・20人)も一定の割合で選ばれ、リアルタイムで情報を取得したい時や、難解な内容を理解する際に利用されていることが想像される。

■3-2.商品レビューや施設情報の確認

次に、「商品・サービスの口コミ」(15%・15人)や「地域の店や施設情報」(14%・14人)が挙げられ、商品レビューの確認や地域施設の情報収集にも広く活用されている様子が確認できる。ユーザーが効率的に必要な情報を得るために利用されているようだ。

■3-3.アイデア出しとアドバイス支援におけるAIの活用

また、「アイデアや文章作成支援」(15%・15人)や「個人的な相談やアドバイス」(14%・14人)と、創造的な作業や日常的な問題解決での利用も一定数見られた。文章作成やアイデア出しの補助や、日常的な悩みや問題を解決するためのサポートとなっていることがわかる。

■3-4.情報精度に対する慎重なアプローチ

「情報源や信憑性の確認」(11%・11人)については、比較的少数派となった。情報の正確さを確認するために利用されるケースが少ない背景には、信頼性の問題や精度の不安が影響していると考えられる。

従来型検索エンジンの活用場面

■4-1.リアルタイム情報と実生活情報での活用

最も多かったのは、「最新のニュースや天気」(45%・45人)で、情報収集の目的で従来型の検索エンジンを主に利用していることが判明した。特に、リアルタイムでの情報取得が求められる場面において、広く活用されていることが推察できる。

また、「地域の店や施設情報」(34%・34人)や「商品・サービスの口コミ」(35%・35人)も多く選ばれ、これらの実生活に直結する情報収集にも積極的に使われているようだ。

■4-2.深い知識と専門情報の取得にも一定のニーズ

次に、「用語や意味の確認」(33%・33人)や「専門分野や複雑な情報の解説」(22%・22人)という項目も一定数のユーザーに利用されており、従来型検索エンジンが単なる情報検索を超えて、深い知識や専門的な情報を得るための手段として活用されていることが見受けられる。

■4-3.創造的作業やアドバイスには消極的

一方で、「アイデアや文章作成支援」(5%・5人)や「個人的な相談やアドバイス」(7%・7人)など、より創造的な支援や個別の問題解決を求める場面での利用は少ないことがわかった。

まとめ:検索ツールの特性と利用シーンの差異

■従来型検索が圧倒的に支持されている用途

「最新のニュースや天気」(従来型検索45%・AI検索20%)や「地域の店や施設情報」(従来型検索34%・AI検索14%)、「商品・サービスの口コミ」(従来型検索35%・AI検索15%)といった項目では、従来型検索が圧倒的に多く利用されており、特にリアルタイムな情報や実生活に直結する情報において、従来型検索が高く評価されている。

この結果から、従来型検索が持つ「即時性」「信頼性」「正確性」といった特徴が、ユーザーにとって大きな魅力となっていると推察できる。

■AI検索が優位に立っている用途

一方で、「アイデアや文章作成支援」(AI検索15%・従来型検索5%)や「個人的な相談やアドバイス」(AI検索14%・従来型検索7%)では、AI検索が比較的多く利用されていた。アイデア出しや文章作成の補助では、即座に回答を得られる手軽さが重視されており、ユーザーが効率的に創造的な作業を進めるために活用していると考えられる。

■拮抗・使い分けが進む用途

「用語や意味の確認」(従来型検索33%・AI検索24%)や「専門分野や複雑な情報の解説」(従来型検索22%・AI検索20%)では、ユーザーが目的に応じて使い分けている様子が見られる。基本的な情報や即時性が求められる場合は従来型検索、より深い知識や詳細な解説が必要な場合にはAI検索を活用といったように、ユーザーは情報の深さや効率性に応じて、両者を上手に使い分けているようだ。

■情報の信憑性・確認は従来型が支持を集める

「情報源や信憑性の確認」(従来型検索22%・AI検索11%)については、AI検索の利用は依然として少数派であることがわかる。

従来型検索は、複数の信頼できる情報源を比較できる点が評価され、情報の信憑性を確認する場面では依然として高い信頼を得ており、AI検索に対しては精度や信頼性に対して懸念を感じるユーザーが多い現状が推察できる。

■AI検索を“利用しない”層も多数

「特に利用しない」は、従来型検索が26.0%であるのに対し、AI検索では42.0%に達しており、AI検索を使わない層が圧倒的に多いことがわかった。従来型検索に慣れ親しんだユーザーが多いことに加え、AI検索はその精度や信頼性への懸念、または利用目的の限定的な範囲により、まだ多くのユーザーに積極的に利用されていない。

■検索手段の選択と30代ユーザーの傾向

今回の調査結果から、情報収集を日常的に行う30代において、従来型検索が圧倒的に優位であることがわかった。特にリアルタイム情報や日常生活に役立つ情報の収集において、従来型検索は信頼性と即時性の高さが評価されており、ニュースや天気、地域情報や商品レビューなど、生活に密着した情報を求める際に積極的に使用されている。

この傾向から、30代のユーザーは情報の信頼性を非常に重視しており、即座に正確な情報を得る手段として、従来型検索を選んでいることが考えられる。

一方、AI検索に関しては、創造的な作業や個別のアドバイスを求める際に一定の利用が見られ、特にアイデア出しや文章作成支援などの場面で、その迅速さや柔軟さが評価されている。

しかし、信頼性や精度に対する懸念から、情報の信憑性を確認するためにAI検索を積極的に使用する層はまだ少ないという結果も示されており、AI検索が一般的な情報収集手段として定着するには、さらなる精度向上と信頼性の確保が必要となる。

今後、AI検索が主流になるためには、精度や信頼性を高め、ユーザーが安心して利用できる環境を提供することが鍵となるだろう。また、従来型検索は今後も情報収集の主力となり続けると考えられるが、AI検索の進化により、より検索行動の幅が広がることが期待される。

調査概要
調査日/2025年7月29日
調査対象地域/全国
調査機関/Freeasy
調査方法/オンラインアンケート調査
調査対象、人数/30~39歳の男女100名

関連情報
https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/
https://rank-quest.jp/column/column/seo-inquiry-counter/

構成/清水眞希

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