
ここ数年で、洗面化粧台の使い方がどんどん進化しているのをご存じですか? アイロンがけやペットのケア、沐浴からリモートワーク時のデスク替わりまで、じつに幅広く利用されています。
「洗面化粧台」で何をしてる?
水を使えるのはもちろん、カウンターになっており、照明が明るく手元まで照らしてくれ、コンセントも備えている洗面化粧台。思った以上に多様な用途に使える設備だとみんなが気付いたのでしょう。
パナソニックが行ったアンケートにおいても洗面台の置き場所の理想は脱衣所以外の場所と答えた人が6割に上りました。なかでも、洗面台だけの独立したスペースとして洗面所と答えた人の割合が高く、誰かが浴室を利用していても使いやすい、来客を通しやすいといった理由が挙げられていました。
ほかにも、家事が一か所に集中できるという理由からランドリールームも人気が高く、さらに廊下や玄関、寝室、書斎、ベランダなどさまざまな場所が挙がっています。
洗面台の用途の広がりに加え、自分らしい暮らしを考える人が増えたことで、脱衣所以外に置き場所を求めるニーズが高まっていると言えます。
パーソナルスペースからオープンスペースへ
そんなニーズの高まりにこたえるため、洗面化粧台も進化し始めています。8月21日に発売されるパナソニック・ドレッシングの「フロートワイドカウンタープラン(Wall to Wallタイプ)」が掲げているのは “脱・脱衣所”。
これまで脱衣所というパーソナルなスペースに置かれがちだった洗面化粧台を来客の目にも止まるオープンなエリアへ移動させるため、デザイン性には特にこだわったといいます。
これまでのように置いてあるのではなく、壁や天井と一体化したようなデザインになっており、傷や汚れに強いパナソニック独自の「スゴピカ素材」を使用したカウンターはまるで水鏡のような美しさ。
あえて扉付き収納スペースは作らず、洗面台の下にある配管はオープン棚で隠して浮いているようなフロートプランにすることで、すっきりした印象になっています。
しかも、フロートプランにすることで扉付きの収納タイプと比べ約16%コストダウンに。
色柄をグレイッシュカラー中心に19種類から選ぶことができ、最大対応幅1700mmのカウンターは、1mm単位で現場でのカットが可能。自宅のスペースになじむように設置できます。
暮らしの中にさりげなく溶け込む洗面化粧台
洗面化粧台とせず、ドレッシングという名称にしたのは、使用シーンが多様化したことで従来からの洗面化粧台という名前では合わなくなってきているのではという思いから。「ドレッシングには暮らしに彩りを加えるという意味が込められています」(パナソニックハウジングソリューションズの水廻りシステム事業部 国内マーケティング統括部部長、窪井健司さん)。
お風呂場のそばや、脱衣所内にあるものという既成概念を打ち破り、暮らしの中にさりげなく溶け込める新しい洗面化粧台。自分らしい暮らしに合わせて設置場所も変えていくのがこれからの洗面化粧台のスタンダードになりそうです。
『フロートワイドカウンタープラン(Wall to Wallタイプ)』
443,000円(税抜き)~
https://sumai.panasonic.jp/dressing/
取材・文/内野智子